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アルファ ロメオ・トナーレ: La Metamorfosi

2022年2月8日

  

アルファ ロメオ・トナーレ: La Metamorfosi

  

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※当文書は2月8日にイタリアにて発表された英語版プレスリリースの翻訳です。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語版が優先されます。また、記述は欧州仕様と欧州での事情に基づいており、内容および用語が日本市場における定義と異なる場合もあります。

・アルファ ロメオは、ブランドの変革(Metamorfosi)を体現するモデル、トナーレを発表。1910年にまで遡る正統派イタリアン・スポーツモデルのDNAに忠実でありながら、コネクティビティと電動化の新たな時代を見つめるアルファ ロメオは、トナーレとともに大きな変革を遂げる。

・その特徴は、オリジナル・コンセプトに忠実でありながらも他と一線を画したイタリアン・デザイン、革新的でお客様中心のサービスを重視するブランドのDNAを提供するために開発された最先端のテクノロジー、ソフトウェア、電動化システム。

・明確なミッション:21世紀のスポーティネスを再定義。その名称は、ステルヴィオから受け継がれた進化の連続性を示し、未来という新たな目的地へとつながる魅力的な新しい道を示す。

・トナーレは、ポミリアーノ・ダルコ(イタリア)にある改装された「ジャンバッティスタ・ヴィーコ」工場で製造。この工場は、自動車産業界における最先端工場の1つに挙げられ、最先端のテクノロジーと前例のないレベルのオートメーションを活用する専用の組立ラインを設置。

・ドライビング体験、顧客体験、車両の残存価値向上を目的とする画期的テクノロジーを搭載。

・トナーレは、NFT(非代替性トークン)デジタル証明書を備える世界初のクルマ。ブロックチェーン・テクノロジーを活用し、固有のリンクに基づくトナーレのNFTは、購入時に車両認証を行い、ライフサイクルとともにブロックチェーン上の情報が更新されるため、残存価値の保護の面で大きなメリットを提供。

・最高レベルのコネクティビティと一新されたインフォテインメント・システムは、ワイヤレス通信によるアップデートとAmazon Alexaの統合を念頭に置いて設計。合計22.5インチの2つの大型フルTFTスクリーンは、セグメントにおけるクラス最高のスペック。

・レベル2のADAS(先進運転支援システム)が実現する高い安全性と快適性。乗員に焦点を当てた車内環境デザイン、細部へのこだわり、つねに最高品質を追求。

・最先端の電動化:ユニークかつエクスクルーシブな数多くの技術ソリューションにより、アルファ ロメオのDNAをさらに進化。アルファ ロメオのパラダイムシフト:電動化は、21世紀のスポーティなキャラクターを再定義するというブランドとそのDNAの使命にとって重要な役割を果たす。

・2つのレベルの電動化モデル(ハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドQ4)を設定。いずれもクラス最高のパフォーマンスを追求。

・ハイブリッド・バージョンのトナーレにより、アルファ ロメオは電動化モデルならではのドライビング体験を提供。今回新登場するのはまったく新しい、独自の48Vハイブリッド駆動システムで、内燃エンジンを完全に停止してもエレクトリック走行が可能。

・275hpを発生するプラグイン・ハイブリッドQ4バージョンは4輪駆動システムを搭載し、クラス最高の性能を実現。電動モードでの走行可能距離は、市街地サイクルで最長80km*。Q4は、ラインナップ中もっともパワフルで効率的なバージョン。

・アルファ ロメオの世界の中心に位置するのはお客様。完全に再定義された顧客体験を提供するため、延長保証、中古車認証プログラム、オンライン販売など、トップレベルの製品およびサービス品質を実現。

・セグメントのベンチマークとなるドライビング・ダイナミクスをもたらすテクニカル・ソリューションの数々。

・発売記念エディション、「EDIZIONE SPECIALE」専用サイトで4月から受注を開始。

  

ニューモデルの概要
デザイン:コンセプトカーに忠実、イタリアン・デザイン、そして紛れもなくアルファ ロメオ

トナーレの最終デザインは、チェントロスティーレ・アルファ ロメオの類まれな能力により、オリジナル・コンセプトを驚くほど忠実に再現することが可能になりました。

若く、都会的でアクティブなお客様をターゲットとするアルファ ロメオ・トナーレは、傑出した、官能的かつ未来指向のデザインを特徴とし、今後のアルファ ロメオ・モデルの基準となるデザイン言語を採用しています。その好例が、5ホール・ホイール、「テレスコピック」インストルメントパネル、3スポーク・スポーツ・ステアリングホイール、サインカーブ(正弦波)ヘッドライトなどです。全長4.53m、全幅1.84m、全高1.6mというコンパクトなサイズのトナーレは、イタリアン・デザインの独自性とアルファ ロメオならではのオリジナルで現代的なスタイルを持ちます。

すでに自動車の歴史の一部となったスタイル面の特徴は、トナーレにも踏襲されています。たとえば、ジュリアGTの特徴となっている、リヤからヘッドライトまで走る「GTライン」は、そのワイドでエレガントなボリューム感とともに、8Cコンペティツィオーネなどのアイコン・モデルを想起させます。フロントには、他に類を見ない「Trilobo」シグネチャーを採用し、中央にはアルファ ロメオを象徴する「Scudetto」(盾)が装着されています。

フルLEDアダプティブ・マトリックスを備えた新しい「3+3」ヘッドライトは、SZザガートやプロテオ・コンセプトカーの誇り高いスタイルを連想させます。マレリと共同で開発したこの3つのモジュールは、ユニークなフロントラインを創出し、洗練されたテクノロジーの使用により、ドライバーに最高レベルの視認性を提供します。このユニットは、デイタイム・ランニングライト、ダイナミック・ターンシグナル、「ウェルカム&グッドバイ」(イグニッションのオン/オフで作動)といった機能を備えています。最初のモジュールは、車速と走行環境に合わせてロービームを調整する「アダプティブ・ドライビングビーム」です。2番目のモジュールである「グレアフリー・ハイビーム・セグメンテッド・テクノロジー」は、先行車や対向車を自動検出して眩惑を防ぎます。3番目のモジュールは、コーナーを曲がるときに自動的に作動し、車両側方を明るく照らし出します。これらのテクノロジーは、耐久性と省エネルギー性の両面で、すばらしい効率も備えています。その明るさは従来型のハロゲンランプの2倍で、発熱量も少なく、目の負担も軽減され、走行快適性が向上しています。

テールライトにもフロントと同じデザイン要素を採用し、リヤを完全に包み込むサインカーブ形状を採用することで、非常にユニークで他車と一線を画するライトシグネチャーが生み出されています。

このクルマの官能性とダイナミズムは、8Cコンペティツィオーネへのトリビュートともなっている、すべてを包みこむようなリヤウインドウ、アルファ ロメオ独自のスタイルである「テレフォンダイアル」デザインのアロイホイールなどによっても示されています。

