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NXP、S32Gネットワーク・プロセッサ・ファミリを拡充。 高性能ソフトウェア・デファインド・ビークル・アプリケーションをさらに推進

2021年12月15日

  

NXP、S32Gネットワーク・プロセッサ・ファミリを拡充。
高性能ソフトウェア・デファインド・ビークル・アプリケーションをさらに推進

  

NXP SemiconductorsはS32G車載ネットワーク・プロセッサの拡張版として、S32G3シリーズの4製品を発表しました。新製品は2021年第2四半期に量産を開始した定評あるS32G2シリーズとソフトウェアおよびピン互換で、既存の最高性能のS32G2シリーズ製品と比較し最大2.5倍のアプリケーション・プロセッシング性能、オンチップ・システム・メモリ、ネットワーキング性能を提供し、さらなるECU統合を可能にするとともにインテリジェントなソフトウェア・デファインド・ビークルをサポートします。S32G3シリーズの追加により、S32Gファミリはセーフ・マイクロコントローラからより高性能なドメイン・コントローラ、セーフティ・プロセッサ、車載ゾーン・コンピューティング・アプリケーションに至るまでの、さらに広範な車載アプリケーションへの対応が可能になりました。

ECU統合と、ドメインおよびゾーン・アーキテクチャへの車載アーキテクチャの進化は急速に進展しており、ソフトウェア・デファインド・ビークルのサポートに向けてより多くのプロセッシング、メモリ、ネットワーク帯域幅、リソース分離の統合が必要になっています。こうしたインテリジェントなコネクテッド・ビークルでは、スマートなモビリティやスマート・シティに対応する新たな車載/データ主導型クラウド・サービスの提供のために、より高度なADAS安全性やセキュアなリアルタイム・プロセッシングとアプリケーション・プロセッシングが必要になっています。

S32G3シリーズは既存のS32G2シリーズの最高性能製品(S32G274A)と比較し、最大2.5倍のアプリケーション・プロセッシング性能を実現、マルチギガビットのイーサネットを2ポート増加、オンチップ・システム・メモリを拡張しています。さらに、将来的なECU統合に重要な分離されているドメインの搭載数を2倍にします。同一パッケージ・ピンアウトでの大幅な性能強化の実現により、要求の厳しいソフトウェア・デファインド・ビークルのニーズに適合します。EVB3評価ボード、RDB3リファレンス・デザイン、堅牢な筐体バージョンのGoldBox 3と、広範なイネーブルメント・ソフトウェア、迅速なコネクテッド・ゲートウェイ開発を実現するVehicle Integration Platform(GoldVIP)の組み合わせにより、お客様による迅速な評価、開発、概念実証(PoC)と開発期間短縮を可能にします。

NXPの車載コントロールおよびネットワーキング・ソリューション担当グローバル・マーケティング・ディレクターのBrian Carlsonは、次のようにコメントしています。「より統合度の高いソフトウェア・デファインド・ビークルへの移行が業界で進み、プロセッシングとメモリ能力の増強が必要になっています。新しいS32G3シリーズは2021年4月に量産を開始したS32G2シリーズ・プロセッサの成功に基づいて開発されており、性能の大幅な向上により、対応する車載アプリケーションを拡大するとともに市場の新たな要求に応えます」。

車載以外のアプリケーションへの広がり
S32G2シリーズ製品の量産開始以来、車載市場と隣接の交通/産業市場の多様なアプリケーションで、同シリーズ製品のセーフ・プロセッシング、ネットワーキング、セキュリティ性能が活用されるようになりました。S32G3シリーズは性能と機能の強化により将来的に市場とアプリケーションの機会を拡大するとともに、ソフトウェア互換性とピン互換性により製品アップグレードを可能にします。

S32Gエコシステムのサポート
S32G製品ファミリを、オペレーティング・システム、仮想化、実行環境、アプリケーション・ソフトウェア、ボード、ソフトウェア・ツール、エンジニアリング・サービス、ディープダイブ・トレーニング、クラウド・サービスといった広範囲で進化するパートナー・エコシステムがサポートしています。NXPのイネーブルメント・ツールと、NXPパートナーによるS32Gへのサポートとの組み合わせにより、お客様の製品開発を加速させることができます。

S32Gシステム・ソリューション
NXPはコンパニオン製品を提供し、お客様によるS32Gシステム・ソリューションの設計をサポートします。安全でセキュアなSJA1110マルチギガビット車載イーサネット・スイッチは最新のTSN標準規格に対応しており、100BASE-T1 PHYを内蔵し、ハードウェア支援型セキュリティ/安全機能、マルチギガビット・インターフェースを提供します。S32G2からS32G3のパワーマネジメント・アーキテクチャとセーフティ・コンセプトのスケーラビリティを確保するため、NXPはVR5510のコンパニオン・チップとしてPF53を開発しました。PF53はアダプティブ電圧ポジショニング(AVP)機能を搭載した高性能12Aコア電源レギュレータです。また、NXPはCAN高速信号整合性とセキュリティのイノベーションを提供する広範な車内ネットワーク・トランシーバも提供しています。NXPのS32Gプロセッサ、SJA1110スイッチ、VR5510/PF53パワーマネジメントを採用したトランシーバ製品ポートフォリオの組み合わせは、今日の車載ネットワーキングが直面しているスケーラビリティ、安全性、セキュリティ、高速トラフィック技術などの極めて大きな技術的課題に対応します。

供給
最初のS32G399A製品は主要なお客様向けにサンプル供給中で、量産開始は2023年第1四半期の予定です。詳細については、https://www.nxp.com/S32G3 をご覧ください。

NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約2万9,000名の従業員を擁しています。2020年の売上高は86.1億米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイト>www.nxp.jp(日本語)をご覧ください。

NXP、NXPロゴはNXP B.Vの商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者に帰属します。© 2021 NXP B.V.

プレスリリースに関するお問い合わせ
NXPジャパン株式会社
マーケティング & コミュニケーションズ
〒150-6024 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー24F
Tel: 070-3627-6472
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