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ポルシェの品質管理、 E-モビリティとデジタル化に対応【ポルシェジャパン】
2019年8月1日
プロセスおよび品質管理プログラムを変更
ポルシェAGでは、品質管理プログラムやプロセスに対して、新しいテクノロジー導入を進めています。その一環としてポルシェは、新トレーニングプログラムの開発やプロセスの改変を行いエレクトロモビリティの次のステップへ準備を進めています。デジタル化とスマートモビリティもその対象となっており、今日ではコンテンツおよびソフトウェアの品質の重要性もますます高まってきています。
「このような変化に適応することが重要です」と、ポルシェの企業品質責任者であるフランク・モーサーがコメントしています。さらに、「車載コンポーネントおよびそれらの環境とのネットワーク化の重要性はさらに高まっていくでしょう」と指摘します。自動車で使用されるソフトウェアモジュールの数は増え続け、それらの機能へ期待もますます高くなっています。さらに、より多くの機能がハードウェアからソフトウェアに移行されています。例えば、スマートフォンで操作できるサービスが自動車システムの一部となりつつあるのも顧客需要の変化によるものです。「私達はこの新たな側面をコンテンツ品質と銘打ち、取り組んでいます。これらの開発では、ソフトウェアの動作と車両とのインタラクションの両方を保証する必要があるのです」と、フランク・モーサーは説明します。
エモーショナルな品質とは、車両における知覚、外観および音響に関連するものを意味します。エレクトロモビリティの台頭により、車両の駆動システムが静粛なものとなりました。この分野でも品質要件は拡大しています。「外部のダイナミクスとの相互作用で、車内の静粛性は本当に驚くべきものとなっています」とモーサーが説明します。品質管理を担当する従業員の感覚は、以前はエンジン音に対して研ぎ澄まされていました。「電気自動車になって、風切り音、走行騒音や、クライメートコントロール用のシート内蔵ファンの音が目立つようになりました。一定のレベルを維持しつつ、さらに抑制する技量が試されます」と、モーサーは述べます。
「最高の品質は、ポルシェブランドのアイデンティティにおいて不可欠な要素です」とモーサーは車両に搭載されたディスプレイ画面を例に挙げて、このポイントを具体的に説明します。「ディスプレイの数が増え、サイズが大型化するにつれて、私達はさまざまな画面の色と明るさが視覚的に相互に釣り合っていることを確認しなければなりません。つまり、カラーコーディネーションは、エクステリアとインテリアだけのものではなくなっているのです」
企業品質部門は技術および製品の変化に対し、新プロセスの導入によって対応しています。この部門は性能向上を目的としており、個々のコンポーネントだけに集中することはなくなりました。「今日のシャシーは、単なるシャシーではなくなり、駆動系とソフトウェアも統合されています」と、モーサーが説明します。つまり、企業品質部門は、システム全体を理解し、異なる分野の専門家で編成されるチームの協力が必要です。
さらに、変化に対応するためには、新たな知識と新たなスキルを迅速に身に付ける能力が必須であるため、高電圧テクノロジーやソフトウェア品質といった新たな専門性を確立しました。広範におよぶトレーニングも、これに貢献します。俊敏な作業方法と俊敏なプロジェクト管理が、スピードと効率を強化するのです。
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