アルファ ロメオのレースの歴史にヒントを得たインテリアは、ドライバーに明確に焦点を当てています。あらゆるコントロール系のアクセスは容易で、安全かつ比類なきドライビング体験に貢献しています。乗員に対しても同様の注意が払われており、快適なドライブを実現できる理想的の空間が創出されています。乗員を中心に設計された車内環境の特徴は、細部への徹底的なこだわりと最高品質のあくなき追求です。

最新テクノロジーが惜しみなく投入されたトナーレのインテリアは、エモーショナルな感動を呼び起こし、優れたコネクティビティによる快適な体験を生み出し、最先端のスポーティなドライビング・プレジャーを提供します。

  

常識破りのテクノロジー:運転体験を高め残存価値を維持するソフトウェアとコネクティビティ

トナーレは、世界で唯一、自動車セクターの真のイノベーションとなるNFT(非代替性トークン)テクノロジーを搭載しています。アルファ ロメオは、クルマをNFTデジタル証明書とリンクさせた最初の自動車メーカーです。このテクノロジーは、「ブロックチェーン・カード」と呼ばれるコンセプトに基づいています。これは、車両のライフサイクルの各段階で、修正不能な機密情報を記録して活用するものです。この独自のオフボード機能は、すぐに利用することが可能かつ持続可能で、アルファ ロメオの革新的なキャラクターを強調するものです。お客様の同意が前提ですが、NFTに車両データを記録させておけば、そのクルマが適切にメンテナンスを受けたことを示す証明書を発行することができるために、残存価値に好影響が期待できます。中古車市場におけるNFT証明書は、オーナーやディーラーに対する、さらなる信頼性につながります。購入者にとっては、安心して車両を選択することができます。

アルファ ロメオは、ソフトウェアとコネクティビティの使用を独自に解釈して、引き続きドライバー体験を向上させることに焦点を当てています。トナーレは、アルファ ロメオならではのドライビング・プレジャーを維持しながら、優れたコネクティビティによる快適な体験を生み出すための最先端テクノロジーを搭載しています。

主な新しい特徴としては、つねに「自宅にいるような」感覚をもたらしてくれるAmazon Alexa音声アシスタントの搭載が挙げられます。これにより、日々の走行がさらに簡単で便利になります。

Amazonとの完全な統合:「セキュア・デリバリー・サービス」機能により、トナーレを荷物の配達先に指定することができます。注文した商品は、ロックを解除して車内に置き、再びロックすることにより、完全な安全性が確保されます。

また、車両の状態に関するアップデートを自宅で定期的に受け取ったり、充電状態や燃料レベルを確認し、観光名所を探し、クルマの現在の場所を確認したり、リモートでロック/ロック解除コマンドを送信したりできます。ドライバーはAlexaを使って、運転から注意を逸らすことなく、ショッピングリストにアイテムを加えたり、近くのレストランを探した、ホームオートメーション・システムに接続した自宅の照明やエアコンを調整したりすることも可能です。

トナーレは、まったく新しいインフォテインメント・システムを標準装備しています。カスタマイズ可能なAndroid OSとOTA(Over-the-Air)アップデート機能を備えた4G接続により、コンテンツ、機能、サービスは常に最新の状態に保たれます。

このシステムは、フルデジタルの12.3インチスクリーン、メインの10.25インチのタッチスクリーン、スムーズで洗練されたマルチタスク対応のインターフェイスから構成され、ドライバーは、運転から注意をそらすことなく、すべての情報を一目で確認できます。合計22.5インチの2つの大型フルTFTスクリーンは、セグメントにおけるクラス最高のスペックです。

テクノロジーは安全性と快適性のためにも適用:新たに採用された先進運転支援システム(ADAS)は、アルファ ロメオの哲学に則り、レベル2を実現しました。ここでも、ソフトウェアのサービスはブランドのDNAに従い、ドライバーに焦点が当てられています。したがって、すべてのシステムは、運転を妨げることなく機能し、コントロール性とエモーショナルなドライビング体験が損なわれることがありません。

「インテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール」(IACC)、「レーン・センタリング」(LC)、「トラフィックジャム・アシスト」は、速度と軌道を自動的に調整し、車両をレーンの中心に保ち、先行車と適切な距離を保つことにより、安全性と快適性を高めます。トナーレはまた、ドライバーとクルマ、そして道路との相互作用を完璧にする、革新的なデバイスやテクノロジーも採用しています。ドライバーに危険を知らせ、歩行者や自転車との衝突を避けるために制動を行い、やむを得ない場合には衝撃軽減機能を作動する「自動エマージェンシー・ブレーキング」、眠気に襲われたドライバーに警告を送る「ドラウジー・ドライバー・ディテクション」、車両後方のブラインドスポットに別の車両が迫ってきた場合に衝突を避けるため警告を発する「ブラインド・スポット・ディテクション」、後退時に側方から近づいてくる車両がある場合に警告を発する「リヤ・クロス・パス・ディテクション」、ダイナミックグリッド付き高解像度360度カメラなどがその一例です。

  

ブランドDNAを強化するように設計されたソリューションを備えた最先端の電動化テクノロジー

トナーレは、アルファ ロメオ・ブランドにとって、電動化におけるエントリーモデルとなるばかりでなく、大胆なアプローチでパラダイムシフトを実現するクルマでもあります。つまり、21世紀のスポーティなキャラクターを再構築するというミッションを与えられたプロジェクトにより、ブランドとDNAは進化しています。

これは、創業時の価値観に忠実でありながら、未来志向の持続可能なモビリティへの具体的な取り組みでもあります。

ハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドという2つのレベルの電動化:トナーレは、アルファ ロメオ独自の、160hpを発生するハイブリッドGTV(可変ジオメトリーターボ)エンジンを搭載してデビューします。可変ジオメトリー・ターボチャージャーに7速アルファ ロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48Vの主電源システム、15kW/55Nmを発生する「P2」電気モーターを組み合わせることにより、1.5リッター・ガソリンエンジンを停止した状態でもEV走行が可能です。アルファ ロメオは、真の電動化体験を提供するために、このソリューションを選択しました。このトランスミッションは、低速時、駐車、クルージング時にピュア電動モードによる走行を可能にします。発売時には、同じ7速アルファ ロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48V「P2」モーターを搭載した、130hpのハイブリッド・バージョンも用意されます。

275hpを発生するエクスクルーシブなプラグイン・ハイブリッドQ4は、トナーレのトップパフォーマンス・モデルです。0~100km/h加速はわずか6.2秒で、電動モードでの走行可能距離は、市街地サイクルで最長80km*(複合サイクルでは60km*以上)となり、セグメントにおけるクラス最高値を実現しています。プラグイン・ハイブリッド・パワートレインを搭載するQ4は、その高いトラクション性能により、比類なき安全性とドライビング・プレジャーを提供します。

