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小型フォースセンサ「HSFPAR007A」を開発、量産を開始【アルプスアルパイン】

2020年7月8日

スマートフォン向けスタイラスペンに最適な小型・高リニアリティタイプ
小型フォースセンサ「HSFPAR007A」を開発、量産を開始

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、社長:栗山 年弘、本社:東京(以下、アルプスアルパイン)は、フォースセンサ「HSFPARシリーズ」に、当社フォースセンサとして最小サイズとなる「HSFPAR007A」をラインアップ。本年6月より量産を開始しました。

 昨今、スマートフォンをはじめ車室内の操作や公共施設の予約・発券機など、私たちを取り巻く機器はタッチ入力方式が一般化しています。そのような中において、昨年登場し注目を集めたフォルダブル(注1)スマートフォンは、タブレットPCとスマートフォンを融合させる新たな付加価値カテゴリーの一つとしてメーカー各社が新製品を相次いで開発する一方で、従来タイプのスマートフォンもパンチホール(注2)やノッチレス(注3)など全画面ディスプレイ化へ向けた技術開発が進み、大画面化とタッチ入力は今後も進化していくものと考えられています。

 ディスプレイの大画面化に伴い、スマートフォンを利用した描画系アプリケーションが数多く登場するなどし、その入力操作も従来のディスプレイを指先で直接タッチする方式に加えて、より繊細かつ多彩な入力操作が可能なスタイラスペン(ペン型入力機器)を用いた方式が年々増加傾向にあります。

 アルプスアルパインは、昨年3月にタブレットPC向けのスタイラスペンのペン先に搭載することで、筆圧に応じ描画の太さを正確に再現するフォースセンサ「HSFPAR004A」を開発・量産。高感度、高分解能、高リニアリティかつ優れた耐衝撃性を実現した同製品は多くの顧客より高い評価を得ています。

 この度、「HSFPAR004A」の基本性能はそのままに、フットプリント(実装面積)を従来比40%まで小型化した「HSFPAR007A」を開発、本年6月より量産を開始しました。これにより、細身対応が必要となるスマートフォン向けスタイラスペンへの搭載が可能となり、機器メーカーのデザインフレキシビリティ性が高まるとともに、スマートフォンを使用した描画系アプリケーションなどの利便性向上に貢献します。

 尚、本製品はゼロストローク(0.01N)レベルの小さな応力から検出できるため、精密機器を扱う産業用機器のロボットアームなどへの応用も可能です。また、Z軸の荷重検知用として、タッチパネルや静電センサの裏面へ組み込むことで操作面にかかる荷重を検知し、意図的な入力なのか間違えて触れてしまっただけなのかの判別にも利用できるなど、幅広い用途にご使用いただけます。

注1:折りたたみ式ディスプレイ
注2:フロントカメラ部など一部分だけをくり抜いたディスプレイ
注3:上下左右のフレームを極限まで狭めたディスプレイ

<従来品との比較>

<搭載イメージ>

<筆圧に応じた描画イメージとセンサリニアリティ>

【主な特長】

当社最小サイズで高分解能、高リニアリティ、優れた耐衝撃性を備えたフォースセンサ
小型低背設計追究により従来品比40%のフットプリントを実現
高感度かつ2%FSの高いリニアリティ
耐久100万回の長寿命
ゼロストローク(0.01N)レベルの小さな応力から検出可能
荷重分散形状を採用した優れた耐衝撃性
外部の磁場や電場の影響を受けない構造

【主な用途】

スタイラスペンなどの各種インプットデバイス
ロボットアーム掴み部における加圧バランスの調整
各種産業機器

【販売計画】

【主な仕様】

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