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X線応力測定器用の応力基準片「CMRSシリーズ」を販売開始【新東工業】

2020年11月19日

X線応力測定器用の応力基準片「CMRSシリーズ」を販売開始
~測定が難しいX線応力測定を正確に実施~

新東工業株式会社(本社:名古屋市、社長永井淳)は、X線を使用した応力測定の正確性を維持する残留応力基準片「CMRSシリーズ」の販売を開始いたしました。

自動車のエンジンやブレーキの部品、航空機のタービンブレードや翼など、人の安全に関わる部品には耐久性や硬さ向上の観点から、熱処理やピーニング工程の後にX線を使用した応力測定が行われています。応力測定は一般的な測定と異なり、高度で難解な原理を理解するための見識や繊細な測定技能が必要となるため、知識や技能を持たない作業者が測定を行う場合は正確な測定値を出力できないという課題があります。近年では、操作性が向上した測定器の登場などによって簡単に測定結果を出力できるようになったものの、測定値の正確性を確認するには専門知識が必要となるため、誰でも簡単に測定結果の正確性を確認するツールのニーズが高まってきています。

今回、当社が販売を開始する残留応力基準片「CMRSシリーズ」は、製品の残留応力を測定する際の基準となる金属片で、製品の測定前に行う測定器のチェックに使用します。このCMRSを活用することで、難解な測定の原理を理解することなく、また作業者の熟練度や測定器の種類・方式に関係なく、正確な測定を簡単に行うことが可能になります。

CMRSの特長は、かたまり状(バルク)の基準片である点です。一般的に0MPaの基準片については、粉末状のものを使用しますが、CMRSは実際に応力を測定する製品と同じかたまりの形態です。

また、CMRSのラインナップは、応力測定を実施するお客様へヒアリングを行い、材質や加工状態(熱処理やピーニングなど)を組み合わせて決定しているため、お客様が測定する製品に近い状態の基準片を提供することが可能です。さらに、CMRSは測定条件などを記載した検査成績書と併せて納品するため、ご使用の測定器との器差や測定方式を比較し、測定結果の信頼性を確認いただけます。

当社では、CMRSの発売開始に際して、CMRSに関するお問い合わせをいただいたお客様を対象に、期間限定で無料の応力測定を実施いたします。詳細は、当社のCMRSの製品WEBサイトをご確認ください。

■仕様※特許出願済

■特長
・極低応力も含め、すべてバルクの残留応力基準片
・お客様の製品に近い材質・応力値のラインナップ(今後も拡充予定)

■使用用途
①日常検査の前の測定器の確認に
②測定器差、測定方式の違いの確認に
③管球の劣化など装置不具合の確認に

リリースに関するお問い合わせ先
新東工業株式会社
コーポレート部(広報担当)
名古屋市中村区名駅 3-28-12
webmaster@sinto.co.jp
Tel 052 582 9211 Fax 052 586 2279



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