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新しいボルボ・カーズ・イノベーション・ポータルで外部の開発者がより良い車の開発を支援

2021年1月29日

高品質なアプリの幅広い提供、より簡単で便利なオーナーシップ、そしてより安全な車。これらは、ボルボ・カーズが新たに立ち上げたイノベーション・ポータルで実現したいことの一つです。

このポータルでは、さまざまなリソースやツールを無料で利用できるようにすることで、外部の開発者が新しい革新的なサービスや車載アプリを開発できるようにしています。

ボルボ・カーズは、自社製品のためのソフトウェアやサービスの幅広い開発の助けを借り、顧客がボルボ車をよりパーソナルなものにする可能性を大幅に高めることを目指しています。

ポータルのリソースは、開発者だけでなく、研究者やスマートホームを使いこなす人たち、コンピュータに精通したアーティストにとっても有用なものです。これらを利用できるようにすることで、ボルボ・カーズは知識と研究を共有し、すべての人のためのより安全な道路環境に貢献するという長期にわたる伝統を続けています。

ボルボ・カーズの最高技術責任者であるヘンリック・グリーンは、次のように述べています。「ボルボ・カーズの車両はますますスマート化、コネクティッド化が進むことで、お客様からアプリやサービスに対する需要が高まってきています。これらのリソースを公開することで、社内外の開発者をサポートし、それぞれの分野で最高の人材とのコラボレーションを実現しています」。

イノベーション・ポータルで公開されているリソースには、新しいボルボ車で使用されているAndroid Automotive Operating SystemとGoogleのアプリを再現した、いわゆるエミュレータが含まれており、開発者は自分のコンピュータ上で、車内でのシステムの動作環境を正確に体験することができます。このエミュレータは、アプリ開発者が車内のGoogle Play上で直接アプリを設計、開発、テスト、公開することをサポートする上で有用なツールとなります。また、このプラットフォームには、ボルボ・カーズがAPIを一般に提供するのは初めてとなる「Extended Vehicle API」*が搭載されます。

このAPIを使用することで、顧客の同意を得て、開発者やその他のサードパーティが、充電/燃料レベルや走行距離などの車のダッシュボードデータにアクセスし、新サービスの構築や提供に利用できます。追加のデータやデータソースも、時間の経過とともに利用可能になる予定です。その他のリソースには、LiDARデータセットと、電気自動車(BEV)ボルボXC40リチャージのダウンロード可能な量産3Dカーモデルが含まれます。

LiDARデータセットは、自動車用LiDARハードウェアおよびソフトウェアテクノロジーの世界的リーダーであるLuminar社とデューク大学と共同で公開されています。これは、Luminar社の高性能LiDARセンサーを使用して作成されたもので、レーザー光のパルスで環境をスキャンすることで、最大250メートル先の車の周囲の物体を検出します。

このデータセットは、研究者が長距離LiDAR検出に関連するアルゴリズムを改善するのに役立ちます。これは、高速で複雑な交通環境で安全な自動運転車を製作するための重要な要素です。

忠実度の高い3Dカーモデルは、リアルタイム3Dコンテンツを作成・運用するための世界有数なプラットフォームを提供するUnity社と共同で開発されました。Unityは、ゲーム開発者からアーティスト、建築家、映画製作者、自動車デザイナーまで幅広いクリエイターに利用されています。

カーモデルとそれに付随する3D環境は、視覚化アプリケーション、バーチャルリアリティ、映画のような体験、カーコンフィギュレータでの使用に適しています。これらのリソースは、Unityの開発者ハブのベースツールとしても利用可能で、何百万人ものUnityユーザーがテンプレートの使用方法に関するチュートリアルにアクセスすることができます。

イノベーション・ポータルは、時間の経過とともにますます多くのリソースが追加され、継続的に成長していきます。今後数ヶ月以内には、完全に機能する3Dカーモデルがリリースされる予定です。このモデルには、車の物理的なセンサーのデジタル複製が含まれており、ユーザーは研究や教育目的でセンサーデータをテストすることができるようになります。また、開発者はこのモデルを使って新しい機能やサービスを構築することができるようになります。

ボルボ・イノベーション・ポータルサイトはこちら

イノベーション・ポータルのすべてのリソースは、非営利目的であれば無料で利用できます。リソースの商用利用は、別途契約に基づきます。
・Extended Vehicle APIは、最初はヨーロッパでのみ利用可能です。追加のロールアウトは後日発表されます。
・Android Automotive OSエミュレータは現在、メディアアプリをサポートしています。
・ Play、AndroidはGoogle LLCの商標です。
・Luminar Technologies, Inc. (LAZR)はナスダック株式市場に上場しています。
・Unity Technologies (NYSE: U) はニューヨーク証券取引所に上場しています。
・API = Application Programming Interface

ボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)会社概要
ボルボ・カーズは、1927年に創業した高級自動車ブランドの一つです。2019年度において営業利益143億SEK(スウェーデン・クローナ)(前年:142億SEK)、売上高2,741億SEK(前年:2,527億SEK)を記録しました。2019年通期の世界販売台数は、前年比109.8%となる過去最高の705,452台(前年:642,253台)を達成しました。2019年時の正社員数は41,500人で、本社、製品開発部門、マーケティング・総務部門の主な拠点はスウェーデンのイェーテボリにあり、アジア太平洋地域本社は中国・上海にあります。主な生産拠点は、イェーテボリ(スウェーデン)、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ州(米国)、成都および大慶(中国)で、そのほかショブデ(スウェーデン)と張家口(中国)にエンジン工場があり、オルフストローム(スウェーデン)に車体部品工場があります。ボルボ・カーズは、新企業目標「Freedom to Move(モビリティの自由)」のもと、個々のニーズを満たせる持続可能で安全なモビリティをお客様に提供することを目指しています。この目標のもと、今後5年間での電気自動車の世界販売台数50%の達成や、収益の半分をダイレクトコンシューマービジネスで生み出すことなど、当社の多くの戦略にも反映されています。当社は2040年までにクライメートニュートラルを実現することを目標に、CO2排出量の継続的な削減に取り組んでいます。

本プレスリリースは、1月29日スウェーデン本社発の翻訳版です

  

  

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