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新型「Sクラス」を発表【メルセデス・ベンツ日本】

2021年1月28日

メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル

新型「Sクラス」を発表

 ・  全ての要素において最新のラグジュアリーを再定義したフラッグシップモデル
 ・  世界初*1の後席左右リアエアバッグを採用*2
 ・  世界初*3フロントウィンドウに投影可能なAR(拡張現実)ナビゲーションをオプション設定*4
 ・  生体認証 (指紋/顔*4*5/声) によるシートポジション等の設定が可能
 ・  良好な取り回しを実現するリア・アクスルステアリング

   *1: 2020年9月時点。自社調べ (世界初となるのは後席左右の場合)
   *2: ロングボディにオプション装備
   *3: 2020年9月時点。自社調べ (メーカー純正オプションとして)
   *4: 全モデルにオプション装備
   *5: マスク等を装着していると顔認証は使用できません。

 メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社: 東京都品川区)は、フラッグシップモデル新型Sクラスを発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて本日より発売します*6
*6: 納車時期はモデルにより異なります。詳しくは各販売店にお問い合わせ下さい。

 メルセデス・ベンツSクラスは、いつの時代も、その時点で持てる全ての技術を搭載し、世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデルです。先代は2013年に発表され、累計販売台数は世界で50万台を超え“最も選ばれているラグジュアリーセダン”の一つとなりました。

 今回8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型Sクラスは「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図った意欲的なモデルです。

エクステリアデザイン
 新型Sクラスのエクステリアデザインは「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出しています。シンプルかつクリーンでありながら、存在感を放つそのエクステリアデザインは最新の「ラグジュアリー」を再定義し、今後のメルセデス・ベンツ車のデザインをけん引するものです。

 フロントエンドのヘッドライトは、Sクラスならではの3点が光るデイタイムドライビングライトを備えており、先代より上下方向に薄く、全体に少し小さく、エッジの効いたクールなデザインとなっています。また、メルセデス・ベンツ伝統の「スリーポインテッドスター」が輝くボンネットマスコットを採用、緩やかな多角形のラジエーターグリルとフロントバンパー下部にはクローム仕上げが施され、フロントエンド全体として、クールでありながらラグジュアリーな印象を与えます。
 サイドビューは、短いフロントオーバーハングと長いホイールベース、そしてバランスの取れたリアオーバーハング、流れるようなCピラー、そして高いステータス性を表す長いダッシュトゥアクセル(フロントアクスルからAピラー下端までの長さ)など、メルセデスのラグジュアリーセダンとして均整の取れた基本プロポーションとなっています。ラインやエッジを大幅に削減し、美しい面の張りや陰影でラグジュアリーを表現している一方、サイドウィンドウ下端に近いショルダー部にフロントからリアまでを貫くキャラクターラインを一本通すことで、車高を低く、スマートに見せる効果をもたらします。 また、メルセデス・ベンツ車で初めて、格納型のドアハンドルを採用しています。キーを持った人が近づくことによって、ボディ面から自動でせり出すこのドアハンドルは、通常時にはボディ面に格納されており、シンプルでクリーンな面を際立たせます。万が一の事故の場合などには自動でせり出すことで、従来どおり、強い力で外部から引っ張りドアを開けることができる安全性も継承されています。

 リアエンドには、三角形で横に長い特徴的なデザインの2分割型のリアコンビネーションランプを採用し、よりワイドでシャープに見せるとともに、昼間でも、夜間であってもSクラスとすぐに分かる造形を採用しました。また、リアコンビネーションランプの上部に左右に通ったクロームラインはボディをワイドに見せる効果があります。

 新型Sクラスは前面投影面積がわずかに拡大したにも関わらず、Cd値は最小で0.22*7とすることで、世界最高水準のエアロダイナミクスを実現しており、省燃費性能も追求されています。
*7: 欧州仕様参考値