また、1.6リッターの排気量から130hpの最高出力と320Nmの最大トルクを発生するディーゼルエンジンと6速アルファ ロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、前輪駆動システムを組み合わせたバージョンも、発売当初からラインナップされます。

  

アルファ ロメオの世界の中心に位置するのはお客様:製品およびサービスの高い品質

アルファ ロメオは、トナーレのデビューとともに、顧客体験を再定義してブランドの全ラインナップに対応する一連の新しいサービスを立ち上げます。

デジタル体験:
車両の購入は、自宅からも可能です。ディーラーで使用しているものと同じインターフェイスにアクセスし、オンラインで3つのシンプルなステップに従うことで購入が可能です。

延長保証:
品質を改善するための絶え間ない努力により、革新的なアルファ ロメオ延長保証が実現しました。これにより、車両の主要なコンポーネントの保証期間が5年に延長されます。ハイブリッド・モデルであるトナーレに搭載されるバッテリーの保証期間は、セグメントで最高レベルの8年間または150,000kmです。

アルファ ロメオ認定中古車は、
中古車市場のお客様専用のサービスです。その目的は、新車を購入するのと同じ購入体験を実現することです。サービスの主要な特徴は以下の通りです。

  - 新車と同等の保証範囲
  - 購入後10日または1,000km以内の「返金保証」
  - 15,000kmまたは1年間のメンテナンス無料保証
  - 120か所に及ぶ車両点検
  - お客様に合わせたアフターセールスおよびファイナンス・サービス
  - 試乗の提供
  - 保証期間内のヨーロッパにおける24時間年中無休ロードサイド・サービス

アルファ ロメオ・ビデオチェックは、
お客様とクルマとの特別な関係を考慮して作成された、アフターサービス専用のサービスです。その目的は、最高のサービス品質と透明性を実現することです。車両入庫時に、お客様と事前に合意した内容を超える作業が必要と判断された場合、テクニシャンは必ずモバイルアプリを経由してビデオを送信し、関連する修理費用を提示します。その新しい見積書を、部分的または完全に受け入れるか拒否するかはお客様の裁量に委ねられます。

  

独自のテクニカル・ソリューションが実現するクラス最高のドライビング・ダイナミクス

トナーレは、ドライビング・ダイナミクスの面でもセグメントのベンチマークとなります。このクルマは、スポーツカーのようなダイナミックな挙動を示します。これは、理想的な重量配分、セグメントでもっともダイレクトなステアリングレシオ(13.6)、クラスで唯一採用するインテグレーテッド・ブレーキシステム(IBS)、アルミニウム製シフトパドルなどによって実現しています。ブレーキは、ブレンボ製固定キャリパーを採用し、フロントに4ピストンおよびベンチレーテッド・ディスクを、リヤにソリッドディスクを組み合わせ、ブレーキ性能を向上させています。サスペンションは、完全独立懸架のマクファーソン・システムにフリクエンシー・セレクティブ・ダンピング(FSD)ショックアブソーバーを組み合わせました。グリップの低い路面でも傑出したロードホールディング性能を実現するために、トナーレは2種類の駆動システムを用意しています。プラグイン・ハイブリッドe-Q4バージョンはQ4オールホイール・ドライブ、ハイブリッド・バージョンとディーゼル・バージョンは前輪駆動となっています。後者には、アルファ ロメオの電気式セルフロッキング・ディファレンシャルも装備されています。「デュアルステージ・バルブ」アクティブ・サスペンションは、ダンピングを電子的に制御します。その目的地がどこであれ、トナーレのステアリングホイールを握って走り出せば、魅力的ドライビング体験を得ることができます。

  

新しいラインナップ戦略

アルファ ロメオ・トナーレは、新しいラインナップ戦略を採用し、お客様による車両の構成がさらに容易になりました。グレードは、「Super」および「Ti」の2種類を用意しています。どちらも、クルマを熟知したお客様のニーズを満たす、明確に定義された仕様を特徴としています。ユニークなアルファ ロメオ体験への入門グレードとして設定された「Super」は、スポーティな雰囲気を備えた数多くのオプションを含む「Sprint」パックでカスタマイズ可能です。トナーレのエレガンスと傑出したキャラクターをさらに引き上げる「Ti」グレードには、パフォーマンスとスポーティさの頂点を追求した「Veloce」パックが用意されています。

  

メイド・イン・イタリー(ポミリアーノで生産)、専用の生産ラインと妥協のない品質

アルファ ロメオ・トナーレはポミリアーノ・ダルコ(ナポリ)に位置し、改装が実施された最先端の生産拠点の1つである「ジャンバッティスタ・ヴィーコ」ステランティス工場で生産されます。この工場には、最先端のテクノロジーと前例のないレベルのオートメーションを活用する、専用の組み立てラインが設置されています。1968年にアルファ ロメオによって設計され、1972年から運営されているこの工業団地は、これまでに500万台の自動車を生産し、次のような数々の国際的な賞を受賞しています。2012年にはワールドクラス・マニュファクチャリング(WCM)シルバー認証を受け、さらにヨーロッパで最高の自動車工場としてオートモーティブ・リーン・プロダクション賞を受賞。翌年の2013年には、WCMゴールドメダルとゴールド認証を受けました。昨年、ジャンバッティスタ・ヴィーコ工場は大規模な改装を実施し、未来の挑戦に取り組むための工場に生まれ変わりました。その証は、ハイブリッドカー組立のための革新的テクノロジーの採用、スタッフのトレーニング、環境への配慮などです。

  

ニューモデルの詳細
デザイン:コンセプトカーに忠実、イタリアン・デザイン、そして紛れもなくアルファ ロメオ

・オリジナル・コンセプトのデザインに非常に忠実。長い伝統を誇るプレステージ性と新しい基準を完璧に融合。

・革新的な「3+3」ヘッドライトとサインカーブ(正弦波)を描くリヤライト・クラスターは、他と見間違うことのない「ライトシグネチャー」を創出。どちらも、コンセプトカーに忠実な造形。

・アルファ ロメオの伝統に従い、リヤからヘッドライトに向けて走る「GTライン」と「テレフォンダイアル」のコンセプトを連想させるアロイホイールのデザインが、際立った存在感を演出。

・アルファ ロメオのレースの歴史にヒントを得たインテリア・スタイルは、ドライバーと乗員の快適性に焦点を当てる。

・アルミニウムの先進的な質感と、アルカンターラの暖かさと柔らかさを組み合わせた最高品質の素材の組み合わせは、若々しく都会的、アクティブなお客様の個性を反映。

・運転する楽しさを念頭に置いた、没入的で親しみやすいダイナミックなインテリア:「テレスコピック」インストルメントパネル、アルファ ロメオ・スタイル・マトリックス、アルミニウム・シフトパドル付き3本スポーク・スポーツ・ステアリングホイール。

