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自動車ベンチマーキングソリューション「Caresoft」分解部品を手に取って確認できる展示場がオープン 岐阜県瑞浪市・三洋貿易

2022年6月7日

  

自動車ベンチマーキングソリューション「Caresoft」
分解部品を手に取って確認できる展示場がオープン 岐阜県瑞浪市・三洋貿易

  

三洋貿易株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新谷正伸、以下「三洋貿易」)は、業界で話題となっている海外製電気自動車の分解部品を手に取って確認できる展示場「Sanyo Solution Gallery」を、2022年2月、岐阜県瑞浪市にオープンしました。

ジャガー社「I-pace SE 2018」、テスラ社「Model Y Performance AWD 2020 (北米仕様)」、上汽通用五菱汽車社「宏光 Mini EV – 2021 Macaron」を分解し、使われている部品すべてを無料でご確認いただけます。2019年に廃校となった中学校を再活用し、自動車向けベンチマーキングソリューションカンパニーであるCaresoft社(https://caresoft.co.jp/pr-page/)の技術を体験できます。

Caresoftの主な技術のひとつであるフルビークル3D CADデータは、米国のCaresoft Global社の技術で、国内では初めての展開です。

通常、車を企画・開発する際には競合車種製品の調査を実施されると思いますが、自動車1台を分解・調査・分析するには膨大な経済的・時間的コストがかかります。さらに、車両を分解すると部品が変形し、正確なデータが取れない課題もありました。Caresoft社は、X線によるCTスキャンを用いて、非破壊の状態で精度の高い部品の形状データを取るため、精密なデータを元にコストを抑えつつ効率的なベンチマーク活動が可能になります。

展示場では、フルビークルの3D CADデータと分解された実物の部品を照らし合わせることにより、新たなベンチマーキングエクスペリエンスをご体感いただけます。

■展示場のオープンに至った背景

自動車産業は日本における基幹産業のひとつです。弊社も自動車部品・原材料の関係で多くの事業を展開しており、かねてから海外のサプライヤー様が日系の自動車関連事業に進出する際のお手伝いをしてきた歴史があります。その中で、縁あってCaresoft社の拡販サポートをすることとなり、2017年より販売代理店として活動をしております。

グローバルでEV化が進む「100年に1度の大変革期」と言われるこの時代に「Caresoft社および弊社がお客様へ提供できる価値は何だろう」と問いを立てて考えました。その結果「Caresoft社が提供する、自動車ベンチマーク用の部品データベースやフルビークルの3D データだけではなく、海外で先行するテスラや中国OEMのEV車両の部品を手に取って実際に見られる施設があれば、日本の自動車産業のさらなる成長に貢献できるのでは」という考えに至りました。

当展示場では、日本未発売の宏光 Mini EVやTesla Model Yなど、ティアダウン部品を広く取り揃えており、今後も車種・部品を拡充してまいります。ご興味をお持ちのみなさま、ぜひ当展示場へ足をお運びください。

【瑞浪展示場について】

ジャガー社「I-pace SE 2018」、テスラ社「Model Y Performance AWD 2020 (北米仕様)」、上汽通用五菱汽車社「宏光 Mini EV – 2021 Macaron」の分解部品を常設展示。宏光 Mini EVは実際に試乗できるものも用意しています。

2022年2月のオープン以来、4月下旬までに大手自動車メーカーや部品メーカーなど10社以上、計60名以上の担当者の方々がご来場されました。ほかでは得られない新たな発見や体験ができるとあって、大変ご好評をいただいています。ぜひ、ご来場いただき、自社製品の開発にお役立てください。

なお、当施設の建物は、過疎化によって2019年に廃校となった旧釜戸中学校の校舎です。地域住民のみなさまにとって思い入れのある場所を引き継ぎ、国内の自動車産業を支える新たな拠点として活用してまいります。