インテリアデザイン
 新型Sクラスはインテリアデザインについても最新の「ラグジュアリー」を再定義する、デジタルとアナログの美しい調和を図っています。センターコンソール上部に位置する12.8インチの「有機ELメディアディスプレイ」はセンターコンソールのブラックパネルからシームレスに繋がる、縦型のディスプレイとなっています。このディスプレイに多くの機能を集約することで、スイッチ類を減らし、シンプルでクリーンな印象に仕上がっています。インストゥルメントパネルを覆うウッドトリムは大幅に面積を広げ、高級感を演出するとともに、ドアパネルまで回り込むデザインとすることで、一体的で包まれているような感覚を与えます。ウッドトリムは標準仕様が、落ち着きのある温かみを感じさせる「ブラウンウォールナットウッドトリム」、AMGラインを選択すると「ハイグロス・スレートポプラウッドトリム」が装着されます。センターコンソール、ドアパネル、オーバーヘッドコンソール、そしてステアリングにはブラックパネルのスイッチ類が配され、シンプルでありながら、必要に応じて点灯したり、触覚フィードバックをするなど、使い勝手も考慮されています。ステアリングホイールは、メルセデス・ベンツの最新世代のものが採用されています。エアバッグを内蔵しながら非常にコンパクトに仕上げられた中央部と、ブラックパネルとシルバーのエッジで縁取られた、ユリの花からインスピレーションを得た造形は、シンプルでありながらラグジュアリーさを演出し、Sクラスならではのウッドステアリング*8はさらにそれを強調します。室内を彩る「アンビエントライト」も大幅に改良され、先代と比べLED光源の数は40個から標準ボディで247個、ロングボディで263個となり、1m2当たり最大200カンデラと、先代の10倍の明るさとなりました。周囲の明るさに応じて日中モードと夜間モードが自動で切り替わるとともに、手動でも20段階で調整することができます。64色から選択可能で、流れるような光の効果や、光の帯内部での緩やかな変化を生み出すほか、単色の発光に加えて色の連続変化が可能です。乗車時には、乗員を迎え入れる演出も設定されました。また、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯します。さらに、音声入力を行っているシートをハイライトしたり、停車時にドアを開けようとした際に危険がある場合、警告で赤く点灯するなど機能性も向上しています*8
*8: 標準ボディにオプション装備、ロングボディに標準装備

後席左右のSRSリアエアバッグ<世界初>*9
 新型Sクラスには、世界で初めて助手席の機能に影響を与えない後席左右の「SRS*10リアエアバッグ*11」を搭載し、後席の乗員の安全性の向上を図りました。このエアバッグは前席のシートバックの裏側に格納されており、万が一の事故を検知し、後席の乗員を守るべく展開されます。シートベルトの拘束機能を補完し、乗員の頭や首を支えることで、負荷を大きく軽減します。エアバッグの外縁部はチューブ状となっており、ガスによって強く膨張する一方その内側となる中央部は周囲の空気 を取り込んで柔らかく膨張します。これにより、乗員の体格やチャイルドシートの有無など様々な状況に柔軟に対応して効果を発揮します。これを万が一の事故の際、膨張させることで表面積を増加し、乗員の傷害の可能性を減らす「SRS*10ベルトバッグ*12」および座面の前部を跳ね上げることで前面衝突時の乗員の潜り込みを防止する「クッションエアバッグ*13」と組み合わせることで、より一層後席の安全性を高めています。
*9: 2020年9月時点。自社調べ (世界初となるのは後席左右の場合)
*10: SRSはSupplemental Restraint System(乗員保護補助装置)の略称です。
*11: ロングボディにオプション装備
*12: S 500 4MATICおよび、ロングボディにオプション装備
*13: ロングボディにオプション装備、助手席側後席のみ装備されます。

インテリジェントドライブ
 メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術は、一般道での安全運転支援はもちろんのこと、特に高速道路での運転支援機能により、ドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムです。

 新型Sクラスには、これまでのメルセデス・ベンツの安全運転支援システムをさらにアップデートした新しいシステムが採用されました。使用されるハードウェアは下記のとおりです。
  - フロント長距離レーダー: 長距離 最大検知角度9度、
               近距離 最大検知角度90度
  - フロントマルチモードレーダー 2個 : 最大検知角度130度
  - リアコーナーレーダー 2個 : 最大検知角度130度
  - ステレオマルチパーパスカメラ : 最大検知角度70度
  - 360度カメラ4個 : 最大検知角度180度
  - 超音波センサー12個 : 最大検知角度120度 (駐車支援に使用)

また、従来に加えて新しい機能が追加となりました。
  - 「アクティブステアリングアシスト」に必要な車線認識を、従来のステレオマルチパーパスカメラだけでな
    く、360度カメラシステムも使用することで、対応が可能なカーブが増えたり、高速道路上で今まで以上に
    精密に車線中央を維持することができるようになりました。
  - ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過していると判断した場合に警告を
    発したり、徐々に減速して最終的に車両を停止させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」は、
    アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックとアクティブステアリングアシストが使用されていな
    い場合でも、作動するようになりました。
  - 警告や緊急自動ブレーキ機能を含む「アクティブブレーキアシスト」は、交差点や曲がり角での右左折の際
    に、対向、飛び出し、巻き込みなどにより、車、自転車及び歩行者と衝突する危険がある場合、警告や自動
    ブレーキが作動するようになりました。
  - 車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルク
    を計算して、ドライバーのステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」は自車と同じ方向や
    反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知するようになりました。
  - 走行している車線を意図せず逸脱しそうな場合に警告、および進路を修正する「アクティブレーンキーピング
    アシスト」
は芝などの路肩に対しても反応するようになりました。またメニューで3段階で感度が調整できる
    ようになりました。さらに、作動時にアクティブアンビエントライトやヘッドアップディスプレイによって、
    強調警告がされます。
  - 車両の斜め後ろのミラーでは見にくい死角エリアに車両や自転車がいることを警告し、30km/h以上で走行中に
    側面衝突の危険がある時に危険回避をサポートする「アクティブブラインドスポットアシスト」は停車時に
    ドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能を採用しました。さらに、乗員がドア
    ハンドルに手をかけようとする動作を検知し、アクティブアンビエントライトによって、強調警告がされま
    す。*14
  - 「PRE-SAFE®インパルスサイド」はフロントバンパー外側のレーダーセンサーが、側面衝突が不可避であ
    ることを検知すると、衝突側前席バックレストのサイドサポートに内蔵されたエアチャンバーが瞬時に膨張
    します。乗員をドアから遠ざけることで衝撃の軽減を図ります。
  - また、従来と同様の機能であっても、対応速度域が広くなるなどの改良が加えられています。
    *14: 内装色がブラックの場合のみ、ドアハンドルに手をかけようとする動作にも反応します。

