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NXPとKalray、安全性と信頼性の高い自動運転向けプラットフォーム開発で提携【NXPセミコンダクターズ】

2019年1月10日

NXPとKalray、安全性と信頼性の高い 自動運転向けプラットフォーム開発で提携
両社の先進技術を組み合わせ、 セントラル・コンピューティング・プラットフォームにおいて協業

次世代自動車の先進技術/市場リーダーであるNXP Semiconductorsは、新インテリジェント・システム向けプロセッサのパイオニアであるKalrayとの新しい戦略的パートナーシップを発表しました。このパートナーシップにより、NXPのADAS/セントラル・コンピューティング向け機能安全製品のスケーラブルなポートフォリオと、Kalrayの高性能インテリジェントMPPA®(超並列プロセッサ・アレイ)プロセッサの組み合わせが実現します。新プラットフォームはレベル2とレベル3の自動運転の性能、安全、近未来の商業面でのニーズに対応しているほか、レベル4とレベル5の自動運転車への長期的なリリースも視野に入れており、極めて重要な意味を持っています。また、この協業は自動運転開発における今日のさまざまな安全面での実験や試みの弱点克服も目指しています。

自動運転エコシステムは自動運転車の安全性に関連し、さまざまな技術的課題や懸念を抱えています。
最近の調査によれば、自動運転の未来に対する消費者の期待は極めて高くなっていますが、消費者の多くが自動運転車の安全性に関して大きな不安を拭えないでいます。自動運転プロトタイプ車や実験車が多くの関心を引き起こした事故も発生したことから、こうした不安はさらに高まっています。これら技術と消費者の間の信頼性に関するギャップを解消するため、自動運転エコシステムには、複合的で大量のテストを経たセーフティ・アプローチを通じてドライバーを保護するための車載CPUを搭載するフェイルセーフ車載システムが必要とされています。NXPは自動運転への対応に必要な機能安全システムの分野で25年を超えて専門知識を蓄積しています。

NXPとKalrayは安全性が基盤のセントラル・コンピューティング・プラットフォームの共同開発に向けて提携しました。NXPはホストプロセッサ・プラットフォームとしての高性能S32プロセッサが、セーフティ・クリティカルなASIL-D/ASIL-B機能を提供します。これにより、当該プラットフォームは車載セントラル・コンピューティング要件への対応を可能にすると同時に、パス・プランニング機能も処理します。Kalrayは機械学習による認知側処理に高い安全性で対応するため、ワールドクラスの性能を持つMPPA®プロセッサを提供します。

このパートナーシップの皮切りとなるのが、組み込み自動運転プラットフォームであるNXPのBlueBox®への、KalrayのMPPA®プロセッサの統合です。これにより、Arm®ベース技術を使用して消費電力と安全に関する自動運転車の技術的課題に対応するとともに、オープン・スタンダードへのサポートも可能になります。

NXPの副社長兼ADAS担当ゼネラル・マネージャーのKamal Khouriは、次のようにコメントしています。「Kalrayと協力し、進展する自動運転の安全性能に関する技術的課題に取り組むことを嬉しく思います。私たちのプラットフォームは現在、さまざまな自動運転車で試験中の消費電力が大きくリスキーなコンシューマ・グレード・ソリューションに比べ、信頼性の高い自動運転に必要な性能と機能安全を提供します」。

NXPとKalrayの戦略的パートナーシップにより、安全性、ソフトウェア、オープン・スタンダードへの対応、ワットあたりの性能、アーキテクチャのフレキシビリティ、スケーラビリティなどの観点で、自動運転車の開発と産業化に対するさまざまなメリットが生まれます。新ソリューションは両社の強みを活かす「セーフティ・コパイロット」コンフィギュレーションにおける先進安全技術を提供します。さらに、この統合アーキテクチャの特長であるモジュラリティとスケーラビリティは迅速な性能スケーリング要求に対応し、さらに製品ロードマップは柔軟な採用タイミングをパートナーに提供します。

KalrayのCEOのEric Baissus氏は、次のようにコメントしています。「車載向け半導体業界をリードするNXPとの戦略的パートナーシップの発表を嬉しく思います。安全性が自動運転車に向けた世界的な流れを妨げる最も喫緊の課題であることに疑いの余地はありません。私たちは両社の強みを活かすことによって業界のこの重要課題を克服し、市場をリードするソリューションを提供できると確信しています」。

NXPとKalrayは1月8日から11日まで米国ネバダ州ラスベガスで開催されているCES 2019のNXPパビリオン(ブース番号:CP-18)で、BaiduのApolloオープン車載ソフトウェア・ソリューションを駆動するプラットフォームのデモを行います。


NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界30か国強で3万名を超える従業員が活動しています。2017年の売上高は92.6億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/(日本語)をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

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