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電動車用パワートレイン向けコネクタ「10127シリーズ」を発表【イリソ電子工業】
2020年5月29日
2020年5月29日、イリソ電子工業(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:由木幾夫)は、共振吸収機能を兼ね備えた内部接続用基板対基板コネクタ「10120シリーズ」に加え、低背タイプの「10127シリーズ」を追加し基板間8mm~30mmまでラインナップを発表しました。
「10127シリーズ」コネクタは、自動車の電動化に伴いEV/PHV/HV等の電動車に必要な、駆動用パワートレインアプリケーション向けに開発された内部接続用の基板対基板コネクタです(2.0mmピッチ、Z方向可動)。厳しい振動環境での使用を想定した、独自のフローティングテクノロジー「Z-Move(ジィームーブ)」を採用いたしました。接点が固定されたままZ軸が可動し耐振動性、耐衝撃性に優れたコネクタです。
主な特徴
特徴1:低背/小型化
既存の10120シリーズの最小基板嵌合高さ11mmより低背な基板嵌合高さ8mmを追加し機器の小型化に貢献。独自の「Z-Move」テクノロジーは、コンタクトがZ方向の共振に追従するため、基板共振を吸収し高い接触信頼性を発揮。これにより微摺動摩耗による接触信頼性の低下を防ぎます。また、これまでの評価実績を反映し、独自の振動シミュレーションを行うサービスを実施しております。お客様の設計初期段階からご協力させていただく事で、より効果的な使用のご提案が可能となります。
特徴2:高温対応
車載機器でのエンジン回りや、デバイスの高機能化による発熱量の上昇で、コネクタ製品にも高い耐熱性が求められています。材料/設計技術を駆使して実現した高耐熱製品は、過酷な高温環境下でも安心してお使いいただける製品です。
特徴3:ロボット組立適合コネクタ
組立品質、生産タクトの安定化、そして労働賃金の抑制にも貢献するロボット組立ですが、異物付着や実装・嵌合ズレ、不完全嵌合などの工程不良が発生してしまう事があります。そこでイリソ電子工業は、これまで培ったテクノロジーをベースに、ロボット組立に適したコネクタ「ロボット組立適合コネクタ」のコンセプトを立上げました。
基板位置ズレを吸収する「フローティング」機能、異物付着を除去する「2点接点」の機能を有する製品について「ロボット組立適合コネクタ」としてご提案致します。
製品仕様
ピッチ:2.0mm
フローティング量:X:±0.5 Y:±0.5(10127シリーズ)、X:±0.65 Y:±0.65(10120シリーズ)
極数 * :8Pin(10127シリーズ)、6~30Pin(10120シリーズ)
嵌合形状:Stacking
嵌合高さ * :8mm(10127シリーズ)、11~30mm(10120シリーズ)
使用温度範囲:-40~+125℃
定格電流:1.0A
定格電圧:125V(AC,DC)
接触抵抗:50mΩ
耐電圧:500V
挿抜回数:10回
* 極数・嵌合高さについては順次ラインナップ展開予定
本コネクタは、車載用インバータ、コンバータ、電池監視システム(BMS)等のパワートレイン/電動パワーステアリング、コンプレッサー等のモータ/ロボットコントローラ、ファクトリーオートメーション機器、電力メーター等のスマートグリット機器といった用途に適しています。
詳しい情報は、イリソ電子工業ウェブサイトをご覧下さい。
10127シリーズ
https://www.iriso.co.jp/jp/series/view/10127B/
https://www.iriso.co.jp/jp/series/view/10127S/
10120シリーズ
https://www.iriso.co.jp/jp/series/view/10120B/
https://www.iriso.co.jp/jp/series/view/10120S/
イリソ電子工業について
イリソ電子工業は、インフォテインメント、ADAS並びにパワートレインなど車載市場のコネクタ開発におけるリーディングカンパニーです。近年は、製品開発の裾野を広げ、車載市場で培ったノウハウを、コンシューマー関連機器、インダストリアル関連機器など、全ての電子機器に幅広く展開し、総合コネクタメーカーとして、使いやすく作業しやすい製品開発にも注力しています。
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イリソ電子工業株式会社 営業企画部
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