四輪駆動 4MATICとリア・アクスルステアリング
 新型Sクラスは全モデルで、「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用しました。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現しました。そして、全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」を採用し、どのような路面状況でも安定した走行が可能になっています。

 従来、大型なボディを有するSクラスでの四輪駆動システムの採用は、後輪駆動と比較して小回りが効きづらくなるというデメリットを伴いました。新型Sクラスでは後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、そのデメリットを解消しています。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けます。これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなります。約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大3度操舵することで、走行安定性を大きく高めます。このリア・アクスルステアリングの採用により、大型なSクラスであっても従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や四輪駆動によるメリットも全て並立させています。
  • 駐車モード:フロントホイールと逆方向に最大4.5度
  • シティモード:フロントホイールと逆方向に最大4.5度(約60km/h 以下)
  • 高速域での走行安定性:フロントホイールと同方向に最大2.5度(約120km/h 以上)
  • ドライビングダイナミクス向上:フロントホイールと同方向または逆方向に最大 3 度まで。
                  (約60-120km/h)

MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)
 新型Sクラスには、12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストゥルメントクラスターと、12.8インチの縦型有機EL(OLED)ディスプレイを採用するセンターディスプレイの2画面を標準装備しています。有機ELディスプレイは、日照が眩しいような状況下であっても視認が容易であることや、表示がない状況での黒の表現力、省電力性能などに優位性があり、採用されました。さらに「リアシートコンフォートパッケージ*15」を選択することで、後席左右に11.6インチの後席ディスプレイが装備され、個々の乗員の利便性を最大化します。

 また、2018年から順次各モデルに搭載し、熟成が進められてきた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が、さらに進化しました。ボイスコントロールは「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動します。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応しています。また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることが可能です。ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることが可能で、安全なドライブに寄与します。今回初めて、前後席それぞれ左右計4席のどの席から発話されているかを聞き分け、アンビエントライトでその席をハイライトします*15。そして、発話者のゾーンのみ温度設定を変更したり、エンターテインメントシステムを操作するなど、それぞれの席に紐づいたコマンドを実行することができます。

 「MBUXインテリア・アシスタント*16*17」も採用され、手のジェスチャーで様々な操作が可能になりました。例えば、Vサインによって、お気に入りの機能のショートカットが有機ELメディアディスプレイに表示できたり、リーディングライトやサーチライトのオン・オフやパノラミックスライディングルーフとサンシェード*16の開閉、ドライバーがバックギアにシフトして後ろを振り返るとリアウィンドウの電動ブラインド*15が自動で開くなど、利便性が向上しています。

 さらに、後席左右に装備される11.6インチディスプレイ*15は、テレビや映画、音楽を鑑賞できるほか、目的地の設定や車両機能の設定などの機能がタッチスクリーンおよび専用のリモコンで操作することができます。例えば前席ではテレビ、後席右側では映画*18、後席左側ではラジオなど、それぞれ別のプログラムを楽しむことが可能で、後席には無線ヘッドフォン*15が2つ装備されます。また、前席の有機ELメディアディスプレイで選択したプログラムを、画面上で後席にドラッグすることで、そのプログラムをシェアすることができるなど、スマートフォンのような直感的な操作が可能です。
*15: S 500 4MATICおよびロングボディにオプション装備
*16: 標準ボディにオプション装備、ロングボディに標準装備
*17: 内装色がブラックの場合のみの機能となります。
*18: HDMI接続での映像入力が別途必要になります。

生体認証によるシートポジション等の設定
 新型Sクラスはドライバーの顔*19、指紋、声の3種類いずれかの生態認証もしくはPINコードによる、計4種類の認証が可能です。どれか一種類の認証により、シート、ステアリング、サイドミラーのポジションやコックピットディスプレイの表示スタイル、ペアリングした携帯情報端末、ナビゲーションのお気に入り設定などを統合して読み込むことができます。*20*21

