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車載PoC向けBias-T回路用4532サイズ広帯域インダクタを商品化
2021年8月24日
車載PoC向けBias-T回路用4532サイズ広帯域インダクタを商品化
株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、車載PoC方式※1向けBias-T回路用広帯域インダクタ「LQW43FT_0Hシリーズ(以下、本製品)」を商品化しました。2021年9月より量産を開始します。
※1 PoC(Power Over Coax)方式 : 信号ラインと電源ラインを同軸ケーブルに一本化した方式。
近年、自動運転の実現に向けた先進運転支援システム(ADAS)などの普及により、自動車の周辺状況をモニタリングするため、多くの高精細な車載カメラが搭載されるようになっています。これにともない、多数のケーブルが使用されるようになり、1本のケーブルで信号と電力を同時に伝送できるPoC方式のニーズが高まっています。PoC方式では、信号と電源を分離するために、通常は複数のインダクタを組み合わせて広帯域で高インピーダンスのフィルタが構成されます。
本製品は、当社独自のセラミック材料やコイル構造により、インダクタンス22μH、定格電流700mAの性能を4532サイズで実現しました。数MHz~100MHz程度の低周波領域において広帯域かつ高いインピーダンスを有し、当社の既存製品であるLQW32FT_0Hシリーズ(3225サイズ)やLQW21FT_0Hシリーズ(2012サイズ)と組み合わせることでPoC方式に必要な部品数や実装スペースをさらに削減可能です。これにより、車載カメラ搭載機器の小型・軽量化に貢献します。 当社は、今後も市場ニーズに対応した製品開発に取り組み、自動車の高性能化・高機能化に貢献していきます。
本製品の主な特長
・22μHの大インダクタンスと700mAの大電流を同時に実現したBias-T回路用インダクタとしては世界最小※2の4532サイズ。
・SerDes※3インターフェースに使用する車載PoC方式用インダクタに最適。
・幅広いインダクタンス(10μH~22μH)をラインアップ。
※2 当社調べ。2021年8月23日時点。
※3 SerDes(Serializer/Deserializer) : 高速データ伝送のためのシリアル信号/パラレル信号を相互変換する回路。
本製品の主な仕様
LQW_FTシリーズ全体のメリット
LQW_FTシリーズは、広帯域で高インピーダンスを確保できるため、組み合わせるインダクタ点数を減らすことができます。
製品情報
製品の詳細はこちら(GCM033D70E105ME35)をご覧ください。
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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