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富士通ソフトウェアテクノロジーズへ認証書発行、ISO 26262に基づくソフトウェアツール認証 JQA第一号【日本品質保証機構】
2012年6月7日
一般財団法人日本品質保証機構(本部:東京都千代田区 理事長:森本修、以下JQA)は、6月4日、㈱富士通ソフトウェアテクノロジーズ(本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:天野宏)にISO 26262*1に基づくソフトウェア開発支援ツール信頼性の認証書を発行しました。本認証は、ISO 26262で、JQA第一号の認証です。
本認証は、自動車の安全関連系*2開発に使用される富士通ソフトウェアテクノロジーズの静的解析*3ツール「PGRelief」の信頼性をISO 26262に基づきJQAが評価し、認証したものです。
ISO 26262では、安全関連系を設計・開発・製造する組織に対し、ソフトウェアツール(以下、ツール)の信頼性判断を要求しています。JQAでは、ISO 26262のツール要求事項に基づき、ツールメーカーと安全関連系開発メーカーのさまざまなニーズに対応した第三者認証を実施しています。第三者であるJQAの評価・認証により、ツールメーカーは要求事項への適合性を客観的に証明することができます。
自動車の安全関連系開発メーカーは、認証を受けたツールを使用することでISO 26262に基づく開発を行う際に、「ISO 26262」で求められる最も厳しい安全度水準 ASIL-Dに対応した開発支援が可能となり、信頼性確認済みのツールとして利用できます。また、類似の機能安全規格への適合が求められた場合にも、ツールの信頼性を評価・証明する負担を軽減することができます。
今後ますます、ISO 26262をはじめとした機能安全規格に適合した商品開発が求められることが予想される中、JQAは自動車関連メーカーとツールメーカーの双方がメリットを感じていただける、質の高いサービスを提供していきます。
(*1) ISO 26262
2011年に正式発行された自動車に関する機能安全規格。IEC 61508がベースとなっており、自動車の安全にかかわると判断された電気・電子・プログラマブル電子システムの開発体制(マネジメント)から最終製品(ハードウェア、ソフトウェア)が対象。
(*2) 安全関連系
安全を実現するために必要な部品やコンポーネントなどの範囲。ハードウェアのみならずソフトウェアも範囲に含まれる。
(*3) 静的解析
ソフトウェアの検証手法のひとつ。実行ファイルを実行することなく検証作業を行うこと。
㈱富士通ソフトウェアテクノロジーズ
IT システム基盤の構築、情報機器のための組込みソフトウェアの開発など、IT システムを支える技術でサービスとプロダクトを提供する会社。
一般財団法人日本品質保証機構(JQA)
1957年の設立から、一貫して日本のものづくりとサービス産業の発展を、検査や試験、検定や認証サービスで支えてきた日本の代表的な認証機関。
本件に関するお問合せ先
一般財団法人日本品質保証機構
認証制度開発普及室
担当 : 成田、神賀
TEL : 03-6212-9225
E-mail : cert-scheme-dp@jqa.jp
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