 また、助手席や後席左右も、声、もしくはPINコードによる認証が可能で、シートポジションなどの読み込みが可能です。
*19: 全モデルにオプション装備
*20: 認証せず、全て個別に手動で設定することも可能です。
*21: マスク等を装着していると顔認証は使用できません。

世界初*22ARナビゲーションをフロントウィンドウに表示
 世界で初めて*22AR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションを有機ELメディアディスプレイだけでなく、フロントウィンドウに投影するシステムをメーカー純正オプション*23で選択することができます。従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされますが、新型Sクラスでは、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されます。さらに、フロントウィンドウのヘッドアップディスプレイ上には、進むべき道路が約10m先の景色に重ねて矢印で表示されます。車の進行方向が変わると、それに従って矢印も動き、常にどの方向に進むべきかを分かりやすく表示します。これにより、目線を逸らさず、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することができます*24
*22: 2020年9月時点。自社調べ (メーカー純正オプションとして)
*23: 全モデルにオプション装備
*24: ARナビゲーション、ヘッドアップディスプレイともに、オン/オフの切り替えが可能です。ARナビゲーションを
  オフにした場合、従来どおり、有機ELメディアディスプレイ上に地図上の道路をハイライトする画面が表示可能で
  す。また、オンの場合は、ARナビゲーションと従来のナビゲーションが同時に表示されます。

3Dコックピットディスプレイ
 インストゥルメントクラスターは、速度計などの表示が立体的に見える、「3Dコックピットディスプレイ」が採用されました*25。内蔵されるドライバー側を向いた2つのカメラによって可能になった、ドライバーの左右それぞれの視線を追跡する技術により、特殊なメガネを使用せずにドライバーに3D映像を見せることが可能になりました。ドライバーの視線が動いた場合、この視線追跡技術によりディスプレイに映る映像を瞬時に連続的に変化させることで、常に3D表示を維持することが可能です。コックピットディスプレイおよび有機ELメディアディスプレイの表示デザインは、4つの表示スタイル(ジェントル、スポーティ、エクスクルーシブ、クラシック)と3つのモード(ナビゲーション、アシスト、サービス)の中から選択することでカスタマイズが可能です。
*25: 全モデルにオプション装備

カミングホームフィーリング
 Sクラスは全ての乗員が、まるで自宅にいるかのように寛げる空間を提供することを目指しています。

 Sクラスは従来から徹底した遮音対策を行ってきましたが、新型Sクラスではさらなる静かさを追求するため、ボディシェルの一部に遮音発泡材を採用しました。これにより、Cピラーを通した音の伝達など、ボディ構造内の遮音性能が大幅に改善されました。また、ファイアウォール遮音材をAピラーの側面やフロア部まで延長しました。

 この高い静粛性をベースとして、オーディオシステムも充実させています。「Burmester®3Dサラウンドサウンドシステム(パーソナライゼーション機能付き)*26」は、特別なBurmester®アルゴリズムと2個のヘッドライナー内蔵スピーカーを搭載する、合計15スピーカー、710Wの出力のオーディオシステムです。デジタル技術により各スピーカーをアクティブに駆動することで、表現力豊かで自然なサウンドを生み出します。また、サブウーファーを含む合計30個のスピーカーと2基のアンプ、合計1750Wの出力の「Burmester®ハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム*27*28」は、3次元の豊かな音響にさらにもう1つ次元を加えた4Dサウンドをお届けします。これは、各シートに振動を伝達するエキサイターを採用し、シートの振動で音楽を表現します。なお、この2つのBurmester®サウンドシステムのいずれかを搭載した場合、会話の音声を拡大してスピーカーから流し、乗員同士のコミュニケーションをサポートする機能が装備されます。
*26: 標準ボディにオプション装備、ロングボディに標準装備
*27: ロングボディにオプション装備
*28: トランクルームの左側にサブウーファーが装備されるため、長尺物の積載に影響が出る可能性があります。
  また、トランク容量が25L(VDA方式)減少します。

 新型Sクラスのシートは人間工学を考慮し、心地よく、疲労しにくいようにデザインされています。また、「エナジャイジング コンフォート*29」は各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールし、快適性を高めます。「リフレッシュ」や「トレーニング」など5つのプログラムから選択することが可能です。また、シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」が装備されます。

 新型Sクラスの後席は、さらに快適性に磨きをかけました。新たに、左右のシートにヒーター機能付きの調整可能な追加ヘッドレストクッションを採用しました。これは、内蔵の膜ヒーターを使って、乗員の頭や首を気持ちよく温めるもので、ヒーター機能はシートヒーターを介して起動します。

