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低インダクタンス型パワー半導体テスタを開発しました。 【新東工業】
2020年4月24日
新東工業株式会社(本社:名古屋市、社長永井淳)は、低インダクタンス型パワー半導体テスタを開発しました。
大きなトラックが慣性で急に止まれない様に、電気にも同様にインダクタンスと呼ばれる慣性の様なものがあり、これが原因で波形の飛出しや遅れが発生し、正確に測れなくなります。この難題に対して、当社はレンツの法則をヒントに、隣同士に逆方向の電流を流せば、そこに発生する磁界同士が打消し合い、計測の障害となる電気的な慣性を減らせるのではという発想のもと、グループ会社であるTOP社と共に試行錯誤を繰り返し、磁界相殺構造の低インダクタンステスタの共同開発に成功しました。
また、当社はテスタ単体だけでなく、計測位置まで搬送するハンドラと接触指としてのプローブを加えた「“はこぶ・さわる・はかる”の3魅一体最適計測ソリューション!」の事業展開を図っています。今回はテスタの単体性能に限らず、計測システム全体最適の観点から、自動位置決め機構搭載型テスタを開発したことで、理想である配線レスを実現し、磁界相殺との組み合わせで電気の慣性を世界最小値まで低く作り上げています。
なお、これらにより従来困難だった実車走行条件に相当する大電流検査を実現し、トヨタ車の品質・信頼性向上へ大きく貢献したことが高く評価され、トヨタ自動車株式会社より2019年度のトヨタ技術開発賞を受賞しました。トヨタ技術開発賞は、刷新技術によりトヨタの商品力向上に大きな成果をあげた企業に対し贈られるものです。
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