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第4世代に進化したRSのアイコンモデル:新型Audi RS 6 Avant【アウディ ジャパン】
2019年9月12日
- スポーティなキャラクターと高い実用性を融合。あらゆる用途に対応する高性能なAvantモデル
- マイルドハイブリッドシステムを備えた4.0 TFSIツインターボV8:高出力と高効率を両立
- 最高出力441kW(600hp)、最大トルク800Nm、0〜100km加速はわずか3.6秒
(ドイツ本国発表資料)
RSモデル誕生25周年を迎えた今年、アウディは、新型Audi RS 6 Avantを発表し、高性能ステーションワゴンの代名詞となっているAvantモデルの歴史に、新たな一章を追加します。マイルドハイブリッドシステムにより、さらなるパワーと効率を手に入れたAudi RS 6 Avantは、あらゆる用途で最適なパートナーになるでしょう。新型Audi RS 6 Avantの販売は、ドイツ及び他のヨーロッパ諸国では2019年末から始まります。ベース価格は、117,500ユーロです。
Audi Sport GmbHマネージングディレクターのオリバー ホフマンは、次のように述べています。「25年にわたるRSの歴史を通して、Audi RS 6 Avantは、世界中に数多くのファンが存在する絶対的なアイコンモデルの1台となっています。アウディは、今回初めて北米でAudi RS 6 Avantを販売する予定です。このようにして、私たちは大きな可能性を秘めた新しい市場を開拓し、さらなる成長を遂げたいと考えています」
力強いスタイル:エクステリアデザイン
セグメントでもユニークなボディスタイルは、たとえ静止していても、見る者の目を一瞬で惹きつける魅力を備えています。RSモデルは、Audi A6 Avantベースにしながらも、まったく異なったデザインが与えられ、特別な存在感を放っています。フロントドア、ルーフ、テールゲートを除き、エクステリアはRS専用コンポーネントで構成されています。ワイドなフェンダーにより、全幅が約40mm拡大され、このクルマが高性能なAvantモデルであることを誇示しています。22インチの大径ホイールが、印象的なプロポーションをさらに際立たせています。
フロントエンド全体は、ベースモデルとは完全な差別化が図られ、Audi A6モデルラインナップの中で、独自の外観を特徴としています。Audi RS 6 Avantは、パワードームを備えた新しいボンネットに加え、Audi A7と同様のフロントヘッドライトも採用しています。これにより、さらにフラットでスポーティなスタイルが生み出されています。オプション設定されるダーク仕上げのRSマトリクスLEDレーザーヘッドライトは、Audi RS 6 Avantに新しいセールスポイントを追加しています。このヘッドライトは、LEDリヤライトと同様、ダイナミックターンシグナルを備え、車両を施錠および解除すると、RS固有のライトシーケンスを発します。
シングルフレームグリルの3次元ハニカム構造は、グロスブラック仕上げとなっています。よりフラットで幅広くなったこのグリルは、アスリートを連想させるAudi RS 6 Avantのスタイルをさらに強化しています。シングルフレームのサラウンドおよびバンパーに装着されていたquattroロゴは取り外されました。標準装備されるLEDヘッドライトの下に設置されたサイドエアインレットは、新しいRSバンバーの印象的なデザインエレメントとして、ヘッドライト下端まで延びています。サイドエアインレットは、Audi R8のフロントエンドからヒントを得たものです。 サイドビューを見ると、長いフロントセクション、まっすぐに伸びたルーフライン、quattroブリスター上のフラットなDピラーなど、特徴的なAvantのシルエットを確認することができます。ブラックインサートを備えたRS専用シルは、今にも走り出しそうな躍動感を演出しています。ダイナミックなリヤエンドは、ルーフエッジスポイラー、リヤディフューザーとグロスブラックのデザインエレメントを備えたRS専用バンパーから構成されています。バンパーの両端には、RSエキゾーストシステムから延びるクロームカラーの楕円テールパイプが配置されています。ブラック仕上げのテールパイプを備えたRSスポーツエキゾーストシステムもオプション設定されています。
至高のパワーユニット:エンジン
新型Audi RS 6 Avantに搭載される4.0 TFSIは、441kW(600hp)の最高出力と、2,050〜4,500rpmの幅広い回転域で800Nmのトルクを発生します。この高性能ステーションワゴンの0~100km/h加速は3.6秒で、0~200km/h加速もわずか12秒です。最高速度は、電子的に250km/hに制限されています。最高速度は、オプションのダイナミックパッケージを選択すると280km/hに、ダイナミックパッケージプラスを選択すると305km/hに引き上げることが可能です。