 S 400 d 4MATICロングとS 500 4MATICロングにオプション装備となる、リアシートコンフォートパッケージを選択すると、助手席シートをショーファーポジションへ電動で移動させることができるとともに、助手席側後席のシートに最大43.5度リクライニングが可能なフットレスト付きエグゼクティブリアシートが装備されます。大型化されたフットレストは位置調整範囲が10mm拡大したほか、レッグレストの調整範囲が先代比で約50mm拡大されています。また、後席左右及びリアウィンドウの電動ブラインドや、前述のリアエンターテインメントシステムも装備されます。

 新型Sクラスには、高い紫外線カット機能を持った、グリーンティンテッド断熱ガラスをフロントとフロント左右に、プライバシーガラスをリア左右2枚ずつとリアの計5枚に標準装備しています。また、フロントウィンドウは遮音膜を挟み込んだ合わせ安全ガラスを採用しています。さらに、遮音効果や赤外線を反射する性質を持つ全面合わせガラスを設定*30し、快適性を追求しています。
*29: 前席 : 標準ボディにオプション装備、ロングボディに標準装備。
  後席 : S 500 4MATICとロングボディにオプション装備 
*30: S 400 dにオプション装備、その他モデルに標準装備

テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定
 自動車が通信することによりお客様の利便性を向上する先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償でご提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償でご提供する「快適サービス」、メルセデス・ベンツ 24時間コンシェルジュサービスを1年間無償でご提供する「おもてなしサービス」の3つのサービスカテゴリーから構成されます。

「安心安全サービス」
  - 24時間緊急通報サービス:事故検知時(エアバッグ、シートベルトテンショナー展開時)または車内にある
   SOSボタン押下時に、コールセンターが消防に連絡します。
  - 24時間故障通報サービス:ツーリングサポートが必要な際に、meボタンを押下するとツーリングサポート
   センターにつながります。

「快適サービス」
  - リモートウィンドウ&サンルーフコントロール:スマートフォンの操作でウィンドウやスライディングルーフ
   の開閉ができます。
  - リモートドアロック&アンロック:スマートフォンの操作で車両ドアのロック、アンロックができます。
  - リモート(車両)ステータス確認:車両の走行距離、燃料計、平均燃費等の状態をアプリ等で確認できます。
  - 駐車位置検索:駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示します。
  - Send2Car: スマートフォンから、ナビゲ―ションの目的地を遠隔設定できます。
  - ナビゲーションサービス: 天気や駐車場の満空情報を地図上に表示することや、USB オンデマンド地図更新を
   ご利用頂けます。

「おもてなしサービス」
  - メルセデス・ベンツ 24時間コンシェルジュサービス:車内から専用ボタンを押すだけで専門のオペレーター
   が24時間365日対応します。
   ・ 車載された通信モジュールを利用し、ナビゲーションの目的地を設定
   ・ レストランやホテル等の検索・予約サポート*31
   ・ メルセデス・ベンツ正規販売店の検索・ご案内
   ・  緊急時の病院の案内 など
    *31: 予約のサポートは、原則として、仮予約のみであり、仮予約の変更もしくはキャンセルまたは本予約の
     成立、変更もしくはキャンセルについては、お客様ご自身が、レストランやホテルと直接連絡を取り、
     所定の手続を取っていただくことが必要です。

パワートレイン
 S 400 d 4MATICとS 400 d 4MATICロングには、最高出力330PS(243kW)、最大トルク700N・m と、メルセデス・ベンツ乗用車のクリーンディーゼルエンジンの中で最高水準の出力を誇る3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」を搭載しています。2ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしているほか、低振動で高い静粛性を有しています。 排出ガスの浄化システムはエンジンに近接し搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことを可能にしています。ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、AdBlue®が添加されます。下流のsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行います。その後、新しく追加された SCR 触媒でさらに窒素酸化物の低減を行うと同時に、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防ぐことが可能となりました。その結果、常に十分な量の AdBlue®を噴霧することが可能となり、窒素酸化物の処理能力を高めることに成功しています。

 S 500 4MATICとS 500 4MATICロングには、コンパクトな3リッター直列6気筒ガソリンエンジン「M256」とともに、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48 Vボルト電気システム」などの技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現しています。エンジン単体で最高出力435PS(320kW)、最大トルク520N・mを発生させ、さらに、エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22PS(16kW) 、最大トルク250N・mを発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電します。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現します。スターターが、従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上しました。さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行います。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現します。

サスティナビリティ
 新型Sクラスは、再生プラスチックで作られたケーブルダクトや、再生ナイロン糸で作られたフロアカーペットなど、資源保全型材料を使用して作られたコンポーネントを、重量にして98kg以上使用しています。再生材料を含むコンポーネントの数は、先代モデルの2倍以上に当たる120点にのぼります。そのほか、再生可能原料を約40kg使用しています。

