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ルネサスと長城汽車が新エネルギー車や自動運転車などの開発で戦略的に協業【ルネサス エレクトロニクス】

2017年5月25日

ルネサス エレクトロニクス㈱(本社:東京都江東区、代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)とSUV/トラック分野で中国最大の自動車メーカーである長城汽車股有限公司(本社:中華人民共和国・河北省保定市、董事長:魏 建軍(ウェイ・ジャンジュン)、以下長城汽車)はこのたび、中国における電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)といった新エネルギー車および自動運転車などの分野に向けた車載用半導体技術およびソリューションの共同開発に関する戦略的協業を発表しました。河北省保定市で行われた調印式には、ルネサスの呉代表取締役社長兼CEOや長城汽車の魏董事長などが出席しました。

この協業により、両社のエンジニアで構成される共同開発チームは、(1)新エネルギー車の要となるシステム、(2)高速かつ堅牢な通信を実現する車載ネットワークシステム、(3)安全と快適を両立する次世代車載インフォテインメントシステム、および(4)自動運転の実現に必要なADAS(Advanced Driving Assistance Systems、先進運転支援システム)の4つの分野での技術開発を進めます。
特に、新エネルギー車の開発については、中国政府が国家戦略産業と位置付け、2020年までに新エネルギー車の年間生産・売上台数を200万台までに拡大させ、2025年までに自動車生産・売上に占める新エネルギー車の割合を20%以上まで成長させる方針を発表しています。
今回の提携でルネサスと長城汽車は、新エネルギー車や自動運転車などに最先端技術を搭載し、長城汽車の競争力向上、中国の新エネルギー車の市場成長への貢献を目指します。

今回の協業について、ルネサスの代表取締役社長兼CEOである呉 文精は次のように述べています。「半導体メーカーと自動車メーカーが直接提携することで、ルネサスと長城汽車は産業革新を加速し、自動車産業の電子化における協業の幅をさらに広げ、よりインテリジェントで安全、そして燃費が良くCO₂排出量の少ない環境にやさしい自動車の実現に貢献してまいります。」
また、長城汽車の董事長である魏 建軍は次のように述べています。「世界的な車載用半導体のリーディングサプライヤであるルネサスとの協業開始により、長城汽車は競争力あるEV/PHVなどの新エネルギー車や自動運転車の開発を加速することができます。ルネサスと共に高品質、安全性、イノベーションを常に追及することで、我々の戦略的な協業は中国の新エネルギー市場の拡大に寄与してまいります。」


長城汽車について
長城汽車股有限公司は、中国最大手のSUVメーカーであり、2003年に香港H株、2011年に中国大陸部A株市場に上場、2016年末時点での総資産は923.09億元に達しています。現在、傘下にはHover、長城、WEYの3つのブランドがあり、製品はSUV、乗用車、ピックアップトラックの3種類があり、4カ所の完成車生産基地を持ち、エンジン、変速機など基幹部品の自主生産能力を備えており、付属の子会社が40社以上あり、従業員が7万人弱います。

ルネサス エレクトロニクス㈱について
安全・安心・快適で環境にやさしい社会を構築するために、ルネサス エレクトロニクスでは、自動車分野、産業・家電分野、OA・ICT分野を注力分野とし、デバイス、キット、プラットフォームという3つの半導体ソリューションを取り揃え、付加価値を高めた最適なサービスを提供していきます。詳細については、こちらをご覧ください。renesas.com









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