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持続可能性はパフォーマンスの重要な要素(ドイツ本国発表資料)【アウディ ジャパン】
2021年6月30日
持続可能性はパフォーマンスの重要な要素(ドイツ本国発表資料)
> Audi Sport GmbHは過去最大の製品ラインナップを展開
> RおよびRSモデルの販売台数が新記録を達成
> ハイパフォーマンスセグメントにおける体系的な電動化戦略を実施
(ドイツ本国発表資料)
2021年6月10日、インゴルシュタット:Audi Sport GmbHは、2020年に29,300台以上の車両をお客様に販売し、新記録を達成しました。現在15を超えるRおよびRSモデルが販売されており、過去最大の製品ラインナップを展開しています。また、RS e-tron GTの発表により、Audi Sportは電気自動車セグメントにも参入を果たしました。このインタビューでは、同社の新しいマネージングディレクターであるセバスチャン グラムズと、セールスおよびマーケティング責任者であるロルフ ミヒェルが、電動化によってもたらされる技術的可能性と、これがセールスの観点から何を意味するかについて説明します。
セバスチャン、あなたは3月1日からAudi Sport GmbHの経営陣に加わりました。政治家の場合は、伝統的に就任後の100日目に最初の評価を下すように求められます。あなたは、この時期をどのように評価しますか?
セバスチャン グロムズ:私は、ドイツのハイルブロン出身で、20年前にアウディに入社して、駆動システム開発の分野でキャリアをスタートさせました。この地域では、多くの子供たちがAudi Sportで働くことを夢見ています。私は、チームメンバー全員と同じように、パフォーマンスを好み、新たなテクノロジーの開発に情熱を傾けています。私たちの使命は、可能なことの限界を押し広げることです。それこそが、Audi Sportのすべてだと思っています。そして、これは将来にも当てはまると確信しています
限界と言えば、新境地を開拓するには何が必要だと思いますか?
セバスチャン グラムズ:変化は、何よりもまず、心の中で始まります。ハイパフォーマンスセグメントにおける私たちの目標は、パーソナルモビリティの未来を再定義し、それをさらにエモーショナルな体験にすることです。そのために必要なのは勇気です。つまり、まったく異なる角度から物事を見る勇気です。そうすることで、今後もお客様を魅了新しいアプローチを模索することができます。私たちは最近、RS e-tron GT(Audi Sportにとって最初の電動RSモデルであり、電気自動車による最初のハイパフォーマンスモデル)を発表し、完全に新しく、非常にエモーショナルなRSファミリーを提示しました。
これはまさにエンジニアとしての意見ですね。ロルフ、セールス部門で働く人間として、この意見に賛同しますか?
ロルフ ミヒェル:
もちろんです。私には、これほどうまく表現することはできないです!RおよびRSモデルは、スポーティなブランドイメージにおいて重要な役割を果たしています。このセグメントのお客様は、パフォーマンスとデザインだけではなく、日常使いにおける優れた利便性とカスタマイズの可能性を求め、非常に高い品質を要求し、テクノロジーにも精通しています。私たちにとって、このセグメントは大きな可能性を秘めています。
2020年には、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにもかかわらず、売上高が16%増加しました。これは、ヨーロッパ、北米、中国などの主要な地域だけでなく、日本、オーストラリア、ニュージーランドなど、他の海外市場にも積極的にニューモデルを導入したことが功を奏しています。魅力的なハイパフォーマンスカーの存在は、ブランド全体の認知度にプラスの影響を及ぼします。この影響は、RS 6 Avant、RS 7 Sportback、RS Q8の発売後に特に顕著に表れ、厳しい市場の状況にもかかわらず、優れた販売台数を記録しました。私たちのモデルは、世界中で常にドリームカーであり続けているのです!
自動車業界は大きな変化の波にさらされています。電動化とデジタル化についてお聞きします。これは、ドリームカーとは何かという人々の考え方に影響を及ぼすでしょうか?
