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フォーミュラE世界選手権の第3世代(Gen3)に向け、 ジャガーがエンビジョン・レーシングにパワートレイン技術を供給【ジャガー・ランドローバー・ジャパン】
2022年3月3日
フォーミュラE世界選手権の第3世代(Gen3)に向け、
ジャガーがエンビジョン・レーシングにパワートレイン技術を供給
■フォーミュラEで大きな成功を収めているジャガーとエンビジョン・レーシングが、フォーミュラE世界選手権の第3世代(Gen3)に向けて年内にサプライヤー契約を締結
■ジャガーは、エンビジョン・レーシングに、より軽量で、パワフルかつ高効率なフォーミュラEレーシングマシンの新しいパワートレイン技術を供給
■ジャガーのGen3パワートレイン技術は、パフォーマンスと効率における新たな基準を確立
■両ブランドは共通の価値観を持ち、スポーツを通じて持続可能な未来のために協力
2022年2月8日 英国 ゲイドン発 : ジャガーとエンビジョン・レーシングは、2022/23 ABB FIAフォーミュラE世界選手権に向けた、新たな複数年のサプライヤー契約を締結したことを発表しました。
本契約により、フォーミュラE待望の第3世代(Gen3)に向け、ジャガーがその定評あるパワートレイン技術を、同じく英国を拠点とするチームのエンビジョン・レーシングに供給することになります。新シーズンからはGen3のレーシングマシンとなり、高性能車のパフォーマンス、効率性、持続可能性における新たなベンチマークとなります。今回エンビジョン・レーシングとのサプライヤー契約を結んだことで、来シーズンから、数々の勝利を収めてきたジャガーTCSレーシングに加えて、ジャガーのパワートレインを搭載した4台のマシンがポイントや表彰台、チャンピオンシップ獲得をかけて競い合うことになります。
これまでに両チーム合わせて15勝、40回以上の表彰台を獲得していますが、今後専門的な技術を共有、協力することで、勝利の方程式が確立されます。フォーミュラE自体が成熟されていくことで、そこで開発される技術の影響はますます大きくなり、レースの世界から公道へ応用され、クリーンなモビリティの未来をリードしていきます。
ジャガーは「REIMAGINE」戦略の一環として2025年よりピュアEV(フルバッテリー電気自動車)のラグジュアリー・ブランドとして生まれ変わります。ジャガーは、長年にわたるフォーミュラEの技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングを通じて、エンビジョン・レーシングに新しい高電圧電気モーター、インバーター、トランスミッション、冷却システム、ケーシング、サスペンションを供給する予定です。ジャガーの革新性やレースでの実績、ゼロエミッションに向けた動きを加速させるという思いに共感し、エンビジョン・レーシングはジャガーをパートナーに選びました。
ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略と、エンビジョン・レーシングの「Race Against Climate Change(気候変動と戦うレース)」プログラムを通じて、両社は持続可能な未来を目指す確固たるコミットメントを共有しています。世界的な気候サミットへの関わりを通じてスポーツ界の持続可能性をリードし、スポーツの新しい基準を明確に打ち立てるというエンビジョン・レーシングの「COP26」キャンペーンを受けて、今回の発表に至りました。エンビジョン・レーシングは、刺激的でありながら教育的で、そしてエキサイティングな方法で気候変動問題を提起し、フォーミュラEやモータースポーツがクリーンなモビリティへの移行に大きな影響を与えることを示しています。
※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2022年2月8日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
以上
エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
ジャガーは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7では、チーム・ランキングで2位を獲得し、これはジャガーのフォーミュラE史上過去最高の成功となりました。
フォーミュラEは、2025年からピュアEVのラグジュアリー・ブランドとなることを目指すジャガーの現実世界におけるテストベッドです。ジャガーTCSレーシングは、ジャガー・ランドローバーの「REIMAGINE」戦略をサポートするため、新しいサステナブル(持続可能)なテクノロジーを提供し、品質における新しい基準を作り出します。
ジャガーTCSレーシングの目標は、「Reimagine Racing(レースの再構築)」であり、テスト、開発、学習、協力、共有を行い、ジャガー・ランドローバー全体へ知見を共有することで、将来の市販車開発に役立てることです。特に、フォーミュラEで培った知見と技術の移転は、ジャガーブランドの再構築に役立ち、フォーミュラE Gen3時代へのコミットメントと合致します。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバーのフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。
フォーミュラEの2021/22年シーズンは、国際自動車連盟(FIA)主催の世界選手権ステータスとなって迎える2回目のシーズンとなり、各チームにとって、「Generation 2」のレースマシンを使用する4度目の、そして最後の年となります。
各チームは、ドライバー1人につき1台、計2台のレースカーを用意し、45分間プラス1ラップのレースを戦います。
フォーミュラEは、フルバッテリー電気自動車(BEV)によるレースというコンセプトに加え、モータースポーツの世界においては開催地の選定もユニークです。選手権は世界的大都市を舞台に、特設の公道サーキットで開催され、今シーズンは、ディルイーヤ、メキシコシティ、ローマ、モナコ、ニューヨーク、ロンドンなどを転戦した後、ソウルで週末に行われるダブルヘッダーレースで最終戦を迎える予定です。
