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自動車向け、騒音振動測定モバイルフロントエンド「MicroQ」を“人とくるまのテクノロジー展2019 横浜”に初展示【東陽テクニカ】

2019年5月16日

~クラウド対応で実験/解析を効率化~
自動車向け、騒音振動測定モバイルフロントエンド「MicroQ」 を“人とくるまのテクノロジー展2019 横浜”に初展示


 株式会社東陽テクニカ(本社︓東京都中央区、代表取締役社長︓五味 勝)は、騒音振動の計測・解析システムを開発する Müller-BBM VibroAkustik Systeme GmbH(本社︓ドイツ・ミュンヘン、以下 Müller-BBM 社)の、騒音振動測定モバイルフロントエンド「MicroQ」を 2019 年 2 月 21 日に発売いたしました。クラウドとスマートデバイスに対応した、持ち運び可能な小型かつ高性能な騒音振動測定器です。
 東陽テクニカは、騒音振動解析システムとして、騒音振動解析ソフトウェア「PAK」や多チャンネル測定フロントエンド「MKⅡ G2 シリーズ」などを取り揃えていますが、今回「MicroQ」を追加することにより小型測定器のラインアップを強化し、お客様の多種多様な要望に応えてまいります。
 本製品を、自動車技術者のための国内最大の技術展「人とくるまのテクノロジー展 2019 横浜」(会期︓ 2019年5月22日(水)~24日(金)、会場︓パシフィコ横浜、ブース番号︓116)に実機展示(初展示)いたします。

 自動車開発向けの騒音振動測定ツールのニーズは、試験ベンチ用の多チャンネル測定システムとモバイル用の 小型測定システムに 2 極化しています。特に小型測定システムには、スマートデバイスを使った PC レスでの測定や、現場ですぐに測定を開始できることなどが求められています。また、近年の車両開発期間の短縮により、開発のために必要な測定準備から実験・データ取得・解析と、その後のデータ管理までの一連のワークフローを効率的に実施していくことが求められていますが、包括的なソリューションが存在していませんでした。
 騒音振動測定モバイルフロントエンド「MicroQ」は、騒音測定用のマイクロフォンや振動測定用の加速度計を接続して騒音・振動測定を行う、持ち運びに適した小型で高性能な測定器です。小型の筐体ながら、信号入力 12ch、回転信号入力2ch、車載ネットワーク測定用のCAN FDを2ノード備え、さらに外部電源が不要なバッテリー駆動(最大4時間)と無線LAN通信によるスマートデバイスからの制御が可能なため、煩雑な準備作業 が不要で現場で簡単に測定を開始できます。

 また、これまで測定には、現場で実験担当者がセンサなどを繋ぐ準備を行った後、測定・解析条件を PC で設 定する工数が必要で時間がかかりましたが、Müller-BBM 社が独自に開発した画期的なクラウド環境「PAK cloud」を利用することで、事務所にいる解析担当者が実験計画書の中から測定・解析に必要な情報をクラウド経由で現場の「MicroQ」に転送することで測定・解析条件の設定ができ、現場の実験担当者は「MicroQ」を持っていけばすぐに測定を開始することができます。測定データは、Müller-BBM社独自の新機能によりクラウドに自動的にアップロードされ、事前に設定した条件で自動的に解析が行われます。解析後のデータは「PAK cloud」のデータベースに登録して一元管理ができるため、効率的なデータ蓄積と過去データの有効活用ができるようになります。クラウドを活用することで、大幅な工数削減と開発の効率化が実現できます。なお、クラウド環境を使用しない場合でも、測定後のデータはASAM-ODS※1準拠のATFX 形式※2で保存されるため、ASAM-ODS準拠の 他のシステムにも容易に取り込んで、解析を行うことが可能です。
 さらに、「MicroQ」は Müller-BBM 社が提供する既存の測定/解析システムとの親和性が高いため、騒音振動解析ソフトウェア「PAK」と接続してこれまでと同じ操作で測定・解析が簡単に行え、また、「MKⅡ G2 シリーズ」 と測定モジュールを交換することが可能で、新たな投資をせずに様々な測定・解析を行うこともできます。

東陽テクニカは、これからも騒音振動の測定/解析ソリューションの提供を通して、自動車産業のさらなる発展に 貢献してまいります。

【 「MicroQ」の主な特長 】
・ ICP/電圧入力︓12ch、タコ入力︓2ch、CAN FD︓2ノード
・ 内蔵バッテリー/外付けバッテリーの両方で駆動、PoE給電対応
・ 128GB SSD内蔵
・ PTP通信による複数筐体の同期測定
・ 独自の画期的なクラウド環境「PAK cloud」との接続
・ スマートデバイスからの制御

【 製品データ 】
・ 製品名︓騒音振動測定モバイルフロントエンド「MicroQ」
・ 発売日︓2019年2月21日
・ 価格︓435万円(税別)

【 展示会ブース概要 】
● 会期︓2019年5月22日(水)~24日(金)
● 場所︓パシフィコ横浜
● ブース番号︓116
■ 主催者公式サイト︓人とくるまのテクノロジー展2019 横浜 https://expo.jsae.or.jp/

※1 自動車関連製品開発における自動化システム、および計測システムの標準化団体
  ASAM(Association for Standardization of Automation and Measuring Systems)によって定義された、
  実験データの管理に関す る標準化規格
※2 データファイルの交換フォーマット

<Müller-BBM VibroAkustik Systeme GmbHについて>
Müller-BBM 社は、1962 年に騒音振動の計測、低減を目的としたコンサルタント会社として設立されました。 設立以来、騒音振動に関する問題のコンサルタント、心理音響解析の研究、自動車に関連する規格策定、建 築音響のコンサルタントなどを行っています。これら多くのコンサルタント業を通じて蓄積した計測技術、データ処理、 分析手法のノウハウを基に、1992年BMW社の要求をベースとしてPAKシステムを開発し、1997年にMüllerBBM社の計測システムの開発チームがMüller-BBM VibroAkustik Systemeとして分社化されました。
 現在 PAK システムは、BMW 社ばかりでなく、世界中の自動車メーカで主要な騒音振動解析システムあるい は音の評価システムとしての地位を確保しています。
Müller-BBM VibroAkustik Systeme社 Webサイト︓ https://www.muellerbbm-vas.com/home/


<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは 1953 年の創立以来、世界最高水準の“はかる”技術の提供をコアコンピタンスとし、最先端の 測定機器の輸入販売と自社開発製品の提供によって、官公庁、大学ならびに企業の研究開発を支援してきま した。技術分野は、情報通信、自動車計測技術、環境エネルギー、EMC(電磁両立性)試験、海洋調査、 ソフトウェア開発支援、ライフサイエンスなど幅広く、米国や中国の現地法人などを通じて世界にも提供しています。 また、2016~2017 年にかけて新しい 3 組織「セキュリティ&ラボカンパニー」「技術研究所」「ワン・テクノロジー ズ・カンパニー」を設立。サイバーセキュリティサービスの提供、自動運転車の開発支援、AI(人工知能)を使っ たデータ解析など、新しいソリューションの創造に取り組んでいます。
「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、これからも産業界の発展と安全で環境にやさしい社会づくり に貢献してまいります。
東陽テクニカWebサイト : http://www.toyo.co.jp/



★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
株式会社東陽テクニカ 機械制御計測部
TEL︓03-3245-1242(直通) E-mail︓ele2@toyo.co.jp
騒音振動測定モバイルフロントエンド「MicroQ」紹介サイト︓ https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/MicroQ.html


※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。








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