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フォルクスワーゲン グループ、CO2排出量120gを宣言 抜本的でエコロジカルな再編を実行【フォルクスワーゲン】
2012年3月14日
・ 意欲的な新サステイナビリティ目標を設定
・ 2006~2015年の間にCO2排出量30%削減を目指す
・ 2015年にはCO2排出量を120g/km以下とする
・ 2016年までに予定している624億ユーロの投資プログラムのうち2/3以上を、さらに効率的な車両、パワートレーン、各種テクノロジー、および環境適合製品の開発に向ける
・ すべての新世代モデルは、現行モデル比で10~15%高効率に
・ 2018年までにグループ全体の生産における環境適合性レベルを25%改善
・ 2020年までに生産関連エネルギー供給に由来する温室ガス排出量を40%削減
・ 風力、太陽エネルギー、水力など再生可能なエネルギーの利用を拡大するため約6億ユーロを投資
ウォルフスブルグ / ジュネーブ 2012年3月
フォルクスワーゲン グループは、環境保護のハードルをさらに高めるとともに、意欲的な新しいサステイナビリティ目標を設定しました。これに伴い、フォルクスワーゲン グループは、世界各国の生産拠点において、今後5年間に予定される624億ユーロの投資プログラムのうち、2/3以上を直接的または間接的に、より効率的な車両、新しいパワートレーンやテクノロジー、および環境に適合した製品の開発に振り向けます。「2012年のジュネーブショーは、フォルクスワーゲン グループの抜本的でエコロジカルな再編が発表された場所として記憶されるでしょう」と、フォルクスワーゲン グループ取締役会会長のDr.マルティン ヴィンターコルンは、ジュネーブ国際モーターショーにて述べました。「私たちのゴールは、フォルクスワーゲンが環境の観点においても業界をリードするメーカーとなることなのです。」
フォルクスワーゲンは、従業員、社会、環境に対して責任ある企業であろうとしています。「これこそがすべての基本であり、弊社のStrategy 2018の中核です。環境保護分野でも業界のポールポジションを獲得し、長きにわたってその地位を維持するためには、自社の業務を360度見渡して理解し、すべての人々が徹底的にそれらを実行していかなくてはなりません」とヴィンターコルンは述べ、さらに次のように続けています。「サステイナビリティに関して言えば、我々はハードルを一気に引き上げます。」 具体的には、2006~2015年の間に欧州の新車平均CO2排出量を30%削減します。「結果的に、2015年時点でのフォルクスワーゲン グループの新車のCO2排出量は、重要な規定値である120g/kmを初めて下回ることになるでしょう。また、今後全ての新世代モデルは、現行世代よりも効率が10~15%高まります」とも語っています。
モジュラー トランスバース ツールキット:すべてのニューモデルに採用可能な効率化技術
ヴィンターコルンによれば、「モジュラー トランスバース ツールキット(MQB)」は、効率向上はもちろん、ブランド全体およびセグメント全体に応用できる代替パワートレーン テクノロジーの開発にも大きく寄与します。「近い将来、MQBに基づくフォルクスワーゲン グループの効率化技術が、すべての新型車に標準的に採用されるでしょう。次の大きなマイルストーンは、アウディA3とフォルクスワーゲンのベストセラーモデルであるゴルフです」と述べています。
また、e-up!がデビューする2013年は、フォルクスワーゲンにとって「eモビリティ(EV)元年」になると宣言しました。e-up!のデビュー後、複数のグループブランドから完全または部分的な電気自動車が登場する予定です。
生産における環境適合性が25%向上
持続可能な生産手法の開発と持続的なエネルギー源の利用には、さらに数十億ユーロ規模の投資プログラムが計画されています。これについて、ヴィンターコルンは次のように述べています。「フォルクスワーゲンは、もっとも環境に優しい車両の開発だけにこだわっているのではありません。もっとも環境に優しい製品を、限りなく持続可能な方法で生産することもフォルクスワーゲンの重要な目標です。だからこそ、2018年までにフォルクスワーゲン グループ内の生産における環境適合性を25%高める目標を設定しているのです。」
ヴィンターコルンはまた、2020年までに生産に要するエネルギーに由来する温室効果ガスの排出量を40%削減するグループ目標も掲げました。「この目標を達成するため、約6億ユーロを投資し、風力、太陽エネルギ-、水力など再利用可能なエネルギーの使用を促進します。」
フォルクスワーゲングループの目標の概要
・ フォルクスワーゲン グループは、2016年までに全世界で624億ユーロを投資し、加えて中国には140億ユーロを追加投資します。全世界のグループ工場で実行される投資プログラムのうち、2/3以上は直接的または間接的に、現在以上に効率的な車両、パワートレーン、テクノロジー、および環境に優しい製品の開発に向けられます。
・ グループの欧州の新車平均CO2排出量は、2006~2015年の間に約30%の削減が目標とされます。これにより、2015年までには初めて120g/kmという規定値を下回るでしょう。
・ すべての新世代モデルは、現行モデル比で10~15%効率が改善されます。
・ フォルクスワーゲン グループは、2018年までにグループ全体の環境適合性レベルを25% 改善します。具体的には、エネルギーや水の使用量を25%削減し、産業廃棄物や排ガスの排出を25%抑えることになります。
・ 2020年までに生産に要するエネルギーに由来する温室効果ガスの排出を40%低下させます。
・ 以上の目標を実現するため、約6億ユーロを投資し、風力、太陽エネルギー、水力など再利用可能なエネルギーの使用を促進します。
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