ニュージーランド出身のミッチ・エバンスは、8回の表彰台、2回の優勝、1回のポールポジション、そして177ポイントを獲得し、ドライバーズ・ランキング4位、チーム・ランキング2位でシーズン7を終え、過去最高の成功を収めました。イギリス出身のサム・バードは、チームに加入してから参戦した最初のシーズンであり、2回の優勝、3回の表彰台、1回のポールポジションを獲得し、ドライバーズ・ランキング6位という結果を残しました。
Race to Innovate
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、ジャガー・ランドローバーのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項です。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、ジャガーはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発しています。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるジャガーにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができます。それこそがジャガーが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいます。
Tata Consultancy Services(TCS)について
Tata Consultancy Services(TCS)は、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業で、50年以上にわたる変革の取り組みの中で世界中のさまざまな企業と提携してきました。コンサルティング主導で経験に裏打ちされた、ビジネス、テクノロジー、エンジニアリングサービスとソリューションを統合した各種サービスを提供しています。これらは、ソフトウェア開発における卓越したベンチマークとして認識されている、独自のLocation Independent Agile™デリバリーモデルを通じて提供されます。
インド最大の多国籍ビジネスグループのタタ・グループの一員であるTCSには、世界でも有数のトレーニングを受けたコンサルタントが46か国で528,000名以上在籍しています。TCSは、2021年3月期の会計年度決算で222億米ドルの連結売上高を計上し、インドのBSE(旧ボンベイ証券取引所)およびNSE(国立証券取引所)に上場しています。気候変動に対するTCSの積極的な姿勢と、世界中のコミュニティとの取り組みは高く評価されており、MSCIグローバル・サステナビリティ・インデックスやFTSE4Goodエマージング・インデックスなどの主要なサステナビリティインデックスに選定されています。 さらなる情報はwww.tcs.comよりご覧ください。
エンビジョン・レーシングについて
エンビジョン・グループが所有するエンビジョン・レーシング・フォーミュラEチームは、革新的な電気自動車のレース・シリーズである、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の創設に携わり、最も成功したチームのひとつです。
存在意義や志を明確に持ったこのチームは、サステナビリティという考えがDNAに刻み込まれており、その目的はひとつです。それは、チームのプラットフォームを利用して気候変動に対して取り組み、eモビリティ/再生可能エネルギーへの移行を加速させていくことで、長期にわたる「Race Against Climate Change(気候変動と戦うレース)」プログラムを通じて活動しています。そして、初めて「カーボンニュートラル認証チーム(PAS 2060)」を取得した唯一のチームであり、FIAのサステナビリティ認証で3つ星を獲得した数少ない組織、そして、「UNFCCC Sports for Climate Action Framework(スポーツを通じた気候行動枠組み)」に初めて署名したチームであることからも、「最も環境に配慮したグリッドのなかでも最も環境に配慮したチーム」であるということを自負しています。
エンビジョン・レーシングは11回の優勝と34回の表彰台を獲得しており、最も成功を収めたチームのひとつです。2022年のフォーミュラEシーズンでは、オランダ人のロビン・フラインスが、ニュージーランド人のニック・キャシディとともに参戦し、4年目を迎えます。チーム創設時から参加しているマネージングディレクターのシルヴァン・フィリッピが、チーム&スポーティング・ディレクターのレオン・プライスとテクニカル・ディレクターのマイク・ラグとともに統括し、シルバーストンの最先端施設を本拠として活動しています。また、エンビジョン・グループのフランツ・ユングは引き続き、取締役会長職の任につきます。さらなる情報はwww.envision-racing.comよりご覧ください。
エンビジョン・グループについて
エンビジョン・グループは、世界をリードするグリーンテクノロジー企業であり、ネット(温室効果ガス)ゼロのテクニカル・パートナーです。「持続可能な未来のために課題を解決する」というミッションを掲げています。エンビジョン・エナジーによるスマート風力タービンとスマート蓄電システム、エンビジョンAESによるAIoTバッテリー、エンビジョン・デジタルによる世界最大のAIoTオペレーティング・システムの設計、販売、管理を行っています。また、10億ドル規模のエンビジョン-セコイア・キャピタル・ネットゼロ・ファンドを運用し、エンビジョン・レーシングを所有しています。
エンビジョン・グループは、2019年に、テクノロジー誌「MITテクノロジーレビュー」が選ぶ「スマート・カンパニー50(世界で最も優れた企業50社)」でトップ10に入り、また、2021年10月にはフォーチュン誌の「Change the World(世界を変える企業)」で2位に選出されました。
革新技術推進の旗手として、中国、米国、ドイツ、デンマーク、シンガポール、日本などの研究開発やエンジニアリングセンターのグローバルネットワークを活用し、世界規模でグリーン技術開発を牽引しています。
2021年4月22日、エンビジョン・グループは、2022年までに事業活動で、2028年までにバリューチェーン(価値連鎖)全体においてカーボンニュートラルを達成するという目標を発表しています。
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