ニュース
タイにコンパウンド工場と開発技術センターを新設【帝人】
2018年2月13日
樹脂事業のグローバル展開を加速
タイにコンパウンド工場と開発技術センターを新設
帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:鈴木 純)は、樹脂事業におけるさらな るグローバル展開を進めるため、このたび、テイジン・コーポレーション(タイランド) 社(所在地:タイ国アユタヤ県・バンパイン工業団地内)の敷地内に、樹脂コンパウン ド工場および開発技術センターを新設することとしました。
1.背景・経緯
(1)ASEAN地域は、近年の人口増加を背景として、今後も経済成長が続くと見込まれており、
欧米系エレクトロニクスメーカーや日系自動車メーカーなどが、アジア戦略の一環として
ASEAN域内への投資を加速しています。また、経済構造の高度化に伴い、
高機能樹脂製品への需要が拡大し、樹脂コンパウンドの需要も一層伸長する見込みです。
(2)一方、帝人グループにとってタイは、ポリエステル繊維のグローバル生産拠点 として
50 年以上の歴史があり、樹脂事業では、2013 年 9 月にバンコクに販売拠点を設置し、
日本と中国の自社工場、およびASEAN域内の協力工場を活用してASEAN地域の
需要に対応してきました。
(3)また、当社は長年培ってきたコンパウンド技術により、樹脂製品の高付加価値化を強力に
推進しており、成長地域である中国とASEANを中心に、さらなる事業拡大を目指しています。
(4)こうした中、ASEAN域内の多様な顧客ニーズに対する迅速な対応を強化する ため、
このたび、タイに樹脂コンパウンド工場、およびASEANにおける技術 サポート・開発拠点として
開発技術センターの新設を決定しました。
2.新設する工場・開発技術センターについて
タイにおいてメタ系アラミド繊維の製造販売、および樹脂製品の販売を手がけるテイジン・ コーポレーション(タイランド)社の敷地内に、次のとおり樹脂コンパウンド工場および開発技術センターを新設します。
■樹脂コンパウンド工場および開発技術センターの概要
3.今後の展望
(1)当社は、このたびの樹脂コンパウンド工場新設により、ASEAN域内の需要に迅速に対応する
体制を構築するとともに、開発技術センターを併設することで、 既存のコンパウンド開発拠点である
プラスチックステクニカルセンター(千葉市緑区)、 帝人化成複合塑料(上海)有限公司(中国)との
アジア 3 極の相互連携により、顧客課題 のスピーティーな解決、最適材料の提供を通じた顧客サポート、
高機能コンパウンド 製品の開発を展開し、需要の拡大に応じてさらなる増強も検討します。
(2)また、当社とSKケミカル社の合弁会社であるイニッツ社が生産するPPS樹脂を活用した
コンパウンドの展開も予定しており、これにより、自動車やエレクトロニクス分野を中心とした
グローバルでの多様な需要への対応力を強化していきます。
■当件に関するお問い合わせ先
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 03-3506-4055
帝人株式会社ホームページはこちら