エクステリア

新型アルファ ロメオ・トナーレは、運転する楽しさを追求した必然的な結果として誕生しました。最初にコンセプトカーが登場し、その後にそのデザインを実現するための集中的な研究開発を重ねて、今回量産車としてデビューを飾ります。チェントロスティーレ・アルファ ロメオは、このモデルの仕様を策定するにあたり、研究開発、受け継ぐべきヘリテージ、インスピレーションの面で、重要な役割を果たしました。このようにして、アルファ ロメオならではのスタイルを備え、それを現代的に再解釈して、イタリアン・デザインの特徴を組み合わせた魅力的なクルマが誕生しました。

サイドプロフィールでは、ウエストレール下に設置された長いカーブが目を惹きます。これは、アルファ ロメオのデザイナーが「GTライン」と名付けたもので、リヤからヘッドライトまで走り、車体の印象とプロフィールの「姿勢」を定義します。側面下部の造形は、官能性と運動性能を表現するものです。これらの特徴的な要素はすべて、ブランドのDNAに深く根ざしています。たとえば、「GTライン」は、ジュリアGTのシンプルで象徴的な形を明確に想起させるものです。ワイドなボリューム感と官能性を備えた「モデリング」に関しては、8Cコンペティツィオーネといったアイコン・モデル、すなわち自動車史にその名を連ねるモデルからヒントを得ています。クルマの世代とタイプは一見遠く離れているように見えますが、トナーレを複数の視点から見ることで、それらの要素がはっきりと見て取れるようになります。

フロントエンドでは、「浮かんでいるように見える」シールド(盾)が目を惹きます。これは、かつてのようにバンパーの一部ではなく、独立したエレメントとなっています。その下には、メイン・サイドエアインテークが左右に設置されています。シールドの形状と合わせた3つの要素は、過去の数世代で「Trilobo」として知られるようになったデザインを構成しています。フロントの上部における大きな特徴は、「3+3」コンセプトを採用したヘッドライトです。SZザガートやプロテオ・コンセプトカーといったアイコン・モデルを再解釈して生み出されました。ヘッドライト3Dジオメトリーによって、「Trilobo」シールドが外側に向けて延長されているように見えます。このコンセプトは、ヘッドライトの「ウェルカム」機能が作動した場合や、ターンシグナルが点滅した場合にも強調されます。

フロントと同様、リヤエンドのハイライトもライトユニットです。コンセプトカーのデザインを再検討し、リヤの左右を横断するように設置された正弦波形状が、トナーレの明確な「ライトシグネチャー」を構成します。ボリューム感のあるデザイン要素としては、リヤウインドウの形状が注目に値します。全体的に丸みのある形状と、いまや伝統となった下部センターラインの「折り目」は、車両のリヤ上部が備えるボリューム感をスポーティかつエレガントに強調して見せます。トナーレは、過去のモデルから数多くのエレメントを採用しています。デイライト・オープニング(DLO)、サイドウインドウのエッジやリヤウインドウ上端の処理は、8Cコンペティツィオーネといった、アルファ ロメオを象徴するクルマを連想させます。このようなデザイン・ハイライトは、トナーレの開発において、多様なセグメントと世代に属するアルファ ロメオ・モデルからの刺激が重要な意味を持っていることを強調するものです。同じことが、この新しいC-SUVの別の特徴についても言えます。「テレフォンダイアル」アロイホイールは、コンセプトカーでも好評を博し、量産モデルのトナーレにも採用されています。これは、アイコン・モデルの33ストラダーレなどに装着され、1960年代から採用された「テレフォンダイアル」ホイールのテーマを現代的に解釈したものです。このホイールのデザインは、時代とともに「穴」のサイズが拡大されてきました。最初は、テクニカル・ソリューションやコンセプトに合わせた外見的要素が強かったものの、次第にブレーキの冷却、軽量性、耐久性への貢献も重要となってきました。美しいドレスには、美しい靴が必要です。トナーレのシルエットを際立たせるアロイホイールは、17インチ、18インチ、19インチ、20インチの各サイズを用意しています。

  

インテリア

トナーレのインテリア・デザインは、アルファ ロメオのレースの歴史からヒントを得たもので、ダイナミックかつパワフルな形状により、その情熱を呼び起こします。調和とバランスのとれたその造形は、すぐにでも走り始めたいというクルマ自体の意思をはっきりと伝えてきます。

インテリアは、乗員の快適性も念頭に置かれていますが、その焦点は明確にドライバーに当てられています。アルミニウムの先進的な素材感とレザーやアルカンターラの持つ温かさや柔らかさを組み合わせたスポーティでハイテクな車内環境は、若々しく、都会的でアクティブなお客様の個性を反映しています。

このニューモデルのもっとも特徴的な要素としては、明確なアルファ ロメオ・スタイルを採用した「テレスコピック」インストルメントパネル、精密かつダイレクトなフィーリングを備えたコンパクトなスポーツタイプのステアリングホイールなどが挙げられます。ステアリングホイールには、専用のアルミニウム製シフトパドルが装着されます。

センターコンソールには、アルファ ロメオの重要な機能、新しいD.N.A.ドライビングモード・セレクターが配置されています。「ドライバー指向」のダッシュボードは、エアコンディショナーのベントが特徴です。中央のベントはスリムな形状を採用する一方で、外側のベントは有名な「タービン」形状が与えられました。ベント、センターコンソール、ステアリングホイールなどはすべて、精密な機械処理を想起させるダイヤモンド・テクスチャーのテーマによって装飾されています。ダッシュボードには、「バックライト」エフェクトによって浮かび上がるインサートも採用されています。マルチカラーのバックライトを採用したこのエフェクトは、インストルメントパネルがオフのときにグラフィックを表示します。オンになるとグラフィックは消滅し、新しい背景が表示されます。3D機能はシートファブリックにも採用されています。グレード構成は、ベーシックバージョンに始まり、最上位バージョンではアルカンターラとヴィーガンレザーのバックグラウンド・コントラストカラーによりグラデーション効果を演出した仕様まで用意されています。人間工学に基づいたシートは、スポーツウェアで一般的に見られるネオプレン・ファブリックの使用により、若々しくダイナミックなスタイルで、日常ユースにも最適です。トナーレのインテリアは、居心地の良い乗員コンパートメントの中に、走りを楽しみたいドライバーに高く評価されているダイナミックな機能を備え、傑出した車内体験を生み出します。

  

常識破りのテクノロジー: 運転体験を高め残存価値を維持するソフトウェアとコネクティビティ
・トナーレは、世界で唯一、自動車セクターの真のイノベーションとなるNFT(非代替性トークン)テクノロジーを搭載。

・「Alfa Connect Services」ツールとOTA(Over-the-Air)アップデートによって実現するトップレベルのコネクティビティ。

・トナーレには、Amazon Alexa音声アシスタントが統合され、「自宅にいるかのような」体験を実現、購入した商品をクルマの中に配達してもらうことも可能。

・洗練されたヒューマンマシンインターフェース(HMI)を備え、完全に刷新されたインフォテインメント・システムにより、ユーザーとの対話を最大化。

・「テレスコピック」インストルメントパネルは、12.3インチのフルデジタル・スクリーンと「スマートフォンのような」使用体験を実現する10.25インチのタッチスクリーンを搭載。ディスプレイサイズの合計は、セグメント内でクラス最高(22.5インチ)。

