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車載 ECU 向け小型・低背コネクタ「MX77 シリーズ」のバリエーションを拡充【航空電子】

2020年10月6日

日本航空電子工業は、車載ECU向け小型・低背仕様の基板対ケーブルコネクタ「MX77シリーズ」において、現行品から30%の低背化を実現したケーブル側コネクタ「MX77D」タイプを追加し、一般販売を開始しました。販売中の「MX77A」タイプと共に、「MX77シリーズ」としてお客様へご提供して参ります。

■概要
 自動車内の限られた設置スペースの中、ADAS向けのセンサーやコネクテッドカー向け通信装置、各種ECU(ElectronicControlUnit)等の搭載が増加することにともなって、ECU自体の小型・薄型化が進み、コネクタにも小型化が求められています。このニーズに応えて、当社は2018年に車載用ECU向け小型・低背コネクタ「MX77A」を開発、販売開始し、国内外の自動車メーカー様、ティア1様にご提供しております。
 近年、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)において、バッテリーの大容量化が求められるなかで、部品設置スペース確保のために、バッテリー監視用ECUをはじめとするバッテリーモジュールに使用するコネクタは、小型・低背化が特に強く求められています。
 こうした背景の中で当社は、車載用基板対ケーブルコネクタ「MX77シリーズ」において、現行品と比較して30%の低背化を図ったソケットコネクタ(ケーブル側)「MX77D」タイプを新たに開発し、ラインナップに追加いたしました。
 「MX77D」タイプは、ロック部におけるケーブルの巻き込みを抑制する構造を採用しながらもロック部の構造をシンプルにすることで高さ9.5mmとし、MX77Aタイプ(高さ︓13.5mm)から30%の低背化を実現しています。また、MX77Aタイプではコネクタ最端位置の端子のみ適用可能であったISO(ThinWall)0.35sqが全極に適応可能となっております。
 ソケットハウジングを低背化しながらも、ソケット端子と嵌合相手の基板側コネクタには従来のMX77Aタイプが使用可能です。また、従来品と同様、「MX77D」タイプにおいても、4~40極の極数を揃えており、「MX77シリーズ」としてお客様のニーズに対応してまいります。

ADAS︓AdvancedDriverAssistanceSystem先進運転支援システム
MX77Aシリーズ︓https://www.jae.com/topics/detail/id=1730
EV/PHEVのバッテリーシステム向けコネクタソリューション︓https://www.jae.com/connectorspecial/ev_phev_batterysystem

■使用イメージ

■MX77A との互換性

■特長
・端子サイズは0.4㎜(ピン巾)の超小型タイプ
・「MX77D」タイプのソケット(ケーブル)側の高さは9.5mm
 (基板側コネクタは、従来のMX77Aタイプで、実装高さ9.7㎜の小型アングルSMTタイプ)
・ソケット端子は、「MX77A」タイプと同じものを使用、外力に強いボックスタイプ構造
・適合ケーブルのうち、ISO(ThinWall)0.35sqが全極適用可能
 (MX77Aはコネクタ最端位置の端子のみ適用可能)
・試験規格:USCAR2他

■適用市場
 車載用ボディ系各種ECU、車載バッテリーシステム用機器、BMS(BatteryManagementSystem)等

■一般仕様
 極数︓4,8,12,16,20,24,32,40
 使用温度範囲︓-40℃~+85℃
 使用最高温度︓130℃(周囲温度+通電による温度上昇)
 適用電線︓CHFUS0.13㎜²/CIVUS0.13㎜²
 CHFUS0.22㎜²/CIVUS0.22㎜²
 CHFUS0.35㎟/CIVUS0.35㎟/AVSS0.3㎟

 


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