導電アクリル短繊維《コアブリッド®B》による非接触除電商品の開発【三菱レイヨン】

2012年6月28日

三菱レイヨン㈱（本社：東京都千代田区、社長：越智　仁）は、世界で唯一の導電アクリル短繊維《COREBRID^®B／コアブリッド^®B》を使用した、非接触で除電（静電気除去）可能なシートやブラシなどの商品群を開発しました。

商品の特徴

1．非接触での除電性
導電短繊維である《COREBRID^®B／コアブリッド^®B》を原料とすることで、商品（シート等）の表面に大量の繊維末端が存在します。この繊維末端の針端コロナ放電現象により、非接触でも効率的に静電気を除去（除電）することが可能となります。もちろん接触でも除電可能です。

＜除電性能試験の一例＞
・《COREBRID^®B／コアブリッド^®B》を78%使用した不織布を短冊状にカットし、1cm離した場所に約+10kVに帯電したナイロン布を1m／秒のスピードで通過させたところ、+0.2kVまで除電されました。
・ナイロン布の代わりに、コピー用紙（約-10kV帯電）を用いたところ、-2.1kVまで除電されました。

2．芯鞘構造のため耐久性や安全性に優れる
《COREBRID^®B／コアブリッド^®B》は芯鞘構造の導電繊維のため、従来の商品と比べ摩擦や高温環境などで性能劣化しにくい特長があります。また、導電性能を繊維の芯部分にのみ持たせているため、繊維表面の電気抵抗が比較的高い特性があります。このため、従来の導電繊維で懸念された飛散による電気短絡（ショート）など起こしにくく、安全性に優れています。