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先進の手書き文字を認識するタッチパッド技術を発表【TRW】

2012年4月3日

世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、ドライバーや乗員が複雑化・多様化する車内の各種機能の調整、実行をスムーズに行えるよう、手書き文字認識ソフトウェアを搭載した先進的なキャパシティブ(静電容量方式)タッチパッドセンサーを発表しました。日本語にも対応するこの新しいタッチパッドは、向上したヒューマンマシーンインターフェース(HMI)の利点を活かしており、操作性や認識性能に優れています。小型のパッケージングで、自由度の高い車内の空間デザインを可能とするなど、様々な利点があります。

TRWの手書き文字認識タッチパッドは、スタンドアロン型もしくは多機能コントロールパネルとして利用できます。ユーザーが指一本でタッチセンサーエリアに文字を書くと、ソフトウェアがこの文字を認識し、音声で確認します。手書きによる数字、文字、記号を認識することができ、ドライバーはメッセージの送信や、携帯電話、カーナビ、ラジオといった各種機器の操作をすべて一か所で実行することができます。また、車内の各種スイッチ機能もこのタッチセンサーで代替することが可能となります。

TRWのボディコントロールシステム担当アドバンストエンジニアリングマネージャ、フランク・コッホ(Frank Koch)は次のように述べています。「TRWでは、モバイル通信の普及に発想を得て、1つのインターフェースでドライバーと車の各種アプリケーションをつなぐことで、操作性、快適性と安全性をさらに高めることができると考えました。従来のキーボードを使用した場合に比べ、手書き文字認識機能によって運転時の集中力が78%向上することが、調査からも明らかになっています。

この新しいタッチパッドセンサーの特長の1つが、手書きで入力された文字を認識し、直観的かつ迅速に各種機器を操作できる機能です。従来はローマ字変換といった入力支援が必要でしたが、今回初めて、漢字、ひらがな、カタカナの手書き入力も可能となりました。TRWのタッチパッド技術は、世界の自動車市場において非常に大きな可能性を有すると自負しています」。

多機能コントローラーとして使用する場合、TRWが行った調査ではセンターコンソールまたはドアのアームレストに搭載するのが最適だとされますが、デザインや設置場所はユーザーのニーズに合わせてカスタマイズすることも可能です。なお、この新しいタッチパッドセンサーは、2012年から生産が開始される予定です。

TRWについて

TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2011年度の売上高は162億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン㈱として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。

*本リリースは、4月2日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。


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