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エンジン油用新規添加剤技術の開発と実用化により、日本化学会の「化学技術賞」を受賞【JX日鉱日石エネルギー】

2012年3月26日

平成23年度 日本化学会 「化学技術賞」の受賞について
~「ENEOS SUSTINA」の基幹技術「ZPテクノロジー」~

当社(社長:木村 康)は、エンジン油用新規添加剤技術「ZP(ジンクピー)テクノロジー」の開発と実用化により、公益社団法人 日本化学会の「化学技術賞」を受賞しましたのでお知らせいたします。

日本化学会は、1878年(明治11年)に創立された国内最大の化学分野の学会であり、「化学技術賞」は、わが国の化学工業の技術に関して特に顕著な業績のあった者に対して与えられる賞です。当社は、2006年の「サルファーフリー自動車燃料製造技術の開発」に次ぐ2度目の受賞となりました。

エンジン油(オイル)には半世紀以上にわたり、摩耗防止、酸化防止のために硫黄(サルファー)分を含む添加剤が使用されておりますが、この硫黄分は、エンジン内部で硫酸となりアルカリ性の添加剤(清浄剤)を中和・消耗させるなど、エンジンオイルを劣化させる大きな原因のひとつとされてきました。
当社が確立した、硫黄分を全く含まない摩耗防止剤「ZP※1」を最適配合する添加剤処方技術「ZPテクノロジー」は、硫酸の発生を抑制し、清浄性能や省燃費性能を発揮するための添加剤の消耗を抑えることができます。これにより、エンジンオイルの清浄性の持続力や自動車の省燃費性向上などの環境性能向上に大きく貢献する技術として、これまでにも、2007年度の石油学会「学会賞」を始め、多くの賞を受賞しております。

また、本技術は、国内外において数十の特許を取得しており、2010年11月には、ガソリンエンジン用の「ENEOSプレミアムモーターオイル SUSTINA(サスティナ)」の基幹技術に使用されたことで、既に多くのお客様にご利用いただいている技術です。

このたび、本技術の開発と実用化を高く評価いただき、「化学技術賞」の受賞となりました。本日、表彰式が開催され、明日(3月27日)午後には、当社中央技術研究所 化学研究所長 五十嵐 仁一が受賞テーマについての講演を行います。

※1 : アルキルリン酸亜鉛

受賞の概要

受賞対象 :
「エンジン油用新規添加剤技術の開発と実用化」

受賞者 :
中央技術研究所  化学研究所長  五十嵐  仁一
中央技術研究所  潤滑油研究所  小宮  健一
中央技術研究所  潤滑油研究所  八木下  和宏

表彰式の様子

別添資料

「ENEOS SUSTINA」について(PDF:281.2 KB)


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