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ボルボ・カーズ、全ての電気自動車にリチャージタイヤ標準装備へ【ボルボ・カー・ジャパン】
2021年3月10日
ボルボ・カーズ、全ての電気自動車にリチャージタイヤ標準装備へ
ボルボ・カーズは、従来からの標準設定タイヤの在り方に挑戦し、北欧・中欧において年間を通じて使用可能なリチャージタイヤを電気自動車に標準装備します。
ボルボ・カーズは、夏用タイヤや冬用タイヤよりも幅広い天候や路面状況に安全に対応できるタイヤを1セット使用することで、年に2回のタイヤ交換を無くし、お客様の負担を軽減するとともに、CO₂排出量を削減することを目指しています。
リチャージタイヤは、通年用タイヤとしては初めてAクラスのエネルギー効率を達成したタイヤです。この技術革新は、より持続可能な製品を提供することで業界をリードしたいというボルボの考えに沿ったものです。
リチャージタイヤを装着して電気自動車のボルボXC40を走行させた場合、冬用タイヤを装着して走行した場合と比較して、エネルギー消費量を最大8%削減し、平均航続距離を伸ばすことができます。
1年を通して1セットのタイヤを使用するお客さまが増えれば、アルミホイールの生産量を減らすことにも繋がり、気候変動への影響を軽減することができます。
「電気自動車では、タイヤの転がり抵抗を少なく保つことが従来の内燃機関を動力源とする車両よりも重要で、それは電力消費量と航続距離に大きな影響を与えます。通常、この特性は夏タイヤに限られていますが、リチャージタイヤを使用することで、冬の間もこの特性を維持し、お客様と環境への明確なメリットを実現します」とボルボ・カーズ・サステイナブル・センターのギゼラ・ブロンクビストは話しました。
ヨーロッパの多くの地域では、従来の夏用タイヤと冬用タイヤのセットアップが、実際の天候や道路状況に合わせて最も安全な選択肢であるとは限りません。
ボルボ・カーズのセーフティエキスパートは、気温が0度前後で乾燥していたり、湿っていたりするような状況では、従来の夏用タイヤや冬用タイヤを使用するのは安全性が低いと指摘しており、このような状況では、リチャージタイヤが最も安全な選択肢となります。
リチャージ・ラインナップのために特別に開発されたリチャージタイヤは、1年を通して最高のバランスの安全性能を発揮し、天候や道路状況が変化するときにも優れた性能を発揮します。
「完璧な世界では、毎朝起きて窓の外を見て、天気予報に耳を傾け、車を運転する前に見聞きしたことに基づいて、自分の車に適したタイヤを装着することになるでしょう」と、ボルボ・カーズ・セーフティ・センターのシニア・セーフティ・エキスパート、ヤン・イバーソンはコメントしています。「もちろん、それはあまりにも無理なことなので、私たちは一年中お客様の安全を守るためのベストバランスな選択肢としてリチャージタイヤを提供しています」。
しかしながら、リチャージタイヤは誰にとってもベストな選択肢ではないかもしれません。冬の寒さが厳しく、雪や氷の上を走ることが多い地域にお住まいのお客様や、そのような地域に頻繁に足を運ぶお客様には、従来のスタッドレスタイヤやスパイクタイヤが最も安全な選択肢であることに変わりはありませんが、それでもリチャージタイヤは選択肢の一つとして利用いただけます。
<補足事項>
・電気自動車XC40リチャージでは、Cクラスのエネルギー効率を持つEU/ノルディックフリクションタイヤの
代わりにリチャージタイヤを装着して走行することで、電気使用時のCO₂排出量を92g/kmから84g/km
(EU-28ミックス)に削減することができます。
・リチャージタイヤは、以下の市場で、ボルボの電気自動車に標準装備される予定。オーストリア、
ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、
アイスランド、ラトビア、リトアニア、モルドバ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スロバキア、スイス、
スウェーデン、ウクライナ。
・今日現在、上記の市場では、電気自動車XC40リチャージに夏タイヤが標準となっています。
2020年のボルボ・カー・グループ
2020年度のボルボ・カー・グループの営業利益は85億SEK(スウェーデン・クローナ)(2019年度は143億SEK)を記録しました。売上高は2,628億SEK(前年2,741SEK)に達しました。2020年通年の世界販売台数は661,713台(705,452台)で、2019年と比較して6.2%の減少となりました。
ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは、1927年に創業した高級自動車ブランドの一つで、2020年には約100カ国で66万1713台を販売しています。2020年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約40,000人(前年41,500人)で、ボルボ・カーズの本社、商品開発、マーケティング、管理機能は主にスウェーデンのイェーテボリにあり、アジア太平洋地域本社は中国・上海にあります。主な生産拠点は、イェーテボリ(スウェーデン)、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ州(米国)、成都および大慶(中国)で、そのほかショブデ(スウェーデン)と張家口(中国)にエンジン工場があり、オルフストローム(スウェーデン)に車体部品工場があります。
ボルボ・カーズは、企業目標「Freedom to Move(モビリティの自由)」のもと、個々のニーズを満たせる持続可能で安全なモビリティをお客様に提供することを目指しています。この目標のもと、今後5年間で電気自動車の世界販売台数を50%にし、500万人のお客様とのダイレクトコンシューマービジネスの確立を目指しています。また、ボルボ・カーズは2040年までにクライメートニュートラルを実現することを目標に、CO₂排出量の継続的な削減に取り組んでいます。
本プレスリリースは、3月8日スウェーデン本社発の翻訳版です
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