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「BEV向けプラネタリギヤ用針状ころ軸受における保持器の樹脂化」が 第32回型技術協会「型技術論文賞」を受賞

2022年6月23日

  

「BEV向けプラネタリギヤ用針状ころ軸受における保持器の樹脂化」が
第32回型技術協会「型技術論文賞」を受賞

  

 株式会社ジェイテクト(本社: 愛知県刈谷市、社長: 佐藤和弘、以下「ジェイテクト」)は、一般社団法人型技術協会主催の第32回型技術協会「型技術論文賞」を受賞いたしました。

  

型技術協会「型技術論文賞」について

 型技術協会では、型技術ならびに型産業のより一層の発展を図ることを目的に「型技術協会賞」を設け、1991年より「功績賞」「技術賞」「型技術論文賞」、1996年より「奨励賞」を設置。特に優れかつ貢献度の高い型に関する技術等に対して、毎年顕彰を行っています。
  「型技術論文賞」は、「型技術」誌に掲載された特に優れた論文等の著者に贈られ、有用性・発展性・開示性・革新性に重点を置いた選考が行われます。また、従来の論文としての学術性に加え、型技術全般への貢献度を重視したより広い観点からの審査が行われます。

  

受賞論文と受賞者

受賞論文:「BEV向けプラネタリギヤ用針状ころ軸受における保持器の樹脂化」
受賞者:研究開発本部材料研究部有機材料研究室  村田 順司

  

論文の要旨

 自動車市場ではCO2を削減するためにBEV(電気自動車)の普及が進んでおり、電費の向上が課題の一つとなっています。その中で、BEVに用いられる転がり軸受にも電費向上への寄与が要求され、軽量化や潤滑技術の向上が進められています。
 ジェイテクトでは、BEVに搭載される遊星式eAxleのプラネタリギヤ内部に使用される針状ころ軸受の保持器の材質を金属から樹脂に変更することで、軸受の20%軽量化を実現しました。
 保持器に樹脂を用いることで設計自由度を高め、保持器ところ間の空間を広げて油を外径側に流れやすくするなど、軸受内部の油流れを制御する新機能を付与し、潤滑油量が少なくても十分な潤滑性と冷却性を有する軸受を開発することができました。


左:開発品  右:従来品

(ご参考)BEV向けプラネタリギヤ用軽量針状ころ軸受の開発
https://www.jtekt.co.jp/news/201029_3.html

  

今後に向けて

 これからもジェイテクトは、本論文のように従来の形状や機能にとらわれず新たな発想でお客様のニーズにお応えし、地球環境にもやさしい商品開発を進めてまいります。

7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じた
   インフラ改良や産業改善により、持続可能性の向上をさせる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
11.6 2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、
   都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

  

  

  

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