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ジャガー・ランドローバー、Pramacとパートナーシップを締結 「I-PACE」のバッテリーを二次利用しエネルギー貯蔵ユニットを開発

2022年3月30日

  

ジャガー・ランドローバー、Pramacとパートナーシップを締結
「I-PACE」のバッテリーを二次利用しエネルギー貯蔵ユニットを開発

  

■ジャガー・ランドローバーはPramac(プラマック)とパートナーシップを締結し、ジャガーのフルバッテリー電気自動車(BEV)「I-PACE」のバッテリーを二次利用したゼロエミッションのエネルギー貯蔵ユニットを開発

■エネルギー・ストレージ・システム(ESS)は、ソーラーパネルで充電可能

■車載バッテリーの再利用は、エネルギー貯蔵だけでなくその先を見据えた新しい循環型経済のビジネスモデルを構築

■業界におけるリーディング・カンパニーとともに、ジャガー・ランドローバーは2039年までに排出ガス量実質ゼロの達成を目指す

2022年3月15日、英国ゲイドン発 : ジャガー・ランドローバーは、エネルギー分野におけるリーディング・カンパニーであるPramac(プラマック)とパートナーシップを締結し、ジャガーのフルバッテリー電気自動車(BEV)である「I-PACE」の車載バッテリーを二次利用し、ポータブルのゼロエミッション・エネルギー貯蔵ユニットを開発しました。

オフグリッド・バッテリー・エネルギー・ストレージ・システム(ESS)と名付けられたPramacの技術は、「I-PACE」のプロトタイプや技術テスト車両のバッテリーから取り出したリチウムイオンセルを搭載しており、主電源へのアクセスが限られている、または利用できない場合に、ゼロエミッションで電力を供給することができます。

このパートナーシップは、電気自動車のバッテリーの新たな循環型経済ビジネスモデルを構築するというジャガー・ランドローバーの計画の第1弾となります。2039年までに排出ガス量実質ゼロの達成を目指すというコミットメントの一環として、BEV用バッテリーの二次利用やそれ以上の用途を実現するプログラムを立ち上げる予定です。

ジャガー・ランドローバーのバッテリーは、最高水準でつくられており、バッテリーの状態が電気自動車の厳しい基準を満たさなくなった後でも、それほどエネルギーを必要としないさまざまな状況下においては安全に使用でき、車載バッテリーとしての役目を終えた後も十分に活用することができます。二次利用されるバッテリーは再生可能エネルギー貯蔵のような定置用途に使用され、その供給量は2030年までに年間200GWhを超え、300億ドル以上*の価値を生み出すことが見込まれています。

フラッグシップのESSの容量は最大125kWhあり、これは、「I-PACE」をフル充電、一般家庭であれば1週間分の走行に必要な電力を供給することができます**。Pramacは、ESSにジャガー・ランドローバーから供給された車載バッテリー、モジュールや配線などを再利用し、その割合は最大85%に上ります。また、残りのマテリアルはサプライチェーンに戻され、リサイクルされます。

ソーラーパネルから充電を行い、双方向コンバーターとそれに付随する制御管理システムを備えたバッテリーシステムで構成される、自己完結型ソリューションで、商用レンタルができます。動的制御をするType 2の電気自動車(EV)充電接続を備え、最大 22kWの AC充電が可能です。

このユニットは、2022/23 ABB FIAフォーミュラE世界選手権の準備のために英国とスペインで行われたテストにおいて、ジャガーTCSレーシングがコース上でのマシンのパフォーマンスを分析する最新鋭の診断機器や、ピットガレージへの補助電源供給に使用されました。

また、南アフリカ共和国ヨハネスブルグにある世界最大のジャガー・ランドローバー・エクスペリエンス・センターにもオフグリッド・バッテリーESSが導入され、施設の主電源からの電源供給が不安定なときに補助する役割を担います。

ジャガー・ランドローバーのサーキュラー・エコノミー(循環型経済)・チームのバッテリー・マネージャーである、アンドリュー・ウィットワースは次のように述べています。 「今回の発表は、サステナブル(持続可能)な未来と真の循環型経済を実現するため、当社が業界のリーダーたちといかにして協力関係を構築していくのかを示す素晴らしい例となりました。Pramacと協力して『I-PACE』のバッテリーを二次利用し、ポータブルで、ゼロエミッションな電力を提供できることを光栄に思います。今シーズン、ジャガーTCSレーシングのサポートは、このユニットの能力を実証する絶好の機会となりました。」

ジャガー・ランドローバーのストラテジー&サステナビリティ担当エグゼクティブ・ディレクターである、フランソワ・ドッサは次のように述べています。 「当社は、2025年以降すべてのジャガーモデルをBEVとし、2024年にはランドローバー初となるBEVを導入予定で、未来に向けて電動化を進めています。これは、バッテリーから充電まで包括的なEVエコシステムの開発を行っている当社のサステナビリティ戦略にとって、きわめて重要な要素であり、バッテリー再利用のための技術およびビジネスにおけるイノベーションを可能にするための取り組みも含まれます。Pramacとのパートナーシップは、再生可能エネルギーと再生バッテリーの組み合わせによって排出ガスを出さずにいかにして電力供給を可能にしていくのかを示すものであり、その方向性を実証するものでもあります。ジャガーTCSレーシングチームは、バレンシアでのテストを通じて、クリーンエネルギーの相乗効果の可能性を探り、実行可能なソリューションの検証を続け、エコシステム全体を活性化させるための方法を示してくれました。」

