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テレダイン・フリアーが、ADASや自律走行のテストに使える無料サンプルの赤外線画像データセットを拡大
2022年3月2日
テレダイン・フリアーが、ADASや自律走行のテストに使える
無料サンプルの赤外線画像データセットを拡大
さらに多くの画像とラベル・カテゴリーで、自動車安全システムの開発とテストのための
モデル性能を向上
へと導きます
2022年1月19日―テレダイン・フリアーは本日、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の研究者や開発
者が使える赤外線画像データセットの無料サンプルを拡大して、リリースしたことをご案内します。従来よ
りも約2倍に増えたこのサンプル・データセットは、業界初の無償データセットであり、米国・英国・フラ
ンスで日中と夜間の条件のもと集めたアノテーション付き画像26,000枚以上をご用意しています。さらに、
カテゴリー数も3倍に増やし、人物・バイク・自動車・バイク・バス・列車・トレック・交通信号・消火栓・
道路標識・犬・スケートボード・ベビーカーのほか、自動車に関連するラベルが含まれています。このよう
に充実した無償の赤外線画像データセットを使えば、自動車関連メーカーはもとより、学界の皆様にも自動
車の安全機能アルゴリズムの性能評価やニューラルネットワークのテスト、FLIR ADK™といった赤外線セン
サの評価を迅速に行っていただけます。
テレダイン・フリアーの自動車技術ディレクタChris Poschは次のように説明しています。「この業界初の
無償提供による赤外線画像データセットは、赤外線イメージングを用いた自動運転技術の安全性を追求する
ツールとして開発者や学術研究者の皆様にご利用いただいてきました。これをさらに多くの画像とカテゴリー
で拡充しました。特にマルチスペクトルのセンサ・ヒュージョン・システムの一部としての自動ブレーキ機
能を中心に、その検出モデルや分類モデルのさらなる強化をはかっていただけるようになります」。
「可視光カメラやLIDAR、レーダーと赤外線センサをと組み合わせると、そのセンサ・ヒュージョンなデー
タを使って、路上の物体を特定・分類できる総合的で冗長性のあるシステムの構築に役立ちます。実証実験
によると、真っ暗な場合や濃霧、煙、影がある時、荒天時、太陽光やヘッドライトによる眩惑ともなう場合
など現在の自動緊急ブレーキ(AEB)システムでの対応が難しい状況でも、赤外線センサには歩行者や大型
動物といった傷つきやすい道路利用者を認識できる特別な能力あることが示されています」。
なかでも、より安全な道路を実現するための継続的な取組みとして、20社の自動車メーカーは米国議会に対
し、2022年9月1日から新たに製造するすべての乗用車とトラックにAEBシステムを装備すると約束していま
す。さらに、アメリカ自動車協会(AAA)などの主要な団体による綿密な実証実験によると、自動車の安全
性を高めるにはもっと効果的でインテリジェントなシステムが必要であり、難しい状況にはとりわけ赤外線
が優れていることが明らかになっています。赤外線を利用した自動車のAEBには膨大な数の市場が見込まれ
るため、テレダイン・フリアーは赤外線センサのコストの継続的かつ大幅な削減に先行して取り組んでおり、
これが広範な普及を促して、最終的にはもっと安全な自動車や道路の実現につながるものと期待しています。
いっそう充実した無料の赤外線画像データセットについて、その詳細とアクセスはwww.flir.com/adasをご覧ください。
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