ニュース
自動運転向け3次元リアルタイム・センサ・シミュレータ製品群 「COSMOsim」のエコシステムを強化【OTSL】
2019年7月12日
OTSL、死角ゼロの自動運転シミュレーションの実現を目指し、
3次元リアルタイム・センサ・シミュレータ製品群を強化
~ 自動運転関連の先進技術を提供する3社と協業体制を確立 ~
近距離無線システムおよび組込みシステム等の開発・販売を行う株式会社OTSL(本社:愛知県名古屋市、代表取締役兼CEO:波多野 祥二)は、電子システムおよび自動運転に関する先進技術を提供する、ドイツのCOSEDA Technologies社、米国のVector Zero社、フィンランドのAILiveSim社とそれぞれ協業体制を確立し、自動運転向け3次元リアルタイム・センサ・シミュレータ製品群「COSMOsim®(コスモシム)」のエコシステムを強化します。COSMOsimは、ミリ波レーダ、LIDAR、カメラ、赤外線、超音波の各センサに対応した5種類のシミュレータを、単一の画面上でリアルタイムに同時稼働させることができる世界で唯一のプラットフォームです。
世界中で自動運転の実用化が進むとともに、あらゆる走行条件を仮想的に再現し、安全かつ正確に検証できる高性能なシミュレーション技術への期待がますます高まっています。完全な自動運転の実現のためには、車載センサやECU(Electronic Control Unit)、車内ネットワークなどの自動車システムに留まらず、道路、環境、人間工学など交通社会を網羅する数多くの要素を正確にシミュレーションできる環境が求められます。OTSLでは、最先端技術を持つ世界の企業との協業を通じてエコシステムを構築することで、優れた自動運転向けシミュレーション環境の早期実現を目指します。
■ 自動運転シミュレーションにおけるSILS環境の構築
ドイツのCOSEDA Technologies社との協業により、同社の半導体からシステムレベルまで対応した電子システム設計ツール「COSIDE®」とCOSMOsimを連携させた自動運転システムの開発が可能になりました。すべてのシミュレーションをソフトウェアで行うSILS(Software in the Loop Simulation)環境の設計ツールとして、IEEE Std 1666.1-2016であるSystemC AMSを言語とするシミュレータとして世界的に市場をリードしているCOSIDE®上で、自動運転システムのシミュレーション環境が構築できます。自動車本体はもとよりセンサやECUなどのハードウェアを一切用意することなく、すべてをソフトウェアで行えるようになり、ECUやセンサの内部の半導体の開発から自動車のシステムレベルの開発まで使用されている、様々なレベルでのモデルが使用可能で、開発期間とコストを大幅に削減できます。また、COSEDA Technologiesが持つシステムレベルのシミュレーション技術により、センサ開発から将来的に機能安全要件や標準規格への対応が検討できるため、自動運転ソフトウェアの開発効率が大幅に向上します。
■ 国際的標準のASAM OpenDRIVE規格に対応
自動化システムと測定システムの国際標準化団体「ASAM e.V(Association for Standardization of Automation and Measuring Systems)が規定する、交通シミュレーションに必要な道路ネットワークの形状を記述するための道路フォーマット書式「ASAM OpenDRIVE」に対応しました。米国のVectorZero社との協業により、同社の道路モデリングおよび交通シミュレーションツール「RoadRunner」を介して、「ASAM OpenDRIVE」ファイルの読み書きに対応し、COSMOsim上で交差点や橋、標識に至るまで、よりリアルな道路環境が再現できるようになります。国際的な道路ネットワークの標準規格に対応することで、世界市場をターゲットとした自動運転関連企業に高精度のシミュレーション環境を提供します。
■ 自動運転シミュレータのビジネス領域を海上交通に拡大
フィンランドに本社を置くAILiveSim社と協業し、ディープラーニング技術を搭載した同社の新世代自動運転シミュレーションプラットフォーム「AILiveSim」とCOSMOsimの連携が可能になりました。AILiveSimは、自動車や建機などの自動運転向けシミュレーションのほか、船舶による海上交通の分野にも進出しています。AILiveSimとの協業により、COSMOsimの多彩なセンサシミュレーション技術を海上交通にも応用し、自動運転シミュレータ製品群のビジネス領域を拡大します。また、AILiveSimとCOSMOsimは同じゲームエンジン「Unreal Engine 4」を搭載しているため親和性が高く、AILiveSimの最大の特徴であるAIおよびディープラーニング技術をCOSMOsim上で容易に活用できるようになり、これまで以上に高性能な自動運転向けシミュレーションが実現できます。
なお、OTSLは、Orlando World Center Marriott(米国フロリダ州オーランド)において2019年7月15日~18日(現地時間)に開催される「Automated Vehicles Symposium 2019」に出展し、COSMOsimのデモを行います(ブース番号:413)。また、7月16日の午後1時30分~2時に「Next Generation Automotive Sensor Simulation Framework COSMOsim」と題した講演を行います。詳細は以下のサイトをご覧下さい。
<OTSLについて>
OTSLは、組込みシステムやリアルタイム・システム、近距離無線システムの企画開発を通じて高い技術力を提供するテクノロジ企業です。「論理により、人類の発展に貢献する。高い信頼性を持つシステムを提供し、暮らしを豊かにする顧客製品に寄与する」を企業理念として、システム開発・ソフトウェア開発や品質保持に関するコンサルティング、教育サービスの提供に至るまで、先進企業がITのテクノロジ・メリットを最大限に享受しながら、テクノロジ・アドバンテージを製品とサービスの更なる進化へと直結させることを目的とした様々なサポート活動を展開しています。2003年設立。
<商標登録>
OTSLおよびOTSLのロゴ、製品名は、株式会社OTSLの登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
■お客様からの製品に関するお問い合わせ先
株式会社OTSL 自動運転シミュレータ製品 国内営業責任者 丸山 貴之
TEL: 052-961-1010 FAX: 052-961-8818
sales@otsl.jp
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
株式会社OTSLホームページはこちら