Pramacのディレクターである、ダニー・ジョーンズ氏は次のように述べています。 「ジャガー・ランドローバーと緊密に協力できることができ光栄に思います。ジャガー・ランドローバーは、EVモジュールを二次利用し、堅牢な製品と商業的に実行可能なビジネスケースの成功を目指す当社にとって、きわめて頼りになるパートナーです。エネルギー効率と二酸化炭素排出量を削減する技術を提供するメーカーとして、サステナビリティのストーリーに新たな要素をもたらすと自負しています。ジャガー・ランドローバーとともに、革新的な充電インフラストラクチャー・ソリューションを提供し、クラスをリードする自動車の電動化をサポートできることを楽しみにしています。」

*出典:マッキンゼー Second-life EV batteries: The newest value pool in energy storageSecond-life EV batteries: The newest value pool in energy storage
**英国の1970年から2019年までのエネルギー消費量調査における、2019年の家庭での年間平均電力消費量(3,772kWh=72.3kWh/週)に基づく

  

以上

  

エディターズ・ノート

Pramac(プラマック)について
Pramacの歴史は1966年、カンピノーティ一家が建設機械会社を設立したことに始まります。創業以来、プラマックは絶えず進化と変革を続け、製品ポートフォリオを拡大し、発電機と倉庫用運搬具の製造における世界的なベンチマークを築きました。 Pramacの多様なビジネスラインにより、多種多様な世界市場のリーディングプレーヤーとなっています。

2016年、PramacはGenearcグループの一員となり、世界第3位の発電機および照明塔のメーカーとなりました。 Pramacは、ヨーロッパ、アジア、南米に子会社と製造工場を持ち、150か国以上で事業を展開しています。世界中のお客様のあらゆるエネルギーニーズを満たす、完全かつ柔軟な製品群を製造しており、そのポートフォリオには、ハイブリッド製品や環境に優しい製品も含まれています。

2021年には、10年以上にわたってエネルギー貯蔵ソリューションのイノベーションをリードしてきたOff Grid Energy(オフグリッド・エナジー)を買収します。

10年以上にわたって革新的なソリューションを開発、テストしてきたOff Grid Energyの経験と、グループの発電分野での専門知識が融合し、より豊かで持続可能な、そして最適なバッテリー・エネルギー・ストレージ・ソリューションが実現しました。

Pramacのミッションは、最先端の技術を提供し、より弾力性があり、効率的で持続可能なエネルギー・ソリューションに進化させながら、成長を続けることです。

詳細については、www.pramac.com をご覧ください。

  

ジャガー・ランドローバーについて:デザインによるモダン・ラグジュアリーの未来の再構築 
ジャガー・ランドローバーは、英国を象徴する2つのブランドを通じて、デザインによるモダン・ラグジュアリーの未来を再構築していきます。

ジャガー・ランドローバーのモデルには、フルバッテリー電気自動車(BEV)、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、マイルド・ハイブリッド(MHEV)、最新のディーゼル・エンジンおよびガソリン・エンジンをラインアップしています。ジャガーとランドローバーは、2020/21年度、世界127の国と地域で439,588台を販売しました。 ランドローバーは、「RANGE ROVER」、「DISCOVERY」、「DEFENDER」 の3つのファミリーを取り揃え、世界のラグジュアリーSUV市場をリードしています。ジャガーは、ブランド初となるプレミアム・オールエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」を販売しています。

また、ジャガー・ランドローバーは英国を拠点とする企業であり、英国に2つの主要なデザインおよびエンジニアリング拠点、3つの車両製造工場、エンジン・マニュファクチャリング・センター、バッテリー・アッセンブリー・センターを有しています。さらに中国、ブラジル、インド、オーストリア、スロバキアにも工場を展開しています。また、7つのテクノロジー拠点をもち、3拠点が英国のマンチェスター、ワーウィック(NAIC)、ロンドンに点在し、そのほかは、アイルランド(シャノン)、米国(ポートランド)、ハンガリー(ブダペスト)、中国(上海)にあります。

「REIMAGINE」計画の中核となるのは、独自の個性を持つジャガーとランドローバー、両ブランドの電動化です。2030年までにジャガーおよびランドローバー・ブランドのすべてのモデルにフルバッテリーEVの選択肢を設定します。サプライチェーン、製品、オペレーションのすべてを通じて、2039年までに排出ガス量実質ゼロにするという目標に向け、ジャガー・ランドローバーは新たな舵を切りました。

ジャガー・ランドローバーは2008年にタタ・モーターズの100%子会社となり、それ以来、テクノロジーやサステナビリティ分野において世界をリードするタタ・グループ企業との連携ができます。

  

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