ニュース

「LOCTITE DRI 2250-W」発売開始:史上初のフローコーティング用水性プリコートタイプねじゆるみ止め用接着剤、サステナブルで自動車用途の高速大量生産に対応【ヘンケルジャパン】

2022年7月14日

  

ヘンケル、「LOCTITE DRI 2250-W」発売開始:史上初のフローコーティング用水性プリコートタイプねじゆるみ止め用接着剤、サステナブルで自動車用途の高速大量生産に対応

  

※本プレスリリースは、2022年7月7日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。 本プレスリリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。https://www.henkel.com/press-and-media/press-releases-and-kits/2022-07-07-henkel-launches-loctite-dri-2250-w-1695482

デュッセルドルフ – メーカーにとって最大の課題に挑まなければならない用途のひとつが自動車産業です。ねじやボルトなどの締め具は、毎日そして毎年のように最も過酷な環境にさらされ振動に耐えながらも、決してゆるんだり安全性を損なったりしてはなりません。そこで、ロックタイトねじゆるみ止め用接着剤の出番です。

このほどヘンケルは、自動車用途のプリコートタイプねじゆるみ止め用接着剤の総合ラインナップに、画期的な製品を追加しました。液状で高速のフローコーティングプロセスで塗布できるサステナブルな水性の材料です。この史上初のフローコーティングによる塗布が可能な水性ねじゆるみ止め用接着剤のLOCTITE(ロックタイト)DRI 2250-Wは、自動車の仕様要件を満たすために開発された中~高強度プリコートタイプのねじロック剤です。

ヘンケルの外装・内装・パワートレーン・シャーシビジネス部門のグローバル市場戦略部長であるRainer Schoenfeldは、「トルエンなどの溶剤を使用した競合製品とは異なり、LOCTITE DRI 2250-Wは水性ながら溶剤と変わらないスピーディな処理を可能にします。本製品により自動車OEMやサプライヤーは、性能に妥協することなくサステナブルでさらに環境にやさしい選択肢を手に入れることができます」と説明しています。

LOCTITE DRI 2250-Wは、200℃以上の高温耐性と優れた耐薬品性を備えています。北米事業開発部長のScott Simmonsは、その優れた高温耐性によってお客様が競合品に抱いていた不満を解消できると、次のとおり説明しています。「従来の製品は、150℃になると室温時(RT)破断強度を維持することができず、一般的には強度の約50パーセントを、場合によってはさらに失ってしまうこともあります。一方DRI 2250-Wは、150℃を超えてもRT強度を維持しており、概ね最大200℃まで問題ありません」。

LOCTITE DRI 2250-Wのさらなる優位性として、摩擦係数の低さがあります。複数のめっき表面で試験したとき、0.10~0.16の摩擦係数を維持します。また、より新しい亜鉛片コーティングを含むあらゆる種類のめっきでも、潤滑性のアップによる優れた性能を示します。

このねじゆるみ止め用接着剤はプリコート膜として指触乾燥状態であり、組立時まで不活性被膜の状態を保ちます。締め付け時に皮膜内に含まれるマイクロカプセルがつぶれ、嫌気性の硬化プロセスを開始させる活性成分が放出されます。DRI 2250-Wは硬化すると、ねじシールにもゆるみ止めにもなります。手動組立でも自動組立でも、ねじ止め部品に液状シール剤や接着剤、その他機械的な固定装置やシール装置を使用する必要はなく、フローコーティングによって生産スピードを上げることが可能です。

車両全体の塗布箇所
● トランスミッション、ギヤボックス、PTU – ギヤボックスやトランスミッションのねじ;オイルパン&サイドカバーのねじ・ボルト
● デフ/アクスル – ケースやカバーのねじ・ボルト
● エンジン – オイルパンやカバーのねじ・ボルト 等 重要な締め付け用途
● その他 – シートのねじ・ボルト;電子部品のねじ・ボルト – M2以下;強い振動を受けてもゆるまない重要部の締め付け用途

ケーススタディ – 自動車シート用締め具の性能を上げる LOCTITE DRI 2250-Wは、大手シートメーカーの生産環境でその実力を実証済みです。このメーカーは高度かつ完全にライフサイクル試験に合格するねじを求めていましたが、供給時にバラツキがあることが原因で、締め付け時にバラツいた結果が出ていました。そこで、こうしたバラツキを克服しつつ、汚れた亜鉛片めっきの締めつけ作業にも対応しうるプリコートタイプのねじゆるみ止め用接着剤が必要でした。

この点、ヘンケルのLOCTITE DRI 2250-Wは理想的なソリューションでした。この高性能プリコートタイプねじゆるみ止め用接着剤は、ステンレス鋼や亜鉛片めっきの締め具をはじめとするあらゆる締め付け部分で結果を出し、清浄な部品の締め付けにも汚れた部品の締め付けにも極めて効果的にはたらきます。幅広い使用温度範囲と高振動荷重にわたり、一貫したボルト締付荷重が実証されている一方で、さまざまなねじサイズで優れた性能と良好なサービス性も提供します。

サステナブルな選択 ヘンケルの他のねじゆるみ止め用接着剤製品と同様に、LOCTITE DRI 2250-Wは製造、塗布、乾燥、組立の各工程で環境持続可能性を確保できる水性製品です。その水性成分に溶剤やハロゲンは一切含まれません。ねじや締め具などの部品にLOCTITE プリコーティング型ねじゆるみ止め用接着剤を塗布した場合、分解してからも部品を再利用することができます。この再利用には、適切な液状ロックタイトねじロックまたはねじシール剤製品を塗布するだけです。

LOCTITE(R)は、ヘンケルおよび(または)米国、ドイツなどのヘンケルの系列会社の登録商標です。

  

ヘンケルについて
ヘンケルはバランスのよい、多角的なポートフォリオを備え、産業および一般消費者向け事業をグローバルに展開しています。優れたブランドとイノベーション、テクノロジーを誇るヘンケルは、アドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)、ビューティーケア、ランドリー&ホームケアの3分野において、グローバルリーダーとしての地位を維持しています。1876年に創立し、140年以上に及ぶ成功の歴史があるヘンケルは、ドイツのデュッセルドルフに本社を置き、世界に52,000人以上の社員を擁しています。サステナビリティの分野をリードする存在として評価されるヘンケルは、多くの国際的指標やランキングでトップの地位を維持しています。2021年の売上高は200億ユーロを超え、営業利益はおよそ27億ユーロでした。ヘンケルの優先株はドイツ株式指数DAXのリストに入っております。さらなる情報はこちらhttps://www.henkel.com をご覧ください。

ヘンケルジャパンウェブサイト: https://www.henkel.co.jp
ヘンケルジャパン接着技術事業部門ウェブサイト:https://www.henkel-adhesives.jp
ヘンケルジャパンFacebook: https://www.facebook.com/HenkelJapan
ヘンケルジャパン接着技術事業部門YouTube:https://www.youtube.com/HenkelJapanAdhesiveTechnologies

-本件に関するお問合せ先-
ヘンケルジャパン株式会社
オートモティブコンポーネンツ事業部
青木 雪絵
Email: yukie.aoki@henkel.com

  

  

  

ヘンケルジャパン株式会社 ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#ヘンケルジャパン
#接着
#2022年7月14日