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中国で車車間通信・路車間通信の実証実験を開始【デンソー】
2012年3月13日
㈱デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、3月22日から31日まで中国の同済大学と共同で車車間通信・路車間通信を活用した交通制御システムの実証実験を中国江蘇省太倉市(たいそうし)の公道で開始します。デンソーとして中国で初めての公道における車車間通信・路車間通信の実証実験となります。
中国では、特に大都市で車両台数が飛躍的に増加したことにより慢性的な交通渋滞が発生しており、交通の流れの円滑化が課題となっています。車車間通信・路車間通信は、車と信号などの路側のインフラ機器に無線通信機を搭載・設置し、車両情報や道路情報を通信することにより、渋滞の緩和や衝突事故の防止に寄与する技術として期待されています。
今回実施する実証実験では、車車間通信・路車間通信を活用して救急車や消防車など緊急車両が自車の位置や進行スピードなどを周りの車両や路側のインフラ機器に伝えることにより、交差点の信号変更や前方車両の車線変更指示などを通じて緊急時の優先通行の実現と衝突事故の防止を図ります。
デンソーは、2003年から車車間通信・路車間通信の主要機器である無線通信機の開発に取り組んでいます。自社のテストコース内に模擬市街地路を作り、実車を用いた通信性能確認およびアプリケーションの開発・評価を進め、その開発成果を実装した車載機を、カーメーカと日米欧の政府機関が協力して実施している各種実証実験に提供しています。デンソーは、交通流の円滑化によるCO2排出削減と交通事故のない社会の実現に寄与するため、車車間通信・路車間通信の早期実現を目指します。
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