48Vの主電源システムにより、ツインターボV8は最高のパフォーマンスと高い効率を兼ね備えています。ベルト駆動式オルタネータースターターは、マイルドハイブリッドシステム(MHEV)の中心的なコンポーネントです。このシステムは、減速時に最大12kWの電力を回生し、リチウムイオンバッテリーに供給します。ドライバーが55~160km/hの速度で走行中にアクセルペダルから足を離した場合、ドライブマネージメントシステムは、走行状況およびアウディ ドライブセレクトで選択されたモードによって、エネルギーを回生するか、エンジンを停止して最大40秒間コースティング(惰性走行)するか、2つのオプションのいずれかを選択します。アクセルペダルを踏み込むと、ベルト駆動式オルタネータースターターがエンジンを再起動します。MHEVテクノロジーにより、22km/h未満の速度でアイドリングストップ機能を作動させることが可能になりました。これにより、100km走行あたり、最大0.8ℓの燃料を節約することができます。
このエンジンに搭載されているもう一つの効率化テクノロジーが、シリンダーオンデマンド(COD)システムです。高めのギアが選択され、エンジンが低〜中負荷状態の場合、燃料噴射と点火を停止し、吸気バルブと排気バルブを閉じることにより、2番、3番、5番、8番シリンダーを休止します。4気筒モードでは、高まる負荷に対応するようバルブの作動ポイントが変更され、効率が向上します。休止したシリンダーは、ほとんどパワーの損失を発生することなく、ガススプリングのように作動を続けます。ドライバーがアクセルペダルを踏むと、即座に8気筒モードに復帰します。
この効率的な4.0TFSIエンジンは、重厚でスポーティなV8サウンドも特徴としています。ドライバーは、アウディ ドライブセレクトシステムを使用してエンジンサウンドを変化させることができます。ブラックテールパイプトリムを備えたオプションのRSスポーツエキゾーストシステムは、さらにスポーティなサウンドを奏でます。カスタマイズ可能なRS1およびRS2モードでは、スポーティなサウンド、あるいはバランスの取れたサウンドのどちらかを選択することができます。
素早いシフトを特徴とする標準の8速ティプトロニックは、4.0 TFSIのパワーをquattroフルタイム4輪駆動システムに伝達します。駆動力は、純粋に機械的に作動するセンターディファレンシャルを介して、40:60の比率で前後のホイールに配分されます。どちらか1つのホイールがスリップすると、トラクションがかかっているホイールにより多くのトルクが自動的に配分されます。この場合、駆動力の最大70%をフロントホイールに、最大85%をリヤホイールに配分することができます。
ホイールセレクティブトルクコントロールは、スリップが発生する前に、コーナー内側のホイールに軽くブレーキをかけることによって、新型Audi RS 6 Avantの俊敏で正確なハンドリングを最適化します。オプションのダイナミックおよびダイナミックプラスパッケージで装着可能なquattroスポーツディファレンシャルは、スポーティなコーナリング中に、必要に応じてトルクを左右のリヤホイール間に配分し、トラクション、スタビリティ、ダイナミズムを向上させます。
さらに俊敏:サスペンション
新型Audi RS 6 Avantには、5リンク式のフロントおよびリヤサスペンションが装備されています。このサスペンションは、横方向の力と縦方向の力を個別に処理します。リンケージとサブフレームは、その大半がアルミニウム製です。トレッドは、フロントが1,668mm、リヤが1,650mmです。
標準装備されるダンパーコントロール付きRSアダプティブエアサスペンションは、専用のチューニングが施され、スプリングレートを50%高めた新しいエアスプリングモジュールにより、ダイナミックパッケージプラスとの組み合わせで、305km/hという最高速度を初めて可能にしています。このサスペンションは、いくつかのモードに設定可能で、車高自動調整機能が含まれています。新型Audi RS 6 Avantの車高は、標準仕様のサスペンションを備えたAudi A6 Avantよりも20mm低く設定されています。速度が120km/hを超えると、車高はさらに10mm低下します。必要に応じて、車高を20mm上昇させることのできるリフトモードも用意されています。RSスポーツエアサスペンションの広範囲な調整機能により、長距離走行における快適性重視からパフォーマンス重視まで、幅広い乗り心地の設定を実現しています。 さらに、オプションでダイナミックライドコントロール(DRC)を採用したRSスポーツサスペンションプラスを注文することができます。