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車載用LIN搭載のDCモータドライバICサンプル出荷開始について【東芝デバイス&ストレージ】
2019年1月31日
当社は、このたび、車載ボディ系ネットワークであるLIN 2.0(Local Interconnect Network)のマスターと通信可能なLINスレーブ機能を搭載した、DCモータドライバ「TB9058FNG」のサンプル出荷を開始しました。2019年12月から量産出荷を開始する計画です。
新製品は、外部からのLIN信号によりモータの回転目標の位置データを受信し、回転目標までモータを駆動します。
拡張チェックサム対応[注1]のLIN通信機能と、H-Bridgeモータドライバをハードウェアのロジック回路で制御するため、ソフトウェア開発が不要です。さらに、過電圧、過電流、過熱の検知機能を搭載しているため、異常状態での動作継続を回避できます。
動作温度は-40~125℃を確保し、車載用電子部品認定規格「AEC-Q100」への適合を予定しています。
新製品の特長
フルハードウェア構成による簡単な制御
ソフトウェア開発不要、LIN通信によるモータ制御可能
業界最低レベル[注2]のオン抵抗と消費電流(車載HVACダンパー調整用ドライバ基準)
オン抵抗(上下和):2.2Ω(typ)、消費電流:10μA以下(スリープモード)
1BUS上に16個のスレーブ接続
端子切り替えにより16個のNode IDを設定可能
各種異常検出機能、フラグ出力機能付き
過電圧検出、過熱検出、過電流検出
主なアプリケーション
車載HVACダンパー調整用
新製品の主な仕様
品番 | TB9058FNG |
通信方式 | LIN1.3+拡張チェックサム |
通信速度 | 19,200 / 9,600 / 4,800 / 2,400 bps (端子切り替え) |
ドライバ | DCモータドライバ(H-bridge) 1ch |
オン抵抗 | 上下和=2.2Ω(typ)@25℃ |
出力電流 | 0.3A |
消費電流 | 10μA以下(スリープモード) |
異常検出機能 | 過電圧検出、過熱検出、過電流検出 |
動作電圧範囲 | 7V~18V(絶対最大定格:40V) |
動作温度 | -40~125℃ |
パッケージ | SSOP24-P-300-0.65A |
7.8mmx7.6mm | |
信頼性 | AEC-Q100に準拠予定 |
予定量産時期 | 2019年12月 |
[注1] 拡張チェックサム:LIN2.0以上のチェックサム方式
[注2] 2019年1月31日現在、当社調べ。
新製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。 TB9058FNG
お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
システムLSIマーケティング第三部
Tel: 044-548-2190
https://toshiba.semicon-storage.com/jp/contact.html
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