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有機ELディスプレイを開発するJOLED社に出資【デンソー】
2018年8月23日
デンソー、有機ELディスプレイを開発するJOLED社に出資
~~車載向けディスプレイの開発を加速し、将来のコックピットを実現~~
株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は、将来の車両コックピットの実現に向け、車載向けの有機ELディスプレイの開発を加速するため、このたび、印刷方式有機ELディスプレイを開発するJOLED社(本社:東京都千代田区、社長:石橋 義)に出資を行いました。出資額は300億円です。
デンソーは車両情報をドライバーに素早く、正確に伝える表示系製品として、自動車用メーターやカーナビゲーションシステム、ヘッドアップディスプレイなど、様々なHMI(Human Machine Interface)製品の開発を行っています。従来、これらのHMI製品は、必要な情報を適切に伝えるため、主にTFT液晶ディスプレイを用いて、表示画面の切り替えやカラー表示を行ってきました。近年、自動車の安全性や利便性の向上に伴い、車両がドライバーに伝える情報は増加しており、HMI製品には、これまで以上に美しく、大きく、分かりやすく情報を表示することが求められています。有機ELディスプレイは、従来のTFT液晶ディスプレイに比べ、高画質で発色が良く、また薄型、軽量で曲面化が容易なため、HMI製品の視認性や意匠性、搭載性を飛躍的に向上させることが可能になります。
今回、出資を行うJOLED社は、世界で初めて印刷方式による有機ELディスプレイの製品化を実現しました。印刷方式は有機ELディスプレイの製造方法の一つで、他の生産方式に比べて生産工程がシンプルなため、多様な画面サイズのディスプレイの量産が可能になります。今回の出資により、デンソーがHMI製品の開発で培った技術やノウハウと、JOLED社の持つ印刷方式による生産技術を融合することで、メーターやセンターディスプレイなど多様な有機ELディスプレイの開発、量産化を加速させ、より魅力的で、利便性の高いコックピットの早期実現を目指します。
デンソーは、今後も、自動車の進化を支える情報マネジメントHMIや人と協調し感動を与えるコックピットの開発に取り組み、交通事故のない社会の実現に貢献していきます。
JOLED社の概要 (7月1日現在)
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