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EV・PHEVを電力と情報のネットワークにスマートにつなぐ V2X対応充放電装置をバージョンアップ、新型「eLINK」を開発【椿本チエイン】

2019年3月5日

仮想発電所(VPP)リソース、停電時非常用電源として活用できます

1.はじめに

 株式会社椿本チエイン(本社・大阪市北区、社長:大原 靖)は、電気自動車(EV、PHEV:以下EV)の急速充電コネクタを通じて、EVと公共施設やビル、工場などの電力網を双方向につなぐV2X対応充放電装置「eLINK」をバージョンアップ。バーチャルパワープラント(VPP:仮想発電所)のリソースでの活用をねらいに、機能拡充を図りました。

V2X対応充放電装置「eLINK」

 当社では、2013年に「eLINK」を発売。停電時の非常用電源や平常時のピークカットに使うV2B対応充放電装置として、公共施設を中心に活用いただいています。
 今回の新型「eLINK」は、 SiC双方向インバータを採用し電力変換を高性能化。さらに、装置本体とタッチパネル画面のデザイン一新により、屋外での視認性や操作性向上を実現しました。
 EMS(建物のエネルギーマネジメントシステム)との豊富な接続実績や、EVをVPPリソースとして活用する国内初の実証実験への参画など、これまでの経験・ノウハウを組み込んだ、事業者向けのV2X対応充放電装置です。

※eLINK:株式会社椿本チエインの登録商標です。
※V2X:「Vehicle-to-Everything」の略。蓄電池を持つ自動車(Vehicle)と住宅(V2H)、ビル(V2B)、
    電力網(V2G)などの間で電力の相互供給を行うこと。これらの総称として「V2X」と呼ぶ。
※SiC:小型化・低消費電力化・高効率化が可能な次世代パワー素子のこと。
※この新商品は、当社独自で設定したエコ評価基準をクリアした商品です。

2.新型「eLINK」の特長

(1)EVをVPPリソースとして電力調整に活用、「高応答」「高精度」な充放電が制御できます。

(2)通信インターフェイスとして、新たにECHONETLiteに対応。また、産業向けのModbusTCPにも対応(予定)し、
 モニタリング(見える化)およびリモート操作が行えます。

(3)適用システムに応じたIoTゲートウェイ、電力計測器、カード読取器などを組み込めます。

(4)タッチパネル画面でのユーザー認証にも対応可能です。(オプション対応)

3.仕様

(1) 給電
電圧:単相3線AC202V  周波数:50/60Hz  
出力:5kW (力率1.0時) (非常用電源では系統から切り離します)

(2) 充電
電池電圧:DC150~450V  出力:4.5 kW(直流)

(3) 通信
ECHONETLite、ModbusTCP(対応予定)など

(4) 外形寸法
400(W)×1500(H)×300(D) mm

(5) 質量
114kg

(6) その他
・V2Hガイドライン2.1およびECHONETLite認証を取得しています。
・主なV2X対応車両:LEAF e+、LEAF(日産自動車)、OUTLANDER PHEV、i-MiEV(三菱自動車工業)
※車種ごとの接続性は確認中

4.用途

・EVの大容量バッテリの充放電を電力調整に活用する、VPPリソースやピークカット。
・EVに蓄えた電力を活用する災害時などの非常用電源。

5.納入実績

「V2Gアグリゲーター事業」実証事業に採用
詳細はこちら ⇒ http://www.tsubakimoto.jp/company/press/2018/11/07/1/

6.価格・納期

都度見積

※ECHONETLite : 各機器がシステム内で相互接続し、エネルギーマネジメントなどのサービスを実現する
         ための通信仕様。エコーネットコンソーシアムの商標です。
※Modbus、LEAF e+、LEAF、OUTLANDER、i-MiEV は各社の商標又は登録商標です。

■お客様からのお問い合わせ先
開発・技術センター PCSビジネス担当
E-mail : eLINK@gr.tsubakimoto.co.jp







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