<アクセス・見学方法>
住所:岐阜県瑞浪市釜戸町3361-3
見学料金:無料
見学方法:事前予約制(土日、祝日を除く)
caresoft@sanyo-trading.co.jp、または03-3518-1154(弊社産業資材第二事業部)へご連絡ください。

■Sanyo Solution Galleryの様子をご紹介

展示場内に設置されたモニターで、電気自動車をはじめとする最先端車両を分解調査し、データベースとして格納するIceberg(アイスバーグ)や、自動車を丸ごと1台、X線によるCTスキャンにかけて3D CADデータとして再現するDigital Twins(デジタルツインベンチマーキング)の閲覧も可能です。

上汽通用五菱汽車社「宏光 Mini EV – 2021 Macaron」については、分解前の走行可能な車体もご準備しております。分解されたパーツと見比べてみてください。

その他、各車両の部品を一点一点じっくり確認していただけるように展示しております。

【Caresoftのソリューションの特徴】

Iceberg(アイスバーグ)、Digital Twins(デジタルツインベンチマーキング)、個別ベンチマーク活動支援の3軸でソリューションを提供しています。

■Iceberg(アイスバーグ)

海外の電気自動車をはじめとする最先端車両を分解調査し、データベースとして格納しています。ベンチマーク情報は、Web上でご覧いただけます。車両に搭載されているエンジンやモーターの写真だけではなく、内部の部品まで細かく確認が可能です。

自社で車両を購入し、分解や計測、記録、データの格納をしようとすると工数がかかりますが、 Icebergの活用によって大幅な業務効率化が見込めます。他社の調査研究、自社の開発活動にお役立てください。

■Digital Twins(デジタルツインベンチマーキング)

自動車を丸ごと1台、X線によるCTスキャンにかけて、3D CAD/CAE MESHデータとして再現します。車両を分解せずに、部品の位置や内部形状の把握が可能です。

部品本来の正確な形状と配置をベースにCAD/CAEデータを作成することで、静的試験や衝突試験のシミュレーションも可能になります。開発コストを削減し、業務効率化および新規事業への取り組みに貢献するソリューションです。

■個別ベンチマーク活動支援

Caresoftのテクノロジーとノウハウを活用し、お客様の要望に応じたベンチマーク活動を支援いたします。中国車を含むグローバルで車両・部品の購入が可能です。また個別部品のCADデータ作成、データ格納など、ベンチマーク活動に関することをワンストップで提供できる点が弊社の強みです。ベンチマーク活動に必要な工数やコストを削減するために、ぜひお役立てください。

<個別ベンチマーク活動支援の一例> ・車両部品購入、輸送 ・分解 ・個別部品のCADデータ作成 ・データベースへ格納 ・原価低減アイディアのご提案 ・自社技術を活かした新規部品開発のコンサルティング

今後も三洋貿易は「自動車ベンチマークソリューションプロバイダ」を目指して活動してまいります。 IcebergやDigital Twinsのデータを提供するのはもちろんのこと、これまで蓄積してきた知見やノウハウを元に、お客様に合わせたアドバイスやサポートをいたします。ベンチマーキング活動において何かお困りごとがある際は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

【Caresoft公式ホームページ】
https://caresoft.co.jp/pr-page/

  

【株式会社三洋貿易について】
1947年、旧三井物産の解体に伴い、同社神戸支店の有志により設立。ゴム、化学品、機械機器、自動車部品、ライフサイエンス等の分野で市場ニーズの高い商品の輸出入および国内販売を手掛けるニッチトップの複合型専門商社です。「最適解への挑戦」をスローガンに掲げ、高付加価値商品・技術の提供を通じた社会課題解決および、最適解の発見・追及に挑戦し続けます。
ホームページ:https://www.sanyo-trading.co.jp

  

【本件に関するお問い合わせ】
三洋貿易株式会社 産業資材第二事業部
担当:光部(こうべ)
TEL:03-3518-1154/080-3613-1100
E-mail:caresoft@sanyo-trading.co.jp

  

  

  

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