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バッテリー不要のワイヤレスセンサ技術で車両生産中に水漏れを検知【オン・セミコンダクター】

2017年5月10日

オン・セミコンダクターとRFMicronの協業による効果的な漏れ検知システムで車両の出検品質を向上、
潜在的な機能不良のリスクと顧客の保証問題を軽減

オン・セミコンダクター(本社 米国アリゾナ州フェニックス、Nasdaq: ON)とRFMicron社は協業範囲を広げ、完全なインライン車両生産漏れ検知ソリューションを開発しました。RFM5126 水分侵入検知システムは、バッテリー不要のワイヤレスセンサを使用して、組み立てミスにより生じた車内の水漏れを検知します。車両の出荷前に漏れおよび組み立ての問題を検知することは、出検品質を向上し、顧客の保証問題を回避するために不可欠です。新しい自動漏れ検知システムは、生産ラインに設置されることで、損傷につながる最も小さい漏れも検知できます。

このシステムでは、RFMicronのMagnus® ICを組み込んだ水分検知センサが使用されています。MagnusベースのICは、Smart Passive Sensors™およびSPS™のブランドで提供されている画期的なバッテリー不要のワイヤレスセンサをサポートしています。

車両の組み立ては、さまざまな素材、接着剤、部品の交換、人手によるプロセスを伴う複雑なプロセスです。従来の最大限の努力をしても、手動検査手順では小さな漏れが検知されないことがあります。このような漏れがあると、次第に車両に水が浸入し、カビが生えたり、高価な電子モジュールや電子部品が損傷したりすることがあります。統計によると、工場から出荷される車両の最大3パーセントに、カビが生え高価な保証修理につながる漏れが存在します。RFM5126水分侵入検知システムは、従来の効果の低い方法と比較して、低コストで作業への影響を抑えて、この種の漏れを正確に発見できます。

目立たないバッテリー不要のワイヤレスセンサは、内装品および座席を取り付ける前に地金の台で車両に取り付けられます。すべての組み立てが完了した後、車両は高圧噴霧試験に通され、発見が難しい小さな漏れもシステムで検知されます。既存の車両組み立てラインに簡単に取り付け可能なドライブスルー式のポータルステーションにより、センサとの通信が容易に行われます。ポータルステーションには総合的なセンサ監視ソフトウェアが組み込まれており、漏れの場所を正確に報告して、やり直しプロセスをスピードアップします。自動車メーカーは、このシステムを使用して漏れの根本原因を特定し、プロセス改善活動を徐々に強化できます。

RFMicronのCEOであるShahriar Rokhsaz氏は次のように述べています。「自動車メーカーは、既に目に見える大きな漏れを検知できていますが、長い時間が経過するとともに損傷を起こす小さな漏れの発見には苦労しています。RFM5126 水分侵入検知システムは、カビにつながるほぼすべての小さな漏れと『ミクロな漏れ』の大半を検知します。当社の目的は、車両が工場から出荷される前に小さな漏れを発することです。当社のバッテリー不要のワイヤレスセンサおよび関連ソフトウェアは、それを非常に効果的かつコスト効率良く実現します」

オン・セミコンダクターのプロテクション&シグナル事業部担当副社長であるゲイリー・ストレイカー(Gary Straker)は次のように述べています。「漏れの検知が困難であることは、自動車メーカーにとって大きな課題です。この新しいシステムでは、組み立てラインにおいて非常に小さい漏れを自動的に検知できるため、問題の根本原因に取り組み、出検品質を向上させるためにプロセスを変更することができます。さらなる利点として工場での修理は低コストで済みます。というのは、正しい材料と十分な訓練を受けたスタッフがそこに存在するからです。漏れを発見して早い段階で対処し、修理コストを大幅に削減し、自動車メーカーの品質評価の影響を避けることにより、魅力的な潜在的投資リターンを実現できます」

詳しくは、水分侵入検知システム:「車両の組み立てラインにおける水漏れ検査の課題の解決」と題する白書をご参照ください。バッテリー不要のワイヤレスセンサ技術の詳細に関しては、ウェブサイトやビデオからご覧いただけます。


RFMicronについて
RFMicronのSmart Passive Sensing™ソリューションは、再定義された接続、検知、およびデータ処理機能を備えています。RFMicronは、検知に対して斬新なアプローチを取っており、ハードウェアとソフトウェアを密接に組み合わせて「生の」センサーデータを収集して中央処理ノードで処理します。このソリューションは、バッテリーを必要とせず、受動型検知を可能にし、センサにインテリジェンスを加え、センサノードでのデータ処理量を最小限に抑え、複雑なデータ処理をソフトウェアにより中央処理システムで実行します。

RFMicron Smart Passive Sensing™ ソリューションは、従来は接続されていなかった対象物や状況での接続を可能にします。自動車の製造、ヘルスケア、工業など、さまざまな市場で利用できます。RFMicronのSmart Passive Sensing ソリューションは、RFMicronのワイヤレス動作、マイクロコントローラ不要、バッテリー不要の低コスト半導体センサをベースとしています。同社は、センサのデータをSMART Edge デバイスにもたらすことで、データ量の削減、分析、認識処理を実現し、ビジネスへのヒントを提供します。

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オン・セミコンダクターについて
オン・セミコンダクター(Nasdaq: ON)は、お客様にグローバルな省エネルギーを実現していただけるよう、高効率エネルギーへのイノベーションをリードしてまいります。オン・セミコンダクターは半導体をベースにしたソリューションのリーディング・サプライヤーで、エネルギー効率の高い、電力管理、アナログ、センサ、ロジック、タイミング、コネクティビティ、ディスクリート、SoCおよびカスタム・デバイスの包括的なポートフォリオを提供しています。オン・セミコンダクターの製品は、自動車、通信、コンピューティング、民生機器、産業用機器、医療機器、航空宇宙、防衛のアプリケーションにおける特有な設計上の課題を解決します。オン・セミコンダクターは、北米、ヨーロッパ、およびアジア太平洋地域の主要市場で、製造工場、営業所、デザイン・センターのネットワークを運営しています。迅速な対応、信頼性、世界クラスのサプライ・チェーンと品質保証プログラム、厳格な企業倫理とコンプライアンスを備え、お客様のご要望にお応えしていきます。詳細については、http://www.onsemi.jpをご覧ください。


オン・セミコンダクターおよびオン・セミコンダクターのロゴは、Semiconductor Components Industries, LLCの登録商標です。本ドキュメントに記載されている、それ以外のブランド名および製品名はすべて、各所有者の登録商標または商標です。オン・セミコンダクターは、本ニュースリリースで同社Webサイトを参照していますが、Webサイト上の情報はここには記載されていません。







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