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フォルクスワーゲン グループ、インテリジェント トランスポート システム(ITS)事業を拡大【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】

2018年9月19日

(抜粋和訳)※原文(英語)については、日本語に続き掲載しております。

• フォルクスワーゲン グループは、コペンハーゲンで開催されるインテリジェント
 トランスポート システム(ITS)世界会議で、都市のモビリティ ソリューションを幅広く提示
• フォルクスワーゲン グループは、未来の都市モビリティを自治体のパートナーとして 共同で実施
• フォルクスワーゲン グループは、インテリジェント トランスポート システムの展開を推進

2018年9月17日 ウォルフスブルグ
フォルクスワーゲン グループ(以下:VWグループ)は、コペンハーゲンで開催される、第25回 インテリジェント トランスポートシステム(ITS)世界会議(2018年9月17日~21日)で、人と物を インテリジェントに輸送する方法を幅広く提示します。フォルクスワーゲン グループと各ブランドは、 100を超えるパートナーで構成されるネットワーク、ERTICO(ITSヨーロッパ)のメンバー企業として、 ストックホルム近郊のイェルフェッラ、ハンブルク、バルセロナ、米国のサマーヴィルに至る多数の 都市と積極的に連携し、都市のモビリティを創出する具体的なプロジェクトを開始しています。 e-モビリティ、自動運転、あらゆる輸送システムのデジタル化やコネクティビティ、そして、新しい モビリティ サービスなどは、すべて都市における人と物のモビリティをより持続可能に、効率的に、 クリーンかつ安全にするために重要な役割を果たします。

フォルクスワーゲン グループで新規事業のためのグループ戦略を統括するルトガー フレッツェンは、 次のように述べています。「各都市、産業界のパートナー、公共機関や各協会と連携し、私たちは、 都市における人と物のモビリティを、より効率的かつ持続可能なものに変えていきます。ここでは 都市と住民のニーズを業務の中心に据えて、インテリジェント トランスポート システムの開発を強化 していくことがカギになります。これらの業務は、“TOGETHER – Strategy 2025”を成功させ、 フォルクスワーゲン グループが、自動車メーカーから、世界有数の持続可能なモビリティ プロバイダーへと変革を遂げる為の重要な柱になります。スポンサーおよび戦略パートナーとして、 私たちはITS業界における取り組みを大幅に拡大しています。」

フォルクスワーゲン グループは、e-モビリティ、自動運転、コネクティビティ、新しいモビリティ サービスといった未来の主要なテクノロジーに対して、2022年末までに340億ユーロ以上を投資 します。2025年までに、電動化モデルは80車種に達し、その内の50車種は完全な電気自動車と なるでしょう。これらのモデルは、“Roadmap E”イニシアチブの一環として市場に投入される予定 です。フォルクスワーゲンAG傘下のモビリティ サービス会社であるMOIAは、すでに今年の夏、 ハノーバーでアプリベースのオンデマンド ライドシェア サービスを開始しています。このサービスは 来年、「MOIA+6」という電気自動車を導入し、ハンブルクでも開始されます。
2019年には、フォルクスワーゲンの子会社であるUMI(アーバン モビリティ インターナショナル) により、“We Share”と名付けられた電気自動車を活用するカーシェアリング システムなど、 その他の車両オンデマンド サービスも開始されます。また、新しく革新的な都市車両コンセプトと マイクロモビリティ ソリューションも来年第1四半期発表される予定です。その一例としては、人々を 音もなく、ゼロエミッションで“ロエミッションで人”の足とある“Cityskater”が挙げられます。

また、フォルクスワーゲン グループは、インフラとエネルギー関連のソリューションに関しても業界の 先駆けになろうとしています。IONITYとともに充電インフラの拡大に取り組んでいます。合弁事業の IONITYは、2020年までに、ヨーロッパの高速道路沿いに急速充電ステーションを約400カ所設置 することを計画しています。フォルクスワーゲン グループは、本社所在地であるウォルフスブルグで、 電力をスマートに使用し、都市の電力網の安定化につながるエネルギー管理システム(マイクロ グリッド)の導入に取り組んでいます。また、自動化のスペシャリストであるKukaと協力して、電気 自動車用のモバイル急速充電ロボットを開発しています。将来、“CarLa”と呼ばれるこのロボットは、 公共駐車場に停めた電気自動車を簡単、迅速、自動的に充電してくれるでしょう。2019年以降は、 量産車に無線通信規格のWLANpテクノロジーを搭載することで、車車間及び周辺環境との通信が 可能になり、全国的に交通安全と交通の流れが改善され、CO2排出量の削減も期待されます。 フォルクスワーゲン ファイナンシャル サービスは、独自のモビリティ事業部を立ち上げて、スマート パーキング、給油および充電カード、道路料金支払いサービス、レンタカーおよびカーシェアリング といったサービスの提供に取り組んでいます。スカニアは、スウェーデンの子会社であるスカニア サステイナブル シティ ソリューションとともに維持可能な都市モビリティへの移行を目指しています。 スカニアは、人と物、そして、廃棄物の流れを向上させ、クリーンで、静かで、安全な都市の実現を 目指したソリューションを開発しています。具体的には、自動運転によるシームレスな共同輸送 システムや、通勤者向けのクラウドベースのマルチモーダル型モビリティサービスである“Scania Go!”などが挙げられます。