 また新型Sクラスは、ジンデルフィンゲン工場(ドイツ)の中に新しく建設された「ファクトリー56」で組み立てられます。この組み立て工場は従来と比較し約25%の省エネルギーを達成、また、年間に必要な電力の約30%を担うことが可能な 12,000以上の太陽光発電モジュールと屋上緑化、再生可能エネルギーで発電された電力を使用するなどにより、CO2 ニュートラルを実現しています。

 さらに、この工場は様々なボディタイプやパワートレインの組み合わせに簡単に対応できるように設計されており、高い生産のフレキシビリティが確保されています。

発表記念特別仕様車「S 500 4MATIC ロング ファースト エディション」
 新型Sクラスの発表を記念した日本限定540台の特別仕様車「S 500 4MATICロング ファースト エディション」も本日から注文受付を開始いたします。この特別仕様車はS 500 4MATICロングをベースに、さらにエクスクルーシブさを追求した限定車です。エクステリアは標準仕様と、よりスポーティな AMGライン仕様の2種類から選ぶことができます。エクステリアカラーはそれぞれダイヤモンドホワイトとオブシディアンブラックの2色から選択可能で、AMGライン仕様ではさらにインテリアカラーもブラックとシエナブラウン/ブラックの2種類から選ぶことができます*32。標準仕様では19インチマルチツインスポークアルミホイール、AMGライン仕様では21インチAMGマルチスポークアルミホイールと1インチずつ大型化した専用のアルミホイールを装備し差別化を図っています。インテリアはダッシュボードや前席のセンターコンソール、ドアトリムなどにもナッパレザーを用い、ルーフライナーはDINAMICA仕様とし、さらに前席背面や後席中央のアームレストの一部にもウッドトリムを装備するなど質感を向上させています。インテリアトリムには「ハイグロス・スレートポプラウッドトリム」を採用*33し、クールな印象を際立たせています。また、後席左右に装備される11.6インチリアエンターテインメントシステム、助手席側後席のフットレスト付エグゼクティブシートやSRS*34リアエアバッグに代表されるリアコンフォートパッケージを標準装備とし、後席の快適性を大きく向上させています。
*32: 標準仕様のインテリアカラーはブラックのみです。
*33: 特別仕様車ではないモデルにオプション装備となるAMGラインを選択した場合にも、このインテリアトリムが採
  用されます。
*34: SRS は Supplemental Restraint System(乗員保護補助装置)の略称です。

 なお、新型Sクラスには、新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新*37が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用されます。

 また、メルセデス・ケア期間中には、ご希望のモデルを3回無料でご利用いただける週末貸出サービス「シェアカー・プラス」もご利用頂くことが可能です。

 メルセデス・ケア終了後も引き続き2年間、一般保証、定期メンテナンスや24時間ツーリングサポートをご利用いただける有償のサービスプログラム「メンテナンス&保証プラス*38」をご用意しています。
*37: 地図データの更新には Mercedes me connect サービスのアクティベーションが必要となります。
*38: メンテナンスサービスは総走行距離 75,000km までで終了となります。

新型 S クラスに搭載される安全運転支援システムの詳細説明
「インテリジェントドライブ」
進化した「レーダーセーフティパッケージ」
  ・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)<機能強化>
  ・アクティブステアリングアシスト<機能強化>

    「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)*39」は、ステレオマルチパー
   パスカメラとレーダーセンサーにより、高速道路や一般道などの走行時に先行車を認識して、速度に応じて車間
   距離を調節します。減速が必要な場合、アクセルおよびブレーキを自動調整してスムーズに減速し、先行車が停
   止した場合は自車も停止します。また、停止している先行車の検知も可能です。先行車および停止中の車両との
   距離が突然縮まった場合には、警告灯と警告音でドライバーに知らせます。

    自動再発進機能も備わり、高速道路での渋滞時に自動停止した際、30秒以内に先行車が発進した場合は、ドラ
   イバーがアクセルを踏まなくても自動で再発進します(一般道では3秒以内)。30秒以上停止していた場合は、
   アクセルを軽く踏む、またはステアリング上のスイッチを使用して再発進が可能です。

    「アクティブステアリングアシスト」は、車線のカーブと先行車を、車線が不明瞭な道ではガードレールなど
   を認識し、車間を維持しながらステアリング操作をアシスト*40します。

    今回の機能強化では、停止している先行車の検知が100km/hまで可能となったほか、360度カメラシステム
   による車線認識機能を追加し、対応が可能なカーブが増えたり、高速道路上で今まで以上に精密に車線
   中央を維持することができるようになりました。
   *39: アクティブディスタンス・ディストロニック(自動再発進機能付)作動速度範囲:0~約210km/h
     設定可能速度範囲:約20~210km/h
   *40: 車線が不明瞭な場合のアクティブステアリングアシスト作動範囲:0~約130km/h