このサスペンションは、スチール製スプリングと、X字型オイルラインで相互に結ばれ、中央に調整バルブが設置された3段階調整式可変ダンパーを採用しています。高速でコーナーに進入すると、カーブに対して外側に位置するフロントホイールのダンパー内のバルブが作動して、ダンパーオイルの流れが制御されます。もっとも応力のかかるホイールのダンパー減衰力を高めることで、ピッチングやロールといった動きが抑制されます。これにより、Audi RS 6 Avantは、路面に吸いつくような走りを実現し、ハンドリングも向上します。コントロールバルブを内蔵した新世代のダンパーが搭載されたことで、アウディ ドライブセレクトで走行モードを切り替えたときのドライブフィールの違いも、より顕著なものになっています。
スポーティでダイレクトなギアレシオを備えたプログレッシブステアリングは、新型Audi RS 6 Avantに標準装備されています。このシステムは、ステアリングを回すにつれて、ステアリングを元に戻そうとする力を累進的に高めるため、正確なステアリングフィードバックを得ることができます。新開発された電動パワーステアリングは、路面からのフィードバックをダイレクトにドライバーに伝達します。ダイナミックパッケージおよびダイナミックパッケージプラスには、オプションでダイナミックオールホイールステアリング(4輪操舵)を装着することができます。このシステムは、連続可変ストレインウェイブギヤ採用をした前輪と、スピンドルドライブとトラックロッドを装着して前輪とは独立して作動する後輪のステアリングシステムを組み合わせています。低速では、リヤホイールはフロントとは逆向きに、最大5°まで回転します。これにより、回転径が1mも縮小されるため、都会の狭い道での取り回しや急カーブでの俊敏性がさらに向上します。中速および高速では、後輪は前輪と同じ方向に最大2°回転し、とくに素早い車線変更時における走行安定性を高めます。
ドライバーは、アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムを使用して、Audi RS 6 Avantの走行特性を変化させることができます。合計で6つのモード(コンフォート、オート、ダイナミック、エフィシエンシー、カスタマイズ可能なRS専用RS1およびRS2)が用意されています。RSモードは、ステアリングホイールに設置された“RS MODE”ボタンを使用して、直接呼び出すことができます。これらのモードを有効にすると、アウディバーチャルコックピットがRS専用ディスプレイに自動的に切り替わります。アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムは、エンジンおよびトランスミッションマネージメント、パワーステアリング、サスペンション、ダイナミックオールホイールステアリング、quattroスポーツディファレンシャル、エンジンサウンド、オートエアコンディショナーなどの設定に影響を及ぼします。RS2モードでは、ボタンを押すだけでエクトロニックスタビリゼーションコントロール(ESC)の設定を直接変化させることができます。
新型Audi RS 6 Avantは、10スポークスターデザインの21インチ鋳造アルミホイールと275/35タイヤを標準装備しています。5Vスポーク台形デザインのRS専用22インチホイールと285/30タイヤの組み合わせは、オプションで用意されています。このホイールは、シルバー、マットチタニウムルック(グロス旋削仕上げ)、グロスアンスラサイトブラック(グロス旋削仕上げ)から選択できます。穴あきタイプのベンチレーテッドディスク(直径:フロント420mm、リヤ370mm)を採用するRSスチールブレーキシステムのキャリパーカラーは、ブラックが標準となりますが、オプションでレッドも用意されています。オプションのRSセラミックブレーキを装着した場合、キャリパーはグレー、レッド、ブルーから選択可能です。セラミックディスクの直径は、フロントが440mm、リヤが370mmです。新開発されたRSセラミックブレーキシステムは、スチール製のディスクと比較して34kgも軽量で、ばね下重量の削減に貢献しています。エクトロニックスタビリゼーションコントロール(ESC)は、スポーツモードを選択するか、完全にオフにすることができます。
スポーティで多用途:インテリア
