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1000BASE-T1車載Ethernetに対応した初めてのトリガ/デコード・ソリューションを発売【ローデ・シュワルツ】
2021年3月2日
ローデ・シュワルツが、1000BASE-T1車載Ethernetに対応した
初めてのトリガ/デコード・ソリューションを発売
ローデ・シュワルツは、オシロスコープR&S RTOおよびR&S RTP向けの新しいK58オプションとして、1000BASE-T1に対応した世界初のトリガリング/デコーディング・ソリューションを発売します。これにより、自動車のテスト・ソリューションにおける当社のリーディング・ポジションがさらに強固になります。OEMメーカーやティア1サプライヤの皆様は、従来の100BASE-T1やCANバスの解析およびデコード機能と同様に、車載デジタル機器設計の最前線において、その最新のバス伝送速度の解析とデコードが行えます。
車載Ethernetがもつ柔軟性は、そのシンプルなツイストペア・ケーブルによるネットワーク技術と合わせて、かつてないほどの拡大をみせる自動車の搭載ネットワークに理想的です。車載Ethernetの通信リンクにもとづく設計を検証し、コミッショニングして不具合対応を行うには、測定を行って同規格への準拠を検証できるだけでなく、メッセージのデコードや確実なトリガリングが行える能力も備えた計測器を用意することが重要です。
オシロスコープR&S RTOとR&S RTPに対応した新しいK58オプションは、こうした解析を高速かつ効率的に実行できる方法をご提供します。そのためユーザーは、車載ネットワークやECU実装のデバッグと検証が行えます。デコードしたデータは、表形式のほか汎用なハニカム・ダイヤグラムとしても表示可能です。アイドルやMAC、エラーの各フレームなど重要なパラメータは、明確に色分けされたコードによって簡単に識別できます。またR&S RT-ZF7プロービング・フィクスチャを用いれば、フォワードとリバースの両データストリームを同時にデコード可能です。加えて、同オシロスコープは、最大4つのシリアル・バスの同時デコードにも対応しています。
包括的なサーチ機能により、長い信号シーケンスの解析も簡単で、特定のメッセージのタイプやコンテンツ、エラーも素早く抽出可能です。検出した全イベントがタイムスタンプとともに表として表示されます。そのため、ユーザーはイベント間を移動しながら、個々のイベントを拡大ウィンドウに表示して適切なタイミング関係にあることを確認できます。
新しいトリガ/デコード機能を独自のK35バス計測オプションに組み込んだことで、エラー・フレーム・レートや連続するフレーム・エラー数などの有用な測定値を使って、通信リンクの安定性を迅速に判断できるようになりました。フレーム間やトリガ・イベントとその結果発生するバス・フレーム間のディレイを明らかにするなど、バス・タイミングのさらなる解析も行えます。エラー・レートとフレーム・タイミングは、いずれも自動運転など車載アプリケーションにとって非常に重要ですが、これらも同時に測定できます。
ローデ・シュワルツのオシロスコープでは、プロトコル固有のトリガ結果をデコードでき、信頼性の高いデバッグを高速に行えます。バス計測機能と統計機能を組合せたユニークな能力は、バスの通信容量やエラー・フレーム・レート、遅延性の問題に対する深い理解を導きます。そのためエンジニアは、処理プロセスを素早く開発して、その製品が確実に動作するという確証が得られます。しかも、ほかに特別な計測器を必要としません。
1000Base-T1対応のトリガ/デコード・テスト・ソフトウェアR&S RTO-K58およびRTP-K58オプションは、ローデ・シュワルツおよび契約代理店から今すぐご購入いただけます。ローデ・シュワルツの車載Ethernet向けソリューションについて、詳しくはhttps://www.rohde-schwarz.com/solutions/test-and-measurement/automotive/in-vehicle-networks-and-ecu-testing/overview/in-vehicle-networks-and-ecu-testing-overview_231834.html をご覧ください。
お問い合わせ:
欧州(本社):Patrizia Muehlbauer(電話:+49 89 4129 0、email:press@rohde-schwarz.com)
北米:Tomas Berghall(電話:+1 503 5239489、email:Tomas.Berghall@rsa.rohde-schwarz.com)
アジア太平洋地域:Wen Shi Tong(電話:+65 6 307-0029、email:press.apac@rohde-schwarz.com)
自動車向けテスト・ソリューションについて
ローデ・シュワルツは、試験・計測機器の世界的なトップメーカーとして、先行開発からR&D、生産まで自動車開発のすべての段階に応じた専門技術のノウハウを提供しています。そしてOEM企業やティア1サプライヤ、半導体メーカーの皆様に、高周波数・広帯域・高速な試験課題に対する信頼性の高い当社ソリューションを有効に活用いただいています。ローデ・シュワルツは、レーダー・センサや車載Ethernetの認証、接続性(5G・V2X・eCall・GNSS)、インフォテインメント、EMI事前認証、EMCなどのテストにおける市場リーダーです。さらに、ECU生産での基板レベル試験(ICT/FCT)にも卓越したソリューションを提供しています。こうした試験ソリューションのすべてが、もっとも高水準な品質規格に従いながら最大限の効率を確実に発揮するとともに、様々な自動車部品の正確かつ協調的な動作や、エラーなく外部との通信ができるように保証しています。
すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットでご提供しています。
ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、試験・計測、放送・メディア、航空・宇宙、防衛、セキュリティ、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各分野で高度なソリューションを提供するリーディング企業です。技術指向のグループとして、通信・情報・セキュリティ関連製品をもとに、産業界や行政機関のお客様がさらに安全に“つながる”社会を実現できるようご支援しています。2020年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは全世界で約12,300名の従業員が活躍しています。2019/2020会計年度(昨年7月から本年6月まで)には独立した企業グループとして25.8億ユーロの売上を達成しました。ドイツ・ミュンヘンの本社を中心に、70カ国以上に子会社を配し、アジアと米国には地域拠点を置いています。
R&S®はRohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。
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