  ・渋滞時緊急ブレーキ機能
    ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーで、先行車およびその左右の車線を監視します。突然渋滞
   の最後尾が現れた場合などに、前走車との衝突の危険を検知します。その左右などに回避スペースが無いと判断
   すると、即座に自動ブレーキが作動し、衝突回避または被害軽減を図ります。回避スペースがある場合は、ドラ
   イバーの回避操作を優先します。ただし、ドライバーが反応しない、または回避操作が遅れて衝突が回避できな
   いと判断した場合には、即座に自動ブレーキが作動します。さらに、渋滞末尾で回避操作を行う空間的余裕がな
   い危険な状況を検知して、通常よりはるかに早い段階でブレーキを自動で作動させる機能も搭載しました。

  ・アクティブレーンチェンジングアシスト<機能強化>
    高速道路を走行時にアクティブステアリングアシストが起動している際に、ドライバーがウインカーを点滅さ
   せると3秒後に車両周囲を監視しているセンサーが他の車両などとの衝突の危険が無いことを確認し、安全が確
   認された場合に自動で車線を変更します。
   *41: 作動速度範囲:約80km/h~180km/h (一般道での利用不可)

  ・アクティブエマージェンシーストップアシスト<機能強化>
    ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過していると判断した場合、警告灯と
   音によって警告し、それでもドライバーによるステアリング、アクセル/ブレーキなどの操作の反応が無い場合
   は、さらに警告音を鳴らしながら、緩やかに減速して停止します。また、車両停止後は自動的にパーキングブレ
   ーキがかかることで、後方からの衝突による二次災害を防止します。さらに、停止後10秒で緊急通報を行うと
   ともに、外部からの救出を容易にするため、停止後20 秒で自動開錠します。今回の改良では、アクティブディ
   スタンスアシスト・ディストロニック とアクティブステアリングアシストが使用されていない場合でも、作動
   するようになりました。

  ・アクティブブレーキアシスト
   (歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付) <機能強化>
    先行車、飛び出し車両、歩行者などと衝突のおそれがあるかどうかを確認。衝突が近いと判断すると、表示お
   よび音でドライバーに警告します。ブレーキペダルの踏み込みが弱すぎる場合は、状況に応じてブレーキ圧を高
   めて支援するほか、ドライバーが対処しない場合は自動緊急ブレーキを起動します。今回の改良では、交差点や
   曲がり角での右左折の際に、対向、飛び出し、巻き込みなどにより、自動車、自転車及び歩行者と衝突する危険
   がある場合、警告や自動ブレーキが作動するようになりました*42。また、直線走行時の飛び出し検知
   機能の上限速度が従来の約70km/hから120km/hとなりました。
   *42: 右折の場合、センターライン(実線、破線、白色、黄色いずれでも可)のある道路で、ドライバーによる
     進路変更の意思表示があり(ウインカー操作)、かつ車線境界を越えずに車両を停止させることが可能な
     場合に作動します。
   *43: 作動速度範囲:約7~250km/h
   *44: 直線走行時の飛び出し検知機能 作動減速範囲:約7-120km/h
   *45: 右左折時の飛び出し検知機能 作動減速範囲:約3-15km/h
   *46: 作動速度範囲は、気象条件や道路状況等により変動することがあります。

  ・緊急回避補助システム<機能強化>
    車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルク
   を計算して、ドライバーのステアリング操作をアシストします。また、回避後の車線復帰も同様にサポートしま
   す。今回の改良では、自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知するようになりまし
   た。また上限速度も約70km/hから約 108km/hとなりました。
   *47: 作動速度範囲:約20~108km/h

  ・トラフィックサインアシスト
    一般道や高速道路を走行中、カメラが制限速度などの標識を読み取り、ディスプレイに表示し、制限速度を超
   えた際には警告音を出してドライバーに注意を促す機能も搭載します。

  ・アクティブレーンキーピングアシスト<機能強化>
    フロントウィンドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロントホイールが走行車線を越えた
   と判断するとステアリングを断続的に微振動させてドライバーに警告します。ドライバーが反応しない場合は
   車両を車線内に戻そうとします。なお、破線の車線走行時には隣車線の車両もしくは対向車と衝突の危険がある
   場合にのみ作動します。今回の改良では芝などの路肩に対しても反応するようになりました。またメニューで
   3段階で感度が調整できるようになりました。さらに、作動時にアクティブアンビエントライト*48やヘッドアッ
   プディスプレイ*49によって、強調警告がされます。
   *34: 作動速度範囲:約60km/h~250km/h
   *48: 標準ボディにオプション装備、ロングボディに標準装備
   *49: 全モデルにオプション装備