自動運転も重要なテーマになっています。フォルクスワーゲン グループは、「SEDRIC(SElfDRIving Car)」、アウディ ブランドは、「AICON(アイコン)」、フォルクスワーゲン ブランドは、「I.D. VIZZION(アイ.ディ.ビジョン)」といった革新的な車両コンセプトにより、完全自動運転の潜在的な 利点を提示しています。自動運転システムの将来の目的は、豊かな生活のための時間を取り戻し、 人生の質を向上させ、交通渋滞でのストレスを緩和することです。
ハンブルク空港では、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェが、包括的なサービスを提供する アプリベースの統合型自動パーキング コンセプトを提示しました。これは、自動運転実現のための 重要なステップになるものです。このプロジェクトは、自由ハンザ都市であるハンブルクと締結した戦略的モビリティ パートナーシップの一環として立ち上げられたものです。2016年から始まった このパートナーシップは、共同事業の計画、具体的な試験の実施、そして、ハンブルクを未来での 持続可能で統合された都市モビリティを備えるモデル都市として発展させるという目的を持って います。このパートナーシップでの大きな節目としては、2021年に予定されているITS世界会議の 開催時に、ハンブルク市のメインパートナーとして支援することです。

共同作業を実施して未来の都市モビリティを形成
世界有数の持続可能なモビリティ プロバイダーになるという道筋で、優れた都市モビリティを形成 することは、フォルクスワーゲン グループが掲げる“TOGETHER – Strategy 2025”の中核的な 戦略として定義されています。未来のモビリティは、まずは都市から提供されていきます。UNOに よると、2050年までには、世界の人口の約70%が大都市に住むと推定されています。そのような 大都市は、こうした問題の解決が急務になっていますが、変化の可能性がもっとも高い場所でも あります。そのため、フォルクスワーゲン グループは、都市とのパートナーシップを強化しています。 様々なプロジェクトが、すでに世界中のいくつかの都市パートナーシップで開発、テスト、実施されて います。

• フォルクスワーゲン商用車(VWN)は、ハノーバー市と共同で“Urban Logistics”という プロジェクト イニシアチブを主導し、コーディネートしています。その目的は、クリーンで静か、 効果的で未来に適用可能な都市の物流コンセプトを開発し、検証するというものです。都市での 商用車の交通分析では、最初に最適化の可能性を判定して、新しいコンセプトを導入する前に、 その影響を評価します。

• 米国・ボストン郊外のサマーヴィルでは、アウディ ブランドが、自動運転とモビリティ シェア サービスによる交通の流れや都市開発への影響を検証しています。

• バルセロナでは、セアト ブランドが市と協力して、安全、効率的、持続可能でバランスの取れた モビリティを促進するという4つの目的で、都市モビリティ計画に取り組んでいます。セアト メトロ ポリス:Lab Barcelona(ラボ バルセロナ)は、効率的なモビリティを目指して、“About it”アプリを 開発しました。このアプリは、さまざまな機能に加え、電気自動車の充電ステーションの位置、 Bicing自転車レンタルシステムの場所、そして都市部での事故を意味する黒いスポットなどを 表示できます。

• ドレスデン市とのパートナーシップでの焦点は、公共スペースでの電気自動車の充電インフラの 拡充です。フォルクスワーゲン グループとドレスデン市は、2022年までに、充電および急速充電 ステーションを250か所まで拡大することを目指しています。このパートナーシップの目的は、 ドレスデンをe-モビリティ、デジタル化および革新的フリート管理(カーシェアリング)面でのモデル 都市として成長させることです。








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