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先進の電子制御技術を導入し快適性とスポーツ性を高めた「VERSYS 1000/VERSYS 1000 SE」2019年モデルを新発売【川崎重工業】

2018年11月6日

VERSYS 1000 SE

川崎重工は、高い汎用性を持つアドベンチャースタイルのツーリングモデル「VERSYS 1000」をモデルチェンジします。また、電子制御サスペンションなど、先進装備を追加したハイグレードモデル「VERSYS 1000 SE」をラインナップに追加し新発売します。両モデルを、2019年モデルとして2018年11月上旬より導入国で順次発売します。

「VERSYS 1000」は、「どんな道でも、どんな時でも」をコンセプトに、あらゆる路面状況でストリートライディングの楽しさを提供することを目的に開発したモデルです。優れたレスポンスと扱いやすさを両立した並列4気筒エンジン、衝撃吸収性に優れたロングストロークサスペンションおよびリラックスした姿勢で操作ができるアップライトなライディングポジションの組み合わせは、ソロライディング・タンデムライディングを問わず、ワインディング(曲がりくねった道)やロングツーリングなど、様々な走行状況においてファンライディングを楽しめます。
2019年モデルでは、エンジンに電子制御スロットルバルブを採用したことで、よりスムーズな出力特性を実現しました。さらに、エレクトロニッククルーズコントロール、カワサキ独自の高度な電子制御ライダーサポートシステムのKCMF(カワサキコーナリングマネージメントファンクション)やKIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)などを搭載したことで、ライダーの安心感を高めています。

ハイグレードモデルの「VERSYS 1000 SE」は、「VERSYS 1000」の装備に加え、KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)、KQS(カワサキクイックシフター)、インテグレーテッドライディングモード、LEDコーナリングライト、TFT液晶メーター、スマートフォン接続機能、ハイリーデュラブルペイントといった、先進装備が追加されています。

<従来モデルからの主な変更点>
(エンジン・車体)
1.電子制御スロットルバルブを採用した並列4気筒エンジン
低中速回転域で強力なトルクを発揮し、高速回転域まで心地よく吹け上がる水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブエンジン(1,043cm3)を搭載。2019年モデルでは新たに電子制御スロットルバルブを採用したことで、スムーズな出力特性を実現したほか、欧州の排出ガス規制であるユーロ5をクリアしています。また、加速時にはライダーを高揚させる心地よい吸気音を奏でます。

2.ブレーキ性能の向上
フロントブレーキにはØ310mmのブレーキディスクと、高剛性を誇る異径対向4ピストンラジアルマウントモノブロックキャリパーを新採用することで強力な制動力を発揮。また、両モデルともに、一般的なABSに加えKIBSを標準装備し、安全性を向上させています。

(電子制御技術)
1.エンジンと車体の総合マネージメントパッケージKCMF
カワサキ独自のダイナミックモデリングプログラムとIMU(イナーシャルメジャメントユニット:慣性計測装置)を用いて、コーナリング中のエンジンパワーやブレーキ効力を最適な状態にコントロール。加速から減速、減速から加速に移行する際の挙動をスムーズにすることで、ライダーが意図したラインをトレースしやすくしています。

2.緻密なブレーキ制御を可能にするKIBS
カワサキのスーパースポーツモデル用高精度ブレーキマネジメントシステムで、前後のホイール速度差だけでなく、フロントキャリパーの油圧、ECU(エンジンコントロールユニット:各所センサーの情報により燃料噴射量や噴射時期、点火時期などを制御する装置)、IMUからの各種情報を解析し、細やかなブレーキ制御を行うことでブレーキング時のコントロール性能を高めています。「VERSYS 1000」シリーズに搭載したKIBSは、「Ninja H2」や「Ninja ZX-10R」で使用されているものをベースとし、公道走行やロングストロークサスペンションに併せてプログラムやセッティングを見直しています。

3.ライダーの疲労を軽減するエレクトロニッククルーズコントロール
ボタンを押すだけで設定した速度を維持することが可能なエレクトロニッククルーズコントロールを採用。長距離走行時における疲労の軽減、快適性の向上に貢献します。