  ・アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)<機能強化>
    リアバンパー左右のレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで見えない死角エリアに車両や自転車
   がいることを警告します。さらに、30km/h以上で走行している際に側面衝突の危険がある時にはブレーキを自
   動制御して、危険回避をサポートします。追い越し車線に移ろうとして斜め後ろにいる車両に気づかなかったと
   きなど、ドライバーの不注意によるミスを予防し、安全な走行を支援します。今回の改良では、停車時*52にド
   アを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能を採用しました。2km以上で後方から歩行
   者や自転車、自動車などが近づいている場合、ドアミラー外側にある警告表示灯が赤く点灯します。さらに、
   乗員がドアハンドルに手をかけようとする動作を検知*54し、アクティブアンビエントライト*58によって、強調
   警告がされます。
   *50: 作動速度範囲:約8~200km/h
   *51: 自動コース修正作動減速範囲:約30~200km/h
   *52: エンジンを停止した場合、エンジン停止から3分間作動します。
   *53: 対象物と自車の速度差が大きいなど、状況によって作動しない場合があります。
   *54: 内装色がブラックの場合のみ、ドアハンドルに手をかけようとする動作にも反応します。
   *55: 標準ボディにオプション装備、ロングボディに標準装備

  ・PRE-SAFE®360°<機能強化>
    「PRE-SAFE®プラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)」はリアバンパーに設置されたレーダー
   センサーが後方のクルマを監視して車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを
   素早く点滅させて後続車のドライバーに警告するとともに、インジケーターによりドライバーに警告します。自
   車が停止中で後続車が十分に減速しない場合は、後方からの衝突に備えてブレーキ圧を高めます。これにより玉
   突き衝突の回避など二次被害の軽減をサポートします。さらにシートベルトテンショナーも作動させ、衝撃の影
   響の低減を図ります。

    今回の改良で導入される「PRE-SAFE®インパルスサイド」はフロントバンパー外側のレーダーセンサーが、
   側面衝突が不可避であることを検知すると、衝突側前席バックレストのサイドサポートに内蔵されたエアチャン
   バーが瞬時に膨張します。乗員をドアから遠ざけることで衝撃の軽減を図ります。

  ・PRE-SAFE®サウンド
    システムが不可避の衝突を検知すると、車両のスピーカーから鼓膜の振動を抑制する音を発生させ、鼓膜の振
   動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮反応を引き起こします。この収縮によって衝撃音の内耳への伝達を軽減
   します。

ドライバーを支援するその他のシステム
  ・ドライブアウェイアシスト
    車両前方もしくは後方1m以内に障害物があり、その方向に進むギアを選択した場合、アクセルを強く踏んで
   も2km/h以上の速度が出ず、警告音により障害物が近くにあることをドライバーに知らせることで、誤操作の
   可能性があることを警告します。
   *56: 停止した際に、一旦Pにシフトした後、DかRに入れる必要があります。通常走行中に停止し、Pにシフト
     せずに再発進をする場合は、本機能は作動しません。
   *57: 2km/h で走行し、警告にも関わらずドライバーがブレーキを踏まない場合は障害物に衝突します。
   *58: 停止した際に障害物から1m以上離れている場合、本機能は作動しません。

  ・アテンションアシスト<機能強化>
    ドライバーが眠気を催したり、注意力散漫になったりする場合に現れる典型的な兆候を検知し、休息をとる
   よう促す警告メッセージを表示します。今回の機能強化では、マイクロスリープ警告の機能を新たに追加しま
   した*59。コックピットディスプレイ内蔵のカメラでドライバーのまぶたの動きを監視するものです。なお、マ
   イクロスリープ警告機能は20km/h以上で有効となります。
   *59: 全モデルにオプション装備

  ・ DIGITAL ライト(ウルトラハイビーム付き)
    左右のヘッドライトのDIGITALライトは、それぞれ照明モジュール1つを備えています。このモジュールは
   3個のきわめて強力なLEDで構成され、130万個の微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めます。
   このため、片側のヘッドライトあたりの解像度は130万画素となりますが、鏡が占める面積は親指の爪ほどの
   大きさです。Sクラスのこの革新的なヘッドライトは、凹面レンズや「DIGITAL LIGHT」のレタリング、ブルー
   に光る下面の化粧パネルも装備され、デザイン性も高められています。

    ヘッドライト片側で130万のエリアに分割可能な光を照射するため、きわめて正確な配光が可能となりまし
   た。これにより、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が、従来
   の84画素の光に比べて大きく向上しています。明暗の境界や他のすべての適応型照明機能の配光についても精度
   が大きく高まっており、フォグライトモードやハイウェイライト、シティライトなどの照明が最大限効果的なも
   のとなりました。

本プレスリリースに記載されている仕様およびメーカー希望小売価格は、発行日現在の内容です。








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#2021年1月28日