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超軽量透明断熱材「SUFA」のティエムファクトリ、三洋化成工業株式会社が新たに資金引受元に決定【ティエムファクトリ】

2020年6月10日

ティエムファクトリ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山地正洋、以下「当社」)は、このたび、三洋化成工業株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役:安藤孝夫、以下三洋化成)を引受先とする資金調達を実施しましたことを、ご報告いたします。

【本調達の概要】
 ■調達金額 
  非公開
 ■引受先(敬称略)
  三洋化成工業株式会社

【本資金調達について】
三洋化成の強みである、界面制御技術やウレタンフォームとの複合化などの知見を提供していただき、当社の無機素材系に関する技術知見やノウハウを共有することにより、SUFAの価値向上や事業化を促進し、サステナブルな社会の創造を目指します。三洋化成は、当社の資金引受元では初めての東証一部上場の事業会社となります。
強力なシナジーをもって新製品の開発を進め、「SUFA」の持つ可能性を世界的に広げるきっかけになるよう、協力体制の構築を目指して参ります。

【三洋化成工業株式会社 代表取締役社長 安藤孝夫氏のコメント】
環境負荷低減は短期的に解決できる問題ではなく、長期的に取り組むべき課題です。当社でも将来に向けて環境関連事業への投資を積極的に行なっています。サステナブルな社会の実現が求められる一方、めまぐるしいスピードで社会構造が変化しており、多様化するニーズに応えて生活の水準を維持・向上しながら環境課題をクリアしていかないといけません。このような未知の領域へ挑戦するには、これまでの常識にとらわれない新しい素材・発想が必要となります。当社でも自社技術だけでなく、外部との協業を通して、社会ニーズの変革にスピーディーに対応するとともに、次世代に貢献するソリューションを提案していきます。SUFAはこれまでにない優れた断熱材であり、断熱材の可能性を広げる素材です。当社の技術やパフォーマンス・ケミカルスと融合することで、SUFAの事業化促進や新たな価値の創造につなげていきます。

【三洋化成工業株式会社について】
■​代表者(敬称略)
 安藤孝夫
■設立日
 1949年11月1日
■所在地
 京都市東山区一橋野本町11-1
■資本金
 13,051百万円
■上場証券取引所
 東京証券取引所

【ティエムファクトリ株式会社 代表取締役 山地正洋によるコメント】
様々な分野における省エネルギー化に大きく貢献できる世界初の透明断熱材SUFAは、サステナブルな社会の実現に向けて必要不可欠な素材です。
そして当社がこれから提供していく価値は、この素材そのものにとどまらず、SUFAと他材料との複合化技術、そして複合化された二次加工品を用いた幅広い断熱ソリューションにあります。これらSUFAの材料開発と複合化開発のいずれにおいても、三洋化成様の保有されている技術は当社にとって大変力強いサポートとなると確信しております。
まずは今回の資本業務提携を足掛かりとして、技術面でも深い関係を構築していき、より高い価値の創造、そして事業化の加速を実現してまいりたいと思います。

SUFAモノリス

【超軽量透明断熱材「SUFA」とは】
「SUFA(=Super Functional Air)」は京都大学との共同研究により開発した、エアロゲルを指します。
最も大きな特徴は、その断熱性能と透明度の高さ、そして製造工程にあります。これまでエアロゲルの作製には、超臨界乾燥装置と呼ばれる高価な装置が必要であったため、現実的な価格での販売が困難でした。当社では独自のレシピを開発し、高透明度で大判のエアロゲルSUFA(モノリスタイプ)を、特殊装置を使用せず作製することに成功したことで、価格を抑えることが可能になりました。

【SUFAの可能性】
SUFAの熱伝導率はモノリスタイプで0.012~0.014W/m・K程度と大変低く、断熱材としての性能は世界最高レベルです。また、透明で軽量であることから、これまで断熱が困難だった窓や透明部の断熱が可能になります。住宅や自動車、保冷物流などの業界で搭載されれば、熱マネジメントを効率化することで、地球環境への負荷低減に大きく貢献し、サステナブルな社会を実現できます。

【会社概要】
■会社名
 ティエムファクトリ株式会社
■代表
 山地正洋
■設立
 2012年11月2日
■本社
 東京都港区
■資本金
 1,424,928,000円(資本剰余金等を含む)
■Website
 https://www.tiem.jp/








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