  

NFTテクノロジー

トナーレは、世界で唯一、自動車セクターの真のイノベーションとなるNFT(非代替性トークン)テクノロジーを搭載しています。アルファ ロメオは、クルマをNFTデジタル証明書とリンクさせた最初の自動車メーカーです。このテクノロジーは、「ブロックチェーン・カード」と呼ばれるコンセプトに基づいています。これは、車両のライフサイクルの各段階で、修正不能な機密情報を記録して活用するものです。この独自のオフボード機能は、アルファ ロメオの革新的なキャラクターを強調するものです。お客様の同意が前提ですが、NFTに車両データを記録させておけば、そのクルマの全体的な状況を示す証明書を発行することができるために、残存価値に好影響が期待できます。中古車市場におけるNFT証明書は、オーナーやディーラーに対する、さらなる信頼性につながります。購入者は、安心して中古車を選択することができます。

  

Amazon Alexa、車内でも自宅にいるようにくつろぐことが可能

主な新しい特徴としては、つねに「自宅にいるような」感覚をもたらしてくれるAmazon Alexa音声アシスタントの搭載が挙げられます。これにより、日々の走行がさらに簡単で便利になります。

「セキュア・デリバリー・サービス」機能により、トナーレを荷物の配達先に指定することができます。注文した商品は、ロックを解除して車内に置き、再びロックすることにより、完全な安全性が確保されます。また、車両の状態に関するアップデートを自宅で定期的に受け取ったり、充電状態や燃料残量を確認し、観光名所を探し、クルマの現在の場所を見つけたり、リモートのロック/ロック解除コマンドを送信したりできます。ドライバーはAlexaを使って、運転から注意を逸らすことなく、ショッピングリストにアイテムを加えたり、近くのレストランを探した、ホームオートメーション・システムに接続した自宅の照明やエアコンを調整したりすることも可能です。

  

大型ディスプレイ、スムーズで直感的なHMIインターフェイス

アルファ ロメオ・トナーレは、2つの大型ディスプレイを使用する新しいエンターテインメント・システムを搭載しています。ディスプレイサイズの合計は22.5インチとセグメント最大で、あらゆる機能を指先で操作できる、洗練され、スムーズで直感的なヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)を採用しています。カスタマイズ可能なAndroid OSと4G接続、OTA(Over-the-Air)アップデート機能の組み合わせにより、コンテンツ、機能、サービスは常に最新の状態に保たれます。

インストルメントパネルの中央には、伝統的な「テレスコピック」デザインが採用されており、すべての車両関連データと先進アシスタンステクノロジーにアクセスできる、新しいフルデジタルの12.3インチTFTスクリーンが装備されています。クラスターは、3つのレイアウト(「Evolved」、「Relax」、「Heritage」)から設定を選択することができます。「Heritage」は、アルファ ロメオのアイコンとなった過去のモデルからインスピレーションを得たものです。

ダッシュボードには、革新的な10.25インチのタッチスクリーンが設置されています。これは最新のスマートフォンにヒントを得たデザインを採用し、お客様のあらゆる好みやニーズを満たします。システムはウィジェット、すなわち機能に対して直感的なやりとりができるよう設計されたグラフィック・コンポーネントを経由して操作できるようになっており、ドラッグ・アンド・ドロップですばやく簡単にカスタマイズできます。ユーザーは、各車両機能をアプリとして使用することのできる、独自のホームページを作成することができます。シンプルな水平スクロールで、Alfa D.N.A.、ラジオ、メディア、電話、衛星ナビゲーション、エアコンディショナー、コネクテッド・サービス、ADASといったスクリーンの各要素を好きなように配置できます。その操作には、ロータリーノブまたはタッチスクリーンを使用することができます。

  

Alfa Connect Services

アルファ ロメオ・トナーレには、高度なオンボード接続、安全性、快適性のためのさまざまなサービスを提供するツール、「Alfa Connect Services」が搭載されています。もっとも注目に値するのが「My Navigation」です。この機能は、目的地や興味がある場所(POI)をリモートで検索し、その検索した目的地をクルマに送信できる機能(Send&Go)が可能なアプリから構成されます。「My Remote」は、様々なサービスから構成され、車両機能のリモートコントロール(ドアのロック/ロック解除、ライトの点滅など)をスマートフォンやスマートウォッチ経由で行い、車両の場所を特定し、所定のパラメーター(速度やエリア)から逸脱した場合に通知を受け取ることができます。「My Wi-Fi」サービスを使えば、車内にある最大8台までのデバイスを同時にインターネットに接続できます。「Alfa Connect Services」を使えば、ドライバーは「My Assistant」にもアクセスできます。この機能は、衝突事故や緊急事態が発生した場合、コールセンターに連絡して支援を求めることができます。事故の場合、それぞれの国の救急番号への通報は自動で行われます。もし車両が故障した場合、ドライバーはロードサイドアシスタントを呼ぶことができます。その場合、救助を容易にするため、位置データが自動的に送信されます。パッケージには、アルファ ロメオのヘルスレポートを毎月Eメールで報告するサービスも含まれます。「My Car」を使えば、車両の状態やパラメーターを管理することができます。また「Alfa Connect」の「My Alert」機能は、車両の盗難が試みられた場合にオーナーへ警告を発信します。「My Fleet Manager」は、フリート車両管理のために設計されました。これらの機能は、アルファ ロメオ・ラインナップ全体を対象に提供されます。

  

ドライバー向けに「テイラーメイド」可能なスポーティなコックピット

このニューモデルがいかにドライバーに焦点を当てているかは、車内に乗り込むだけで分かります。インテリアには、エモーショナルなドライビング体験を実現するための、様々な要素を見て取ることができます。その好例は、ドライバーのために「仕立てられた」かのような運転席、傾斜がつけられたセンターコンソール、繊細なダッシュボード・トリム、ドライバーに向けて角度が付けられたインストルメントなどです。すべてのコントロールスイッチ類はドライバーが手の届く位置に置かれ、物理的なスイッチも、センターディスプレイからアクセスするデジタル・コントロールスイッチも簡単にアクセスできます。ドライバーは、運転以外のことに気を取られることなく、情熱と安全が共存した、心を奪われるようなドライビング体験を楽しむことができます。これは、トナーレに標準搭載されるApple CarPlayおよびAndroid Autoの「ワイヤレス・ミラーリング」機能にも反映されています。

  

最高の安全性と快適性をもたらす革新的テクノロジー
・レベル2を実現する新しいADASシステム

・車内の安全性と快適さを高める革新的システム

・「Alfa D.N.A.」システムが管理する先進のドライビングモード

  

