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NEC、新東名高速道路向け交通管制システムを納入【日本電気】
2012年9月20日
<MiTA TV(第7回)>
新東名高速道路の裏側に迫る! ~物流の大動脈を支える“交通管制システム”
http://www.nec.co.jp/profile/mitatv/07
NECは、中日本高速道路㈱(社長 金子 剛一、本社 愛知県名古屋市、以下、NEXCO中日本)へ、本年4月に開通した新東名高速道路向け交通管制システムを納入しました。
交通管制システムは、ドライバーの「安全・安心・快適」確保を目的として、道路に設置されたセンサや非常電話からの道路情報等の収集、道路管制センターへの連絡・指示、ドライバーへの交通情報の提供などを行うシステムです。
このたび納入したシステムは、NEXCO中日本の東京支社 道路管制センターに設置しました。本システムは、路上センサから収集した大量データ(ビッグデータ)を従来比約5倍となる約1分間隔で収集できるとともに、収集データを高速処理することで、リアルタイムな交通情報の提供を実現しています。
また、大画面で見やすい大型表示装置、路上からのセンサ情報を効率的に管制センターへ伝送するIPネットワーク対応、東名高速/中央道高速道路システムと連携した大規模災害発生時のバックアップ対応等、世界をリードする最新の機能を実現した交通管制システムです。
本システムの主な特長は、以下のとおりです。
1. ビッグデータの高速処理で、情報更新・表示を実現
システムのサーバ能力向上による高速なデータ処理により、従来比約5倍となる約1分ごとに路上センサ情報を収集し、リアルタイムな交通情報の生成を実現。 また、道路管制センターでは、46型×64面および32型×28面の大型表示装置に、現在の道路状況を表示し、管制員による交通情報の共有・確認が可能。また、システムのサーバ設置面積を、従来比約1/10にするとともに、消費電力の大幅削減も実現。
2. 高速・高信頼な道路用通信ネットワークを構築
全744ヶ所ある路側のアクセスポイントごとにスイッチ機器を設置するとともに、アクセスポイントとセンサ・非常電話を接続するネットワーク(アクセスネットワーク)を従来のメタル回線から、全て高速な光回線に変更しIP化に対応。これらにより、道路に設置されたトラフィックカウンターなど、センサからの大量な情報の収集や、非常電話からの緊急連絡に迅速に対応。
アクセスネットワーク間をつなぐローカルネットワークでは、Ethernetリングプロトコル(注)を採用することにより、光ファイバ断等の障害発生時もネットワークの高速切替(約0.5秒以内)を実現。
さらに道路分断障害等の障害発生時、幹線ネットワークを活用した広域バックアップ構成で、広帯域かつ高信頼なネットワークを実現。
3. 災害時バックアップシステムを実現
新東名高速道路/東名高速道路/中央自動車道の交通管制システムのバックアップサイトを遠隔地に構成。大規模災害時には、ネットワークを経由して、各システムをつなぎ合わせることで、メインサイトが利用不能となった場合でも、各路上の設備とバックアップシステムとの通信が可能。
これらにより、バックアップサイトからの運用業務の継続を可能とするシステムを実現し、大規模災害時における緊急網としての高速道路の新たな役割や価値にも貢献。
NECは、1984年から日本の高速道路事業者向けに交通管制システムを提供しており、これまで東名高速道路、東名・名神高速道路、北陸自動車道、東北・常磐自動車道、新東名高速道路、中央自動車道に納入している日本のトップベンダーです。今回、世界でもトップレベルの技術を実現した新東名高速道路向けシステムの納入は、NECのこれまでの実績や技術力が高く評価されたものと考えています。
NECでは今後も、世界トップレベルの交通管制システムの開発・構築技術を活かし、日本をはじめ世界の高速道路事業者向けに、事業を展開してまいります。
(注) Ethernetリングプロトコル : スイッチをリング状に接続した構成のネットワークで使われるプロトコル。ネットワークの状態を監視し、障害や障害からの復旧など、状態の変化に応じて、通信経路を切り替え可能。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 交通・公共ネットワーク事業部
TEL : 03-3798-1519
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