4.先進的な電子制御サスペンションKECS(「VERSYS 1000 SE」のみ)
ショーワ社と共同開発し、2018年モデルの「Ninja ZX-10R SE」に初搭載された電子制御サスペンション。路面状況やライディングスタイルに応じて瞬時に前後サスペンションの減衰力を調整し、タイヤの接地感を高めるとともに、安定した車体姿勢を実現します。「VERSYS 1000 SE」のKECSでは、新たに電子制御リヤサスペンションプリロード調整機能を設け、タンデムライディングや荷物積載時のセッティング変更が容易に行えます。

5.インテグレーテッドライディングモード(「VERSYS 1000 SE」のみ)
KTRC(カワサキトラクションコントロールシステム)、パワーモード、KECSと連携する包括的なシステムで、トラクションコントロール、出力特性、サスペンション特性を特定のライディング条件に合わせて設定することができます。ライダーは3つのセッティングパターン(スポーツ、ロード、レイン)またはマニュアルセッティングを選択することができ、効率的な電子制御設定が可能です。

6.クラッチ操作不要でシフトアップ・ダウンが可能なデュアルディレクションKQS(「VERSYS 1000 SE」のみ)
クラッチレバー操作やスロットル操作を行わずに素早いシフトアップ・ダウンが可能で、スポーツライディングの楽しさを向上させています。

7.スマートフォン接続機能(「VERSYS 1000 SE」のみ)
Bluetooth機能を搭載し、スマートフォンと相互接続が可能。専用スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP」を使用し、ライディングモードの設定と車両情報や走行ルートの確認をスマートフォン上で行うことができます。また、電話やメールの着信をインストゥルメントパネルの液晶スクリーンに表示させて、ライダーに知らせる便利な機能も備えています。

(デザイン・装備)
1.快適性と機能美を追求したデザイン
アッパーカウルデザインなどを見直し風防性能を強化するとともに、フロントからリヤまで流れるようなフォルムを実現。また、各パーツの素材や色を使い分けることで彫りの深さを強調しています。

2.ツーリングを快適にする各種装備
標準モデルで約75mm、大型ウインドスクリーンを備えるSEモデルでは45mmの範囲で、無段階に高さ調整が可能なウインドスクリーンを装備。従来モデルではスクリーン外側だった調整用ノブの位置をスクリーン内側に変更したことで、ライダーはシートに座ったままスクリーンの高さを変えられます。また、インナーフェアリング内にDCソケットを新設。電源を必要とするアクセサリーへの容易な給電が可能です。シートは販売国・地域によってコンフォートシートまたはローシートのいずれかが標準装着され、もう一方のシートはアクセサリーとして用意されます。

3.全灯LED化
輝度を大幅に向上させたLEDヘッドライトのほか、スタイリッシュなデザインのLEDテールライトを採用。ターンシグナル、ナンバー灯をはじめ、全ての灯火をLED化しています(一部の導入国を除く)。

4.高級感溢れるインストゥルメントパネル
アナログ式タコメーターに加え、「VERSYS 1000」には液晶スクリーン、「VERSYS 1000 SE」には優れた視認性を備えたフルカラーTFT(薄膜トランジスタ)液晶スクリーンを装備しています。

5.LEDコーナリングライト(「VERSYS 1000 SE」のみ)
「VERSYS 1000 SE」には、夜間コーナリング時の視認性を高めるLEDコーナリングライトを装備。左右それぞれのシュラウドに配置された3灯のLEDライトが、車体のバンク角に応じて順番に点灯し、ライダーの視野方向を照らすことができます。

6.傷を自己修復する特殊コーティング塗装※1(「VERSYS 1000 SE」のみ)
特殊コーティング塗装のハイリーデュラブルペイントおよびハイリーデュラブルマットペイントを採用。傷を自己修復し、高品質な外観を維持します。

※1:自己修復できる傷は、ウエスによる拭き傷や衣類との擦り傷などが対象で、コインやキーなどによる深い傷は修復できません。コーティングが元の状態に戻るには1週間以上かかる場合もあります。

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