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過酷なメキシコでシトロエンC3 WRCが今シーズン2勝目を達成!【プジョー・シトロエン・ジャポン】

2019年3月13日


2019 年の世界ラリー選手権(WRC)にシトロエン C3 WRC で 参戦するシトロエン・レーシングは、3 月 7 日~10 日にかけて 開催された第 3 戦のラリーメキシコで、今シーズン 2 度目とな る勝利を獲得しました。ライバルが難しいコースに苦戦するな か、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組は素 晴らしいスピードを見せて優勝。チャンピオンの強さと、シト ロエンC3 WRCの優秀性を世界に示しました。

 

 

ラリーの展開

雪と氷とアスファルトが舞台となる開幕戦ラリーモンテカルロ、そして氷雪路の第 2戦スウェーデンと、 特殊な路面の序盤戦を終えた 2019 年シーズンの WRC は、本格的なグラベル(未舗装路)ラリーの幕開 けとなる第 3 戦メキシコへ。ただしこのメキシコも、簡単なラリーではありません。気温は約 30 度に達 し、4 日間のうち最も高い場所では標高 2737m に達するほど険しいスペシャルステージ(SS)が待ち受 けています。人にもクルマにも厳しい環境での戦いとなりますが、シトロエンはこれまで 14 回開催され てきた WRCメキシコで通算 7勝、マニュファクチャラー最多の勝利数を誇っています。チームは万全の 準備をして、メキシコへと乗り込みました。

ラリーは 7日(木)の夜、毎年恒例となった古都グアナファトの市街地ステージで幕を開けます。ところ が、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組は、SS のフィニッシュ直前に設けられたジャンプの着地 でシトロエン C3 WRC のフロント部分を強打。大きなダメージにはならなかったものの、ジャンプ台が 破損するというハプニングでこの日の走行は取りやめに。ラリーは翌日からの仕切り直しとなりました。

競技2日目の8日(金)、午前中の走行を終えて総合2番手につけていたオジエは、ライバルの脱落もあ ってこの日の午後には総合首位に立つことに成功します。オジエは荒れた路面でパンクを喫する場面もあ りましたが、タイムロスを最小限にとどめて首位を堅守、この日最後のSS9までを終えた段階で、総合2 番手につけるライバルに対し 14.8 秒のリードを築きました。また、前戦スウェーデンで 2 位を得たラッ ピは、メキシコの経験が少ないながらも奮闘を見せて総合5番手につけています。

競技3日目となる9日(土)、オジエはパンクやマシントラブルに見舞われながらもリードを拡大。後続 との差を 27 秒として、勝利の可能性を高めていきます。一方のラッピは、SS10 で惜しくもコースアウ ト。シトロエン C3 WRC にダメージはなかったものの、スタックしてしまったため競技続行を諦め、翌 日の再出走を選択しました。そして迎えた競技最終日の 10 日(日)、勝利へ向けて走るオジエは、ボー ナスポイントの与えられる最終 SSでベストタイムをマーク。今シーズン 2度目の勝利を獲得し、ボーナ スポイント5点を加算する最高の結果となりました。これで、シトロエンはメキシコで通算8勝目を記録 したことになります。ラッピは13位で完走を果たし、今後に向けて経験を積み重ねました。

次戦は、地中海コルシカ島を舞台に開催される伝統の一戦、ツール・ド・コルス(3 月 28 日~31 日)で す。曲がりくねったアスファルトの山岳路におけるシトロエンC3 WRCのスピードにご期待ください。

チームコメント
■ピエール・ビュダール(シトロエン・レーシング代表)
「チームの努力が実り、とてもうれしく思います。ここメキシコで勝つのは、容易なことではありません。 高地であることに加え気温が高く、人にもクルマにも厳しいラリーです。しかし、全員が週末を通して見 事に戦い抜きました。今回の勝利に浮かれている余裕はありませんが、シトロエン C3 WRC がいい仕上 がりになっている手応えを得られました。セバスチャンとジュリアンは、スピード、ラリーの組み立て、 スキルのマネージメントなど、すべてにおいて素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。エサペッ カとヤンネはアクシデントにも見舞われましたが、注目に値するペースを披露したと思います。私たちは ここまで3戦すべてで表彰台を得ており、シーズン序盤戦の出来としては最高のかたちと言えます」

■セバスチャン・オジエ
「メキシコは自分にとって間違いなく特別な場所です。このラリーでは 5回目となる勝利を飾り、チャン ピオンシップでも大量に得点を重ねられたことは、非常にうれしく思います。スタートからフィニッシュ まで大きなトラブルなく走り切ることができ、最高のパフォーマンスを披露することができました。素晴 らしい仕事をしてくれたチームに感謝したいと思います! 私が感じている、シトロエン C3 WRC の走 行性能や堅牢性が、今回の結果でも裏付けられたのではないでしょうか。シーズンは今後さらに激しい戦 いとなっていきますので、開発の手を緩めず、性能向上に取り組まなくてはなりません。次戦のツール・ ド・コルスでも、同様の結果を目指して挑んでいきます」

■エサペッカ・ラッピ
「結果はチームに申し訳なく思いますが、メキシコの独特な路面で、どのようにシトロエン C3 WRC を 走らせるべきなのか、様々な経験を積むことができました。同時に、ラフな路面でのタイヤ戦略についても理解を深められたことは収穫でした。次戦のツール・ド・コルスでは、上位争いをすることを目標に、 集中して取り組んでいきたいと思います」








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