レベル2の先進アシスト機能を実現する新しいADASシステム

トナーレには、レベル2を実現する新しいアルファ ロメオ先進運転支援システム(ADAS)が装備されています。このシステムは、最大の安全性を維持しながら、運転する悦びを損なうことなく、加速、ブレーキ、レーンの維持などを自動的に行います。

さらに、アルファ ロメオ・トナーレは、車両前後および側面方向を監視するフロントカメラと、「インテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール」(IAAC)および「レーン・センタリング」(LC)システムを組み合わせることで、レベル2のアシストを実現します。具体的には、IACCシステムは、前方車両から安全な距離を維持するために車両の速度を自動的に調整する「インテリジェント・アダプティブクルーズ・コントロール」と、「道路標識認識」機能および「インテリジェント・スピードコントロール」システムを利用しています。「道路標識認識」機能は、車載カメラを使用して認識した交通標識をディスプレイに表示し、現在の制限速度に関してドライバーに警告を送ります。「インテリジェント・スピードコントロール」は、検出された制限速度まで減速するようにドライバーにアドバイスします。ドライバーがそれを受け入れた場合、クルーズコントロールの設定が自動的に調整されます。その一方で、LCシステムは車の横方向の動きを制御して、交通量の多い状況でも車両を車線の中央に維持します。

  

安全性を確保する革新的システム

新型アルファ ロメオ・トナーレは、日常的なドライビングニーズに対応した、アクティブおよびパッシブセーフティ機能を搭載しています。フロントエアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバックに加え、ドライバー、車両、道路間の相互作用を完璧にする革新的なデバイスとテクノロジーが標準装備されています。「オートノマス・エマージェンシー・ブレーキング・ウィズ・バルネラブル・ロードユーザーズ(交通弱者に配慮した自動緊急ブレーキ)」は、歩行者やサイクリストの存在を検出して潜在的危険をドライバーに警告し、衝突を回避するか衝突の影響を最小限に抑えるため、車両を完全に停止させることができます。「ドラウジー・ドライバー・ディテクション(ドライバー眠気検知)」は、車両の動きをチェックし、ドライバーの疲労を検出します。所定のしきい値を超えると、システムは警告音や視覚的警告を発し、ドライバーに休憩を促します。また、「リヤシート・リマインダー・アラート」は、テールゲートを介してリヤシートに置いた荷物を検出する機能です。イグニッションをオフにすると、デバイスはドライバーに荷物がそこに置いてあることを警告します。「ブラインド・スポット・ディテクション」は、車両後方のブラインドスポットを監視し、そこに近づいてくる車両がある場合に警告を発します。「リヤ・クロス・パス・ディテクション」は、後退時に側方から近づいてくる車両がある場合に警告メッセージを発します。「360°ビュー・カメラ」は、ダイナミックグリッドを使用して、10.25インチのデジタル・タッチスクリーン上に車両周囲の状況を表示します。フロントグリル、リアビューミラー、テールゲートには合計4台の高解像度カメラが設置されています。

  

車内の安全性と快適性を高めるシステム

アルファ ロメオ・トナーレは、イタリアならではのホスピタリティを、プレミアムC-SUVの世界にもたらします。その室内には、エクスクルーシブネス、洗練性、エレガンスが共存しています。インテリアは乗員に適切なスペースを提供しますが、フロントシートは、車両をコントロールすることに重点をおいています。これは、スポーティなアルファ ロメオのモデルにふさわしく、運転の楽しさを損なわない高いドライビングポジションによって達成されました。すべての乗員に対する快適性は、デュアルゾーン・エアコンディショナー、洗練されたインフォテインメント・システム、ヒーター/ベンチレーション機能を備えたフロントシート、心地よいアンビエントライト、ハーマン・カードンによる14スピーカー・サウンドシステムなどによって実現しています。アルファ ロメオ・トナーレは、「セミオートマチック・パーキング」システムを採用する、クラスでも数少ないモデルの1つです。このシステムは利用可能なスペースを表示して駐車を完了し、そこからの発進も自動で行います。最高レベルの快適性を達成するために、電動式テールゲートおよびワイヤレス充電パッドも備えています。充電パッドは、シフトレバーの前に設置され、スマートフォンを安全かつ快適に充電することができます。つまり、トナーレは、陽気で快適なイタリアン・テイスト好む人々をターゲットにしたクルマです。

  

「Alfa D.N.A.」システムが管理する先進のドライビングモード

ジュリエッタ、ミト、4Cでデビューを飾り、ジュリアとステルヴィオで進化を遂げたシステムがトナーレにも搭載されました。これは「Alfa D.N.A.」ドライビングセレクターの改良型で、電動パワートレインに関連する特定の機能も備えています。「ダイナミック」モードを選択すると、アクセルペダルのキャリブレーションが専用設定され、より効果的な制動、よりダイレクトなステアリングホイール・レスポンスが実現します。「ナチュラル」モードはパフォーマンスの最適化を目指すもので、電気モーターと内燃エンジンの利用比率を自動的に管理します。これにより、日常走行において、エネルギーと燃料の節約のためにパフォーマンスを犠牲にする必要はなくなりました。「アドバンス・エフィシェンシー」モードは、ハイブリッド・バージョンにおける最高のエネルギー効率を達成するためのモードで、PHEVバージョンでは完全な電動走行を実現します。

  

最先端の電動化テクノロジー
ブランドのDNAを進化させるためにデザインされたソリューション

・アルファ ロメオのパラダイムシフト:電動化は、21世紀のスポーティなキャラクターを再定義するというブランドとそのDNAの使命にとって重要な役割を果たす。

・ハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドという2つのレベルの電動化で、環境を意識しながらスポーティさとドライビング・ダイナミクスを強化。

・完全に新開発された160hp 4気筒1.5リッター・ハイブリッドVGT(可変ジオメトリーターボ)エンジンは、350barの圧力によるガソリン・ダイレクト・インジェクションを採用。トナーレのハイブリッド・バージョンに搭載されて正式デビュー。

・ハイブリッド・バージョンには、いずれも前輪駆動用の130hpと160hpの2種類の出力レベルを設定。7速デュアルクラッチ・トランスミッション、48V仕様で15kW/55Nmを発生し、ガソリンエンジンを停止した状態でも走行可能な「P2」電気モーターを採用。

・トナーレに搭載される先進のハイブリッドシステムが備える多様な「EV機能」により、低速走行、車庫入れ、クルージング時に電動モードで走行可能。

・275hpのプラグイン・ハイブリッドQ4バージョンは、クラス最高のパフォーマンスを発揮し、電動モードでの走行可能距離は市街地サイクルで最長80km*。このモデルは、ラインナップ中でもっともパワフルかつ効率的なバージョンで、0~100km/h加速はわずか6.2秒。