ドライバー重視の先進的なインテリアは、アンスラサイトカラーのアルミニウムインレイを使用して、新型Audi RS 6 Avantのスポーティなキャラクターを強調しています。水平基調のデザインと、上下に階層化された立体的な構造により、インストルメントパネルはスリムで明るい印象を与えます。フルデジタルのユーザーインターフェイスは、クリアなブラックパネルデザインと調和しています。上部に設置されたMMIタッチレスポンスのディスプレイは、ブラックパネルのダッシュボードに組み込まれ、ディスプレイをオフにするとパネルに溶け込んで、ほとんど見えなくなります。オプションで装着可能な上部“RSモニターディスプレイ”には、駆動システムコンポーネントの温度、最大Gフォース、タイヤ空気圧や温度といった情報の概要を表示することが可能です。アウディバーチャルコックピットのRS専用ディスプレイには、タイヤ空気圧、トルク、パワー、油温、ブースト圧、ラップタイム、加速、Gフォースの詳細情報が表示されます。シフトインジケーターは、レブリミットに到達した場合、ドライバーにシフトアップを促します。オプションのRSマトリクスLEDレーザーヘッドライトは、何種類かのRS専用グラフィックを提供します。
新しい大型RSアルミニウムシフトパドルを備えたフラットボトムのフルパフォレーテッドRSスポーツレザーステアリングホイールには、マルチファンクションボタンが設置されています。ドライバーは、このボタンを使用して、アウディ ドライブセレクトのRS1およびRS2モードを直接呼び出すことができます。ステアリングホイール、シート、照明付きフロントドアシルトリムには、RSおよびRS 6のロゴが装着されています。フロントまたはリヤドアを開くと、Audi Sportのエンブレムが地面に投影されます。
ランバス(菱形)パターンのブラックパールナッパレザー/アルカンターラのスポーツシートには、RSロゴがエンボス加工されています。オプションで、パフォレーテッドヴァルコナレザーにハニカムパターンのステッチを施し、RSロゴをエンボス加工した、RSスポーツシートも注文することができます。フルパフォレーテッド加工を施したことにより、シートベンチレーション機能が初めて採用されています。 レッドまたはグレーを基調とする2種類のRSデザインパッケージでは、インテリアにカラフルなカラーが採用され、アルカンターラを使用したステアリングホイールリム、シフトレバーゲートル、ニーパッドには、コントラストステッチが施されます。各パッケージには、エッジ部がカラー仕上げのシートベルトとRSフロアマットも装備されます。インレイのオプションとしては、カーボン、ナチュラルウッド、マットアルミニウムが用意され、幅広いカスタマイズの可能性を提供しています。 新型Audi RS 6 Avantの室内は、さらに広くなっています。ラゲージコンパートメント容量は565~1,680ℓで、左右のホイールハウス間の積載幅は、先代モデルよりも14mm拡大して1.05mとなっています。40:20:40の分割可倒式リヤシートは、ラゲージコンパートメントから簡単に背もたれのロックを解除して、折りたたむことができます。電動式テールゲートとラゲージコンパートメントカバーは、標準装備されています。オプションのコンビニエンスキーを選択すると、足の動き(キックアクション)でテールゲートを操作することができます。オプションのトレーラー牽引ヒッチは、電動リリース機能を備えています。オプションでカメラベースのトレーラーアシストを装備することもできます。このシステムは、トレーラーを装着した状態で、後退しながらステアリングを操作するときに、ドライバーをサポートします。
幅広い選択肢:インフォテインメント、アシスタンスシステム、カラー、素材
新型Audi RS 6 Avantには、幅広い快適性、コネクティビティ、ドライバーアシスタンス機能が装備されています。スポーティなキャラクターと充実した装備を組み合わせることにより、さまざまな状況でドライバーをサポートします。このクルマは、アダプティブクルーズアシスト、交差点アシスト、車線変更警告、縁石警告、360°カメラなど、30以上のアシスタンスシステムが利用可能です。
新型Audi RS 6 Avantには、ナルドグレー、セブリングブラック(クリスタルエフェクト)に加え、5種類のマットエフェクト仕上げを含む、合計13のボディカラーが用意されています。ドアミラーハウジングは、ブラックが標準ですが、オプションでボディ同色またはマットアルミニウムを選択することもできます。3種類(マットアルミニウム、ブラック、カーボン)が用意されたスタリングパッケージを選択すると、垂直ブレード、水平スプリッター、シルインサート、ルーフレール、ウィンドースロットトリム、リヤディフューザートリムなどに、それぞれの仕様が適用されます。ブラックまたはカーボンのスタリングパッケージを選択すると、フロントとリヤに装着されるアウディリングとRSロゴを、オプションでグロスブラック仕上げに変更することもできます。さらに、アウディエクスクルーシブプログラムでは、広範囲なカスタマイズの選択肢が提供されています。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
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