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曲面および大型対応の「透明タッチパネル」を開発【信越ポリマー】
2012年01月31日
信越ポリマー㈱(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:赤澤 宏、資本金116億円、東証1部:7970)は、銀ナノワイヤーインク(注1)を使い、ITOタッチパネルの弱点と言われる、曲面形状対応や大型パネル(15インチ)に最適な透明導電フィルムを開発しました。
同透明導電フィルムは、光線透過率が91%、表面比抵抗が80Ω/□、ヘイズは1%で、大型パネルでも優れた操作性や透明性を示します。今年4月までに10インチ換算で10万枚/月の生産体制を整えます。
同技術は、米国の電子材料のベンチャー企業であるCambrios Technologies Corp.(本社:米国カリフォルニア、社長:John LeMoncheck)が開発した銀ナノワイヤーインク技術と当社が開発したタッチパネルフィルム化技術を組み合わせたものです。現在主流であるITO(酸化インジウムスズ)を電極材としたタッチパネルに比べ抵抗値、フレキシブル性、透明性に優れ、耐久性や信頼性も確認されています。
当社は、タッチパネル事業を立ち上げるに当たり、キースイッチ事業で委託生産実績のある韓星エルコムテック社(本社:韓国京畿道平澤市、会長:韓玩洙)と共同開発に取り組み、生産・販売面で全面的な業務提携を決めました。韓星エルコムテック社は、既に新工場を立上げ、タッチパネル用強化カバーガラスの生産を開始しています。新工場では、フィルム加工からガラス製造・タッチパネルモジュール組立までの一貫設備を整え、品質管理や生産リードタイムの短縮を図り、早期に市場に浸透することを目指しています。
当社は既にキースイッチ以外に静電容量方式の車載用タッチスイッチ(自社開発の有機導電性ポリマー「セプルジーダ™(SEPLEGYDA®)」を使用)やパソコン用のタッチパッドを量産中で、タッチパネルとあわせ入力デバイス事業を積極的に拡大していきます。
(注1) 銀ナノワイヤーインク=クリアオーム(ClearOhm™)は、Cambrios Technologies Corp.社の商標です。
韓星エルコムテック社
住所 : 大韓民国 京畿道 平澤市 振威面 葛串里110-1
設立 : 1991年9月
資本金 : 48.9億ウォン
2000年8月KOSDAQ登録
売上 : 2010年 1,239億ウォン
信越ポリマー㈱(本社:東京都千代田、代表取締役社長:赤澤 宏、資本金: 116億3,595万円、東証1部: 7970)は、1960年に信越化学工業㈱のグループ会社として設立以来、塩化ビニル樹脂とシリコーンゴムの加工技術や素材配合技術を駆使し、電気・電子機器関連製品から建材関連製品にいたる、幅広い分野で製品を開発・生産しています。当社は、国内外16社の連結子会社によるグローバルネットワークにより、世界の先進顧客のよりよいパートナーとして活躍しています。
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