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ザルツギッターの バッテリー生産拠点に投資【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2020年5月12日
•NorthvoltAB(ノースボルトAB)との合弁事業が加速
•フォルクスワーゲンはバッテリーセルの共同生産工場用に
初期資4億5千万ユーロでザルツギッターに施設及びインフラを用意
2020年5月8日、ウォルフスブルグ―フォルクスワーゲングループとスウェーデンのバッテリーメーカーのノースボルトABによる合弁事業の取り組みが加速します。フォルクスワーゲンは、既に「CenterofExcellenceforBatteryCells」が置かれているザルツギッターでの相乗効果の最大化を目的に、リチウムイオンバッテリー用セルの生産を行う合弁企業の「NorthvoltZwei(ノースボォルトツヴァイ)」工場に必要な施設及びインフラを建設することを決定しました。同プロジェクトへは約4億5千万ユーロが投資される予定です。合弁事業が工場をフォルクスワーゲンから借用する仕組みとなります。バッテリーセルの生産は2024年早々から開始され、初期の生産キャパシティは年間16ギガワットアワーとなる予定です。
「フォルクスワーゲングループの戦略的ポジションを“バッテリー”という未来の主要分野において最適化します」とフォルクスワーゲングループコンポーネント及び調達担当取締役兼ノースボルトAB取締役のDr.シュテファンゾンマーが述べています。「外部サプライヤーの確実な供給基盤に加え、新たなキャパシティを体系的に構築していきます。」
フォルクスワーゲンとノースボルトは、ドイツ国内におけるリチウムイオンバッテリーの大規模な生産を準備するために2019年9月に合弁会社を設立しました。フォルクスワーゲンが施設及びインフラを築くことは、次の重要な戦略的決断となりました。敷地内の建設工事は年内に着手される予定です。
「ザルツギッターでのバッテリーセル生産はe-モビリティへの転換における重要な一歩です」とフォルクスワーゲングループコンポーネントのCEOであるトーマスシュマルが述べています。「生産とCenterofExcellenceforBatteryCellsをザルツギッターという拠点にまとめることによって、バッテリーセルの開発を更に促進させ、開発した新規格を生産工程に直接反映させることができます。」
フォルクスワーゲングループは電動化戦略の一環としてバッテリーセル生産分野における技術ノウハウを蓄積していきます。加えて、グループとして世界の各地域における供給を確保できるように複数のバッテリー生産社と戦略的関係を維持しています。現在、LG化学、サムスンとSKIは欧州向け、そしてCATLは中国及び欧州向けのサプライヤーとなっています。さらにSKIは今後米国市場向けにもバッテリーセルを供給する予定です。フォルクスワーゲンは2025年以降に欧州市場だけでも150ギガワットアワー以上の年間需要を、そしてアジアにおいても同等レベルの需要を予想しています。
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