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革新的なワイパーシステムが 2012 Automotive News PACE アワードを受賞【ヴァレオジャパン】

2012年4月24日

世界的な自動車部品サプライヤー、仏ヴァレオは、同社が開発したワイパーシステムAquaBlade (米国名VisioBlade)が高く評価され、2012年オートモーティブニュース PACE (Premier Automotive Suppliers’ Contribution to Excellence)アワードを受賞しました。このワイパーシステムAquaBlade は、2013モデルのメルセデス・ベンツ SLクラスに採用されています。同賞を受賞したワイパーブレードは、内蔵したチューブを通してウォッシャー液をブレードに設けた穴に供給し、ここから直接吹きかけて拭き取るという革新的な機能を備えています。これによって、ウインドーを洗浄している間も視界をほとんど妨げることなく、ウォッシャー液の使用量もほぼ半減することができます。

ヴァレオ ビジビリティシステム ビジネスグループの社長であるアントワン・ドゥトリオは、「オートモーティブニュース PACEアワードの審査員の方々から、業界で最も革新的な会社のひとつとしてこの栄誉を受けることを大変光栄に思います」と語りました。「ヴァレオがPACEアワードの授賞式の舞台に上がるのは、この10年間で5度目となります。今後も審査員の方々の高い基準を満たすべく技術革新を続け、またこの舞台に帰ってきたいと思います。」

ヴァレオのウォッシャー液供給システムAquaBladeは、ワイパーアームの動きに連動して液を出すために以下の3つの主要部品で構成されています。
•  ウォッシャー液を通すチューブと噴出口を備えたワイパーブレード
•  フロントガラス面でのワイパーブレードの位置を感知するワイパーモーター
•  ワイパーブレードの位置とウォッシャー液の供給を適切かつ効率的に管理するためのソフトウェア

「この独自性あふれるデザインのワイパーの有効性を証明する機会をヴァレオに与えてくださったダイムラー社にお礼を申し上げたいと思います」と、ドゥトリオは述べました。「従来のワイパー概念を超えようとする同社の方々の意志と、ヴァレオがこのイノベーションを実用化する力があると信頼してくださったことに大変感謝しています。」

AquaBladeは、従来のワイパーデザインとウォッシャー液供給に比べて、以下の3つの大きな利点があります。
•  従来、フロントガラスの洗浄時に生じた視界の妨げを大幅に解消
•  車の走行スピードにかかわらず、安定した洗浄能力を発揮
•  洗浄効率が約50%高まったことで、ウォッシャー液のタンク容量を小型化することが可能になり、車載時の重量を2キロ近く軽量化することが期待できる

2012年4月23日にデトロイトのマックスM. フィッシャー・ミュージック・センターで2012年オートモーティブニュース PACEアワードの表彰を受けました。オートモーティブニュース PACEアワードは、自動車業界に貢献する卓越したイノベーションや技術革新や業績をあげたサプライヤーに与えられる賞です。18年目を迎える同賞は、自動車業界におけるイノベーションのベンチマークとして世界的に知られています。ヴァレオは、2005年に車線逸脱警告システム「LaneVue™」、2006年にマイクロハイブリッドシステムの「StARS」、2007年に死角検知センサーの「マルチ・ビーム・レーダー(MBR)」、2008年に駐車支援システム「Park4U®」 で、同賞を受賞しています。

ヴァレオグループ

ヴァレオは、自動車部品、システムとモジュールの設計開発、生産、販売を専門とする独立系の企業グループであり、CO2排出量の削減に積極的に取り組んでいます。世界屈指の自動車部品サプライヤーであるヴァレオは、28カ国に124カ所の工場、21カ所の研究センター、40カ所の開発センター、12カ所の物流センターを構え、約68,000人の従業員を擁しています。


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