アルファ ロメオ・トナーレには、持続可能なモビリティに向けた未来への具体的な取り組みを強調する、効率的なハイブリッド・エンジンが搭載されています。環境に配慮しつつパフォーマンスを向上してドライビング・ダイナミクスを高めるテクノロジーの開発を推進するアルファ ロメオにとって、これは自然な選択肢といえるでしょう。アルファ ロメオは、トナーレで新たな基準を採用しただけではなく、エネルギーの将来、環境との調和、燃料効率、直感的なドライビングモードの管理などによって、ブランドのDNAを再解釈して見せました。事実、この新しいテクノロジーは、新しいアルファ ロメオ・モデルが真の「ハイブリッド体験」を提供できることを証明しています。トナーレでは、ハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドの2つのレベルの電動化モデルが用意され、ラインナップ全体の電動化に向けた最初のステップを踏み出しました。

160hpを発生するハイブリッドGTV(可変ジオメトリーターボ)エンジンは、トナーレに初搭載されてデビューします。このバージョンは、前輪駆動システムと新しいハイブリッド・テクノロジーを搭載しています。可変ジオメトリー・ターボチャージャーに7速アルファ ロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48Vの主電源システム、15kW/55Nmを発生する「P2」電気モーターを組み合わせることにより、1.5リッター・ガソリンエンジンを停止した状態でも走行が可能です。アルファ ロメオは、真の電動化体験を提供するために、このテクニカル・ソリューションを選択しました。このトランスミッションは低速走行、車庫入れ、クルージング時に電動モードでの始動と走行を実現し、ガソリンエンジンならではのパフォーマンスを備えながらも、(ガソリン+電気モーターの組み合わせで)ディーゼルエンジンに匹敵する燃料経済性を達成しています。パワーの発生は極めてリニアで、安定した加速が実現します。

トナーレの世界へのエントリーモデルとなるのは、130hpを発生するハイブリッド・バージョンで、新設計された4気筒1.5リッター・ガソリンターボエンジンは、130hpの最高出力と240Nmの最大トルクを発生します。このエンジンには、専用の7速デュアルクラッチ・オートマチック・トランスミッションと、48V仕様で15kW/55Nmを発生する「P2」電気モーターが組み合わせられます。

ラインナップ中、性能面と電動化のレベルにおけるトップモデルが、275hpを発生するプラグイン・ハイブリッドQ4です。採用される先進のハイブリッドシステムは、グローバル・スモールエンジン・ファミリーに属する排気量1.3リッターの「MultiAir」ガソリンターボエンジンでフロントを駆動し、電気モーターでリヤホイールを駆動します。このシステムは容量15.5kWhのバッテリーを搭載し、合計出力は275hpです。これにより、トナーレQ4は、クラスでもっともスポーティなモデルとなり、0~100km/hをわずか6.2秒で加速します。このプラグイン・ハイブリッド・バージョンは、Q4オールホイール・ドライブを採用、前輪は内燃エンジンが駆動し、後輪は電気モーターが駆動するため、比類なき安全性とドライビング・プレジャーが実現しています。トナーレQ4はまた、もっとも効率的なプラグイン・ハイブリッドC-SUVであり、電動モードでの走行可能距離は市街地サイクルで最長80km*、複合サイクルでは60km*以上です。7.4kWの急速充電器を使用した場合、バッテリーを完全に充電するまでの時間は、わずか2.5時間です。

  

ハイブリッド・バージョンのスペック

新設計された4気筒ターボエンジンは、ハイブリッドとしての使用を前提に、熱力学を最適化して燃料消費量を削減することを目指して設計されました。ミラーサイクルによって経済性を達成、圧縮力は高めに設定され(12.5:1)、コンパクトな燃焼室を実現する新しいシリンダーヘッドを装着し、デュアル可変バルブタイミングや特別な「ハイタンブル」インテーク・ダクトも採用しています。また、最大350barで作動する高圧燃料噴射システムも特徴の1つです。

アルファ ロメオ専用に設計された160hpバージョンは、新しい可変ジオメトリー・ターボチャージャーを搭載し、高レベルの効率を維持しながら、低速での優れたレスポンスと高出力を組み合わせて、よりスポーティな走りを実現しています。このパワートレインには、130hpの最高出力と240Nmの最大トルクを発生するバージョンもあります。

どちらのエンジンにも、ベルト駆動式スタータージェネレーターが装着されているため、エンジンの再始動は迅速かつ静かに行われます。インテリジェント・ブレーキシステムは、オートチャージ機能を最適化しました。混合回生ブレーキを使用して、減速中の運動エネルギー回生を最大化し、効率を向上させています。

これらの新しいハイブリッド・テクノロジーにより、アルファ ロメオ・トナーレは、お客様に対し、最高のパフォーマンスと高い効率を両立する、真の「ハイブリッド体験」を提供します。新設計の1.5リッター・ガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせにより、レスポンスを最適化するためのブースト機能も提供します。さらに、以下のさまざまな機能を利用できるため、ドライビング体験は、純粋、柔軟で、リラックスできるものとなります。

• ガソリンエンジンを始動することなく、電動モードのみを使用して車両を発進させる「サイレントスタート」
• 惰力走行時(e-コースティング)または減速時(回生制動)にエネルギーを回収する「エネルギー回生」
• ガソリンエンジンをサポートする電気モーターにより、ホイールに伝達されるトルクを短時間強化する「e-ブースティング」。さらに、電気モーターによって供給される(エンジンまたはブレーキ)トルクを較正することにより、ガソリンエンジンの作動ポイントを最適化することが可能。
• ガソリンエンジンを使用せず、電気モーターのみでの走行を実現する「電動ドライブ」

トナーレは、多様なシナリオにおいて、電気モーターのみを使用した(ガソリンエンジンを作動させない)走行が可能です。これは、次のような幅広いEV機能によって実現しています。 • オートマチック・トランスミッション車のクリーピングに似た動きを電気モーターで実現する「e-クリーピング」。停止状態(0km)、1速でのアイドリング時、後退ギヤ選定時などに対応。 • 電気モーターだけでの発進を可能にする「e-ローンチ」。 • 車が渋滞に巻き込まれた場合の「e-キューイング」。 • 駐車操作を実用的かつ静粛に行うための「e-パーキング」。 EV機能は、バッテリーの充電レベルおよび必要な出力の関係によっては、使用できない場合もあります。

  

クラス最高のドライビング・ダイナミクス
まさにアルファ ロメオ

・比類なきハンドリングのための完璧な重量配分。

・セグメントで最もダイレクトなステアリングレシオ(13.6)、アルミニウム製シフトパドルを装着。

・レスポンスに優れ、回生ブレーキを管理するブレーキ・バイ・ワイヤ・システム、インテグレーテッド・ブレーキシステムを採用するクラス唯一のクルマ。ブレンボ製4ピストン固定キャリパーを備えたブレーキシステム。

・フリークエンシー・セレクティブ・ダンピング(FSD)テクノロジーを組み合わせた独立懸架型マクファーソン・サスペンション。

・選択したドライブモードに合わせて調整を電子的に行う「アルファ・アクティブ・サスペンション」。

・最高のハンドリングと安全性を備えたアルファ ロメオ・ハイブリッドQ4オールホイール・ドライブ。

・最高のトラクションを生み出すアルファ ロメオ・エレクトロニック・セルフロッキング・ディファレンシャル。

  

