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大府駅東ビオトープの完成イベントを実施【豊田自動織機】
2012年9月7日
愛知県生態系ネットワーク構築事業と連携し、地域の原風景の再生に取り組む
㈱豊田自動織機(社長:豊田鐵郎、以下 豊田自動織機)は、生物多様性保全への取り組みとして、愛知県が進める生態系ネットワーク構築事業の中の知多半島生態系ネットワーク協議会に参加し、このたび愛知県大府市内の同社遊休地を活用して、ビオトープ(生きものが生息する空間)を整備しました。9月16日(日)に、完成イベントを実施する予定です。
2011年に発足した知多半島生態系ネットワーク協議会は、知多半島臨海部に立地する企業や、行政、NPOなど計36団体で組織されています。各団体が、既存の緑地を生かし、新たな緑地を創出することで、知多半島特有の自然である、海、ため池、里山を結び、生きものの生息環境をつなぐ生態系ネットワークづくりを協力して推進しています。
豊田自動織機は、第五次環境取り組みプラン(2011~2015年度)で生物多様性保全を重点課題に掲げており、その取り組みの一つとして、今回、知多半島内陸部で初めてネットワーク協議会に参加し、ビオトープ整備を実施しました。今後、臨海部の企業緑地や半島南部の豊かな自然と連携することで、生きものがより広範囲に行き来できる環境が形成されることを期待しています。
今回の整備にあたっては、ビオトープを「その土地に昔から生息した様々な野生生物が自立して生息・生育できる空間」と位置づけ、専門家の指導を受けながら、現状の外来種・園芸種を撤去し、地域の自然植生や、地域固有種に植え替えました。バッタ、トンボ、チョウなど周辺の自然に生息している生物、昔この地域に生息していた生物を呼び込み、地域の原風景の再生を目指します。
園内の敷石や土壌には、工場からの廃棄物をリサイクルした資材を使用し、敷地内の電力を太陽光発電による自然エネルギーで補うなど、環境に配慮した設計となっています。
運用については、ビオトープを地域に開放し、地域の皆さんが生きものとふれあい、自然に親しむ場とし、また、植樹祭や観察会など住民参加型のイベントを開催するなど、地域の皆さんと管理・育成していく考えです。
完成イベントの概要およびビオトープの概要は以下のとおりです。
1. 完成イベントの概要
1) 日時 : 9月16日(日)10:00~11:00 ※雨天中止
2) 場所 : 大府駅東ビオトープ(JR大府駅東口から北へ徒歩2分)
3) 出席者 :
大府市岡村副市長
豊田自動織機取締役 佐々木憲夫
4) 内容 :
・ ビオトープの概要説明(豊田自動織機PE環境部)
・ 園内の楽しみ方、管理方法のレクチャー(公益財団法人 日本生態系協会)
・ 地域に生息する魚の池への放流(大府市ボーイスカウト)
2. 大府駅東ビオトープ概要
1) 住所 : 大府市中央町2丁目
2) 敷地面積 : 約1,100m2
3) 特長 :
・ 地域の自然環境をイメージした「草地」、「水辺」、「林」の3つのゾーンで構成。
・ 植裁を地域の自然植生(クスノキ、ムクノキ等)や、地域固有種(チタツツジ等)に転換。
・ 園内の景石・敷石には工場から排出される焼却灰やばいじんをリサイクルした石を使用。
・ 樹木周辺の土壌に、工場の緑地管理で発生する剪定枝を堆肥化した土を使用。
・ 太陽光パネルを設置し、園内の電力(循環ポンプの動力)に自然エネルギーを利用。
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