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アイドリングストップ車用バッテリー「Tuflong G3」が 第17回GSC賞 経済産業大臣賞を受賞【日立化成】

2018年6月6日

 日立化成株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長兼CEO:丸山 寿、以下、日立化成)は、このたびアイドリングストップ車用バッテリー「Tuflong G3」が、第17回GSC賞 経済産業大臣賞(以下、本賞)を受賞しましたのでお知らせいたします。「Tuflong G3」は、バッテリーの高耐久性を実現している点およびCO2削減に貢献する製品である点が評価され、本賞の受賞に至りました。GSC賞の表彰式および受賞講演は、6月14日(木)15時30分より第7回JACI/GSCシンポジウム(場所:ANAクラウンプラザホテル神戸)にて開催されます。

 GSC賞は、新化学技術推進協会(JACI)より、グリーン・サステイナブル ケミストリー(GSC)分野に貢献する優れた業績を挙げた個人、団体に与えられるもので、その中でも経済産業大臣賞は産業技術の発展に貢献した個人、団体に贈られます。


写真:アイドリングストップ車用バッテリー「Tuflong G3」

 アイドリングストップ車(以下、ISS車)は、走行中に充電、停車中・発進時に放電と、頻繁に充放電を繰り返し、バッテリーに大きな負担がかかるため、ISS車用のバッテリーには「短い時間でも充電できる高充電性」と「高い負荷に耐えられる高耐久性」が要求されています。従来のバッテリーでは、電解液中に含まれる硫酸イオンがバッテリーの下部に沈降し、電解液の濃度が低いバッテリー上部に充放電反応が集中することで、部分的な電極の劣化が生じることがあり、バッテリーの製品寿命が短くなる傾向がありました。そこで、日立化成のバッテリーの開発・製造で培ってきた、バッテリーの絶縁材(セパレータ)の物性に関する知見と、日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長兼CEO:東原 敏昭)の高度な分析・シミュレーション技術を組み合わせ、硫酸イオンの沈降を防止する繊維層を開発しました。日立化成はこの繊維層をバッテリーの電極板の表面に設置し、バッテリーの耐久性を高めたISS車用バッテリー「Tuflong G3」を2016年6月より販売しています。「Tuflong G3」はISS車用バッテリーとして初*1の「38カ月保証(距離無制限*2)」を実現しています。

*1 国内の自動車用バッテリーメーカーとして。2016年3月当社調べ。
*2 38カ月以内で、走行距離と関係なく保証する。

また、「Tuflong G3」は走行中に短い時間で電気を充電することができ、充電に必要なエネルギーの低減が可能なため、本製品をISS車に搭載すると自動車の燃費が向上します。燃費が良くなることでCO2排出量も削減でき、「Tuflong G3」を搭載したISS車1台あたりのCO2削減量と、本製品を搭載した自動車の台数から求めた年間のCO2削減量は、約75万トンと推計されます*3

*3 当社従来ガソリン車用バッテリーとの比較。当社推計。

日立化成は今後も、新製品の開発・製造・販売を通じ、サステイナブル環境実現に貢献してまいります。





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