完璧な重量配分

アルファ ロメオ・トナーレの設計における主な目標の1つが、ドライビング・プレジャーを最大化することでした。その目標に貢献する1つの要素は、アルファ ロメオの伝統的な考え方となっている、前後アクスル間の完璧な重量配分です。これには、質量と素材の注意深い管理が必要ですが、車両のレイアウトを見直し、重量のあるコンポーネントをできるだけ車両の中心に設置することで実現しました。トナーレの前輪駆動バージョンは、路面へのトルク伝達を最適化し、コーナーでのハンドリングを高めるために、優れた重量配分を備えています。Q4オールホイール・ドライブ・バージョンは、前後のアクスル両方にトルクが伝達されますので、さらにパフォーマンスが向上しています。

  

セグメント内で最もダイレクトなステアリングレシオ、アルミニウム製シフトパドル

あらゆる状況、どのような速度においても、トナーレC-SUVの運転は自然で本能的です。これには、セグメントにおいて最もダイレクトなステアリングレシオ(13.6)も貢献しています。アルファ ロメオならではの正確でダイレクトなステアリングフィールは、独立懸架方式を採用したフロントサスペンションのジオメトリーによっても強調されます。リバウンドは最大限に抑え込まれ、ソフトウェア・フィルタリングの適用が制限され、前輪操舵のコントロールも最適化されています。このクルマのスポーティなキャラクターは、アルミニウム製シフトパドルの装着によってさらに強化されています。これは、アルファ ロメオ・ブランドの特徴であり、クラス唯一の装備です。

  

インテグレーテッド・ブレーキシステム(IBS)

アルファ ロメオ・トナーレは、インテグレーテッド・ブレーキシステム(IBS)を採用する、クラスでもユニークなモデルです。このブレーキシステムは、スタビリティ・コントロール機能を従来型のサーボブレーキに組み合わせた、革新的な電気機械的システムです。電子システムと機械システムの融合、大幅な重量の最適化、最適なフィーリング、ペダルの振動がまったくないことにより、このシステムはタイムラグのないブレーキレスポンスを実現しました。ブレーキは、ブレンボ製固定キャリパーを採用し、フロントに4ピストンおよびセルフベンチレーテッド・ディスクを、リヤにフルディスクを組み合わせ、ブレーキ性能を向上させています。

  

「デュアルステージ・バルブ」電子サスペンション

「デュアルステージ・バルブ」電子サスペンションでは、パフォーマンス重視または快適性重視のいずれかを選択することができます。アルファ ロメオの長年にわある技術パートナーであるマレリ社と共同で開発されたこの電子ショックアブソーバーは、電気的に作動する特殊なバルブを採用することにより、独立した減衰曲線を提供します。

このサスペンションは、「コンフォート」と「スポーツ」の2つのモードが利用可能です。「Alfa D.N.A.」の初期設定は「コンフォート」モードです。「アドバンス・エフィシェンシー」および標準モードでは、この設定が採用され、不整路面でもきわめてスムーズな走行が実現します。後者の「スポーツ」モードは、「Alfa D.N.A.」の「ダイナミック」および「ESC OFF」に対応するもので、ボディの動きが抑制され、垂直方向の剛性が高められるため、コーナーにおけるビークル・ダイナミクスが向上します。「ダイナミック」モードのオン/オフは、D.N.A.セレクターに設けられた専用ボタンを押すことで行います。

  

アルファ ロメオ・エレクトロニック・セルフロッキング・ディファレンシャル

前輪駆動を採用するハイブリッド(130hpおよび160hp)と130hpのディーゼル・バージョンには、アルファ ロメオ・エレクトロニック・セルフロッキング・ディファレンシャルが標準搭載されます。このメカニズムは、スムーズな運転体験のための完璧なトラクションを実現するもので、俊敏性とスポーティなキャラクターを強調し、安全性の面でもプラスの効果があります。D.N.A.セレクターに組み込まれたこのシステムは、機械式リミテッド・ディファレンシャルの作動をシミュレートすることにより、コーナリングをサポートします。具体的には、マクファーソン・フロントサスペンションと組み合わせることで、車両の安定性を制御し、コーナーでの加速時に各ホイールに対してパワーを再配分することで、スポーティかつ効果的なドライビング・ダイナミクスを達成します。このシステムは、コーナー内側のホイールから外側にトルクを配分するため、滑りやすい路面において高いコントロール性能を提供するばかりでなく、アンダーステアを大幅に抑制し、前後方向の加速を助け、より高いロードホールディング性能を実現します。

  

アルファ ロメオ Q4ハイブリッド・オールホイール・ドライブ

トナーレに用意されたプラグイン・ハイブリッドQ4バージョンには、アルファ ロメオQ4ハイブリッド・オールホイール・ドライブが搭載され、雪道や凍結路面でも安全な走行を可能にする理想的なトラクションを確保しています。ベースとなる内燃エンジンと電気モーターの組み合わせは、従来型の内燃エンジンと比べて、より高いトルクを提供します。また、より低い変速比が必要な場合、発進時とより条件の厳しい路面での4輪駆動モードの両方で、高精度の調整を行います。路面がウエット、滑りやすい、あるいは凍結していて、より多くのトラクションが必要な場合、プラグイン・ハイブリッドQ4バージョンは、安全面でのメリットをすべて備えた本格的4×4として機能します。フロントアクスルに接続された内燃エンジンは自動的に作動して、前輪を駆動します。リヤの電気モーターも作動して、最大275hpのパワーを発生し、高性能で、楽しく安全な走行が可能になります。

フリークエンシー・セレクティブ・ダンピング(FSD)テクノロジーを組み合わせた独立懸架型マクファーソン式サスペンション

アルファ ロメオのD.N.A.に合わせて適切にカスタマイズされたこのサスペンション・テクノロジーは、マクファーソン・ストラット式サスペンションと組み合わされています。具体的には、フロントアクスルのジオメトリーによって、アルファ ロメオ特有のステアリングフィールを実現し、コーナーの切り返しにおいて、迅速かつ正確な挙動をもたらします。これにより、ステアリングの歪みが減少し、ソフトウェア・フィルタリングの適用が制限され、前輪ステアリングのコントロール性が最適化されます。リヤでは、独自の3アーム形状により、作動時のすばやい反応を達成し、コーナーで最高レベルの横方向加速が実現しています。トナーレのサスペンションは、アルファ ロメオの技術パートナーとして長い歴史を持つKONIと共同開発したフリークエンシー・セレクティブ・ダンピング(FSD)テクノロジーが採用され、完璧なロードホールディング性能を確保し、あらゆる走行環境下で快適性を向上させることでパフォーマンスを改善しています。

*定められた試験条件における数値です

  

  

  

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#2022年2月8日