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アジア太平洋地域におけるカラートレンド予測を発表【BASF】
2012年7月26日
● 最新のカラートレンドのテーマは、現実を受け入れ前へ進もうとする気持ちを表した「Wide Awake」(すっきりした目覚め)
● 自然志向のグリーン系やアジアの地域性を感じるパープル味のカラーが特長
● 日本では、電気自動車など車の多様化に伴い、色のバリエーションが増加
BASFコーティングスジャパン㈱(本社:横浜市戸塚区、代表取締役社長:佐藤昭彦)は本日、2~3年先のアジア太平洋地域を含む世界のカラートレンド予測を発表しました。最新のカラートレンドのテーマは『Wide Awake』(すっきりした目覚め)で、「発想の転換とリアリティー (現実)」が世界共通のキーワードになっています。
2~3年先のカラートレンドについて説明するチーフカラーデザイナー松原千春
アジア太平洋地域におけるカラートレンド
カラートレンドは、自動車業界に強く反映されています。 BASFコーティングスでアジア太平洋地域のカラーデザインを担当するチーフカラーデザイナーの松原千春は、自動車のカラートレンドについて次のように述べています。「自動車の種類の多様化に伴い、様々な素材感の色が登場しています。例えば日本では、電気自動車やハイブリット車など環境配慮型の車が主流となってきていますが、家庭用蓄電池にもなる電気自動車や1人乗りの超小型電気自動車の出現により自動車の定義が変化しています。色のはっきりとしたソリッドにパール効果を加えた意匠や、メタリックカラーでありながら金属感を抑えた質感など、色の見え方が豊富になり、光の加減で表情が変わるユニークな色合いも現れてくるでしょう。また、同時に消費者の選択基準も広がり、特定の色がトレンドというより、素材感が異なるものなど従来なかったデザイン性が求められています。例えば、自動車の色は光沢であるべきだという固定観念から離れて、世界的に光沢を抑えた艶消しカラーが登場してきたことも、自動車の多様化によって、消費者が自動車に求める価値観の変化があると考えています。」
中国でSUV車の人気が急上昇しているように、アジア新興国の消費者は、車に高級感だけでなく、スポーティー感や自分らしさも求めるようになってきました。自然志向の若者も現れています。このような背景から構成されるアジア共通のトレンドは、オリーブグリーンなどグリーン系の色やパープル味を感じる色など、アジアの地域性を感じる色が反映されてくるでしょう。
世界のカラートレンド
近年、世界中で財政不安や度重なる自然災害、様々な紛争や問題が起きています。このような世界的困難な状況の中で、人々は真の豊かさや、日常の尊さに気づき、安心感を求めるようになっています。現実を受け入れ、発想の転換を行って前に進む気持ちになりました。 『Wide Awake』(すっきりした目覚め)を柱に 世界で共通するテーマは『Invent (創造する)』、『Narrate (ストーリーテリング)』、『Cultivate (クリエイティブに育む)』の 3つに分類されます。全体的に落ち着いた色彩や、鮮やかさを抑えた自然を感じる色調が主流となります。しかし、その中に遊び心のあるアレンジを加え、自分らしさを表現できるように表情豊かに仕上げていることが特徴です。世界的にブラウンのトレンドは継続され、一方で、グリーン味を感じる色が増えてきています。
*地域別のカラートレンドの特色はニュースリリースをご覧ください。
BASFコーティングス(BASFの塗料事業本部)について
BASFコーティングス社(BASFの塗料事業本部)は、高品質かつ革新的な自動車用塗料、自動車補修用塗料、工業用塗料、建築用塗料、およびそれらの応用に必要なプロセスの開発、生産、販売を行っています。 BASFは、ヨーロッパ、北米、南米、アジア太平洋の塗料市場で確固たる地位を保持しています。 2011年におけるBASFコーティングスの総売上高(世界)は28億ユーロでした。BASFコーティングスの詳細情報は www.basf-coatings.com(英語)、 www.basf.co.jp/coatings(日本語) をご覧ください。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社「The Chemical Company」です。製品ラインは、化学品、プラスチック製品、高機能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、あらゆる産業のお客様を支援しています。BASFの製品とシステムソリューションは、資源の確保に貢献し、健康的で栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFはこれらの活動を企業目標として「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を掲げています。2011年の売上は約735億ユーロで、従業員数は約11万1,000人です。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。
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