ロルフ ミヒェル: 言うまでもなく、私たちは変化に気づいており、お客様の購入理由やラグジュアリーに対する認識に影響を与えるメガトレンドや市場の動向を集中的に分析しています。持続可能性の側面は、パフォーマンスに重要な要素を追加します。これらは、従来のモデルとは異なりますが、間違いなく魅力的です。セバスチャンが先ほどAudi RS e-tron GTについて触れたように。このモデルは、正真正銘のハイパフォーマンスカーです。RS e-tron GTは、475kW(646PS)の最高出力と830Nmの最大トルクを発生します。その驚異的な加速には、電気自動車に懐疑的なジャーナリストでさえも驚くことでしょう。RS e-tron GTは、新たな時代の到来を告げるモデルとして、さらなるマイルストーンを設定し、従来のお客様と新しいお客様の両方にアピールする、新しい電動ハイパフォーマンスカーです。
確かに加速は、ハイパフォーマンスカーの一つの重要な側面ですが、多くの人々は、大排気量エンジンが奏でる印象的なサウンドにも惹かれています。
ロルフ ミヒェル: それこそが、まさに最大の変化と言えるでしょう。電気自動車のハイパフォーマンスモデルを購入するお客様は、明らかに並外れたパフォーマンスを求めていますが、持続可能性も重視しており、そのパフォーマンスを控えめに表現することを求めています。彼らにとって、静かであることが新しい形のハイパフォーマンスカーなのです!デジタルe-tronスポーツサウンドシステムは、電気モーターの回転数やその他のパラメーターに関するリアルタイムのデータを使用して、作動中の駆動システムのサウンドを絶妙な方法でシミュレートします。ドライバーは、アウディドライブセレクトシステムのカスタマイズオプションを介して、サウンド特性を変更することができます。つまり、住宅街では静かに走行し、状況が許せば、典型的なRSサウンドを奏でることが可能なのです。
セバスチャン、まったく新しい種類の高性能を実現する、Audi Sport GmbHの電動化戦略について詳しく教えてください。
セバスチャン グラムズ:
明確で体系的な電動化戦略は、Audi Sportが将来的な成長を遂げるための基盤となるものです。私たちは、内燃エンジンを搭載したAudi Sportモデルを電動化することから開始しました。RS 6 Avant、RS 7 Sportback、RS Q8は、パワフルな4.0リッターV8ツインターボTFSIエンジン、48Vマイルドハイブリッドシステム、シリンダーオンデマンドテクノロジーを組み合わせています。将来のモデル世代では、高性能なプラグインハイブリッド、完全な電動パワートレインを備えたRSラインナップを拡充する予定です。
eモビリティは、まったく新しいドライビングダイナミクスの次元を切り開きます。たとえば、トルクベクタリングを備えた電動quattroドライブは、4輪にパワーを完全に可変配分することができます。ハイパフォーマンスeモビリティの時代を先導するモデルが、RS e-tron GTといった電気自動車なのです。
ロルフ、セールスの観点から見て、この電動化ロードマップにおける、次のステップの具体的な数値を示すことはできますか?
ロルフ ミヒェル: 2024年には、ハイパフォーマンスモデルの半分以上を、電動化モデルまたは電気自動車にする予定です。2026年までには、この数字は80%に達する可能性があります。私たちは、お客様の市場やセグメントに適した製品とサービスを提供したいと考えています。これは、マイルドハイブリッド テクノロジーによる幅広い車両の電動化から、柔軟性を備えたプラグインハイブリッド、完全な電気自動車によるユニークな走行体験にまで至ります。多くの市場では、ハイパフォーマンスSUVセグメントは大きな可能性を秘めています。2020年代の終わりまでには、ハイパフォーマンスセグメントのすべてのモデルを電動化(電気自動車およびハイパフォーマンス プラグインハイブリッド)する予定です。
最後に、このインタビューの最初に話題にした、変化についてもう一度お聞きします。セバスチャン、この変革における最大のチャンスはどこにあると思いますか?
セバスチャン グラムズ:
このような大規模な変化には、誰かの個人的な努力で対応できるものではありません。私たちは、チーム一丸となって、この変化に情熱的に取り組んでいます。変化は、常に素晴らしいチャンスを提供してくれます。このプロセスでは、新しい解決策をライバルよりも早く開発し、その策を自信をもって車両に搭載することが重要です。Audi Sportにおける私たちの使命は、ハイパフォーマンスセグメントでモビリティの未来、つまり持続可能で先進的なデジタルの未来を創造することです。私たちは、お客様の要求するレベルが非常に高く、最高の製品でなければご満足いただけないことを理解しています。
関連サイト
> ドイツ本国発表資料 – Sustainability as a crucial dimension of performance(英語版のみ)
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