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EV・FCV・PHV用4.5kW可搬型給電器 EVパワー・ステーション「パワー・ムーバー」を開発【ニチコン】

2017年4月27日

ニチコン㈱は低炭素社会に向けたEV(電気自動車)・FCV(燃料電池車)・PHV(プラグインハイブリッド車)の普及促進を目指してEV用急速充電器やV2H(Vehicle to Home)システム「EVパワー・ステーション」を市場に導入してまいりました。
この度、EV・FCV・PHVの電気を非常用電源やアウトドアユースで活用する可搬型のV2L(Vehicle to Load)システムを開発し、8月よりEVパワー・ステーション「パワー・ムーバー」の販売を開始します。
当社はこのような環境配慮型の商品づくりをとおして安全・安心な低炭素社会の実現に貢献してまいります。

開発背景

近年、頻発する大規模自然災害を教訓に、避難所の整備が各自治体で急速に実施されています。多くの人が集まる避難所では安全・安心を確保するため照明や通信、空調などに避難所の規模に応じた電力が必要となります。災害発生時に停電となった場合、復旧までの間は電気のない中で不自由で不安な思いで過ごすことになり、対策が求められます。既存の発電機を使用する場合、騒音や排気ガスを生じることや燃料の保管など、取扱いの面で課題を有しています。
V2Lシステムは、EV・FCV・PHVの大容量電池から電気を取り出し、交流100Vに変換する機器です。本開発品は車のトランクに収納できるコンパクトな可搬型でありながら、4.5kWの出力(最大1.5kWのコンセントが3口)に対応しています。緊急時に、EV・FCV・PHVに積載し必要な場所に電気を運べ、誰でも簡単に操作ができます。車の機動性と相まって、緊急時に限らずアウトドアでの電力供給装置として野外イベントやレジャー用途でも使用できることを目的としています。

特長

・可搬性に優れたトランクケースタイプ(伸縮式キャリーバー・キャスター付)
・4.5kW(1.5kW×3)出力で電気を供給、同時に複数の電気機器の使用が可能
・緊急時に誰でもすぐに使える簡単操作
・野外使用が可能な優れた耐候性・耐久性
・先進のエコカーであるEV・FCV・PHVと接続が可能
(【電動自動車用充放電システムガイドライン V2L DC版】に準拠)
対応車種はいずれも上記ガイドラインに準拠した車種に限ります。

主な仕様

商品名称  :EVパワー・ステーション「パワー・ムーバー」
型番    :VPS-4C1A
本体形状  :トランクケース型
外形寸法  :W631×D500×H302(mm)
質量    :36kg
出力電圧  :AC 100V
最大出力  :4.5kW(1.5kW×3):力率100%時
出力端子  :AC100Vコンセント 3個
ケーブル長:2.0m(トランクケース出口からコネクタ根元まで)
対応予定車種
 トヨタ自動車㈱ 様:MIRAI
 日産自動車㈱ 様:リーフ、e-NV200
 三菱自動車工業㈱ 様:i-MiEV シリーズ、アウトランダーPHEV 他
 *上記仕様は変更となる場合があります。
  対応車種はいずれも上記ガイドラインに準拠した車種に限ります。
  また、車両仕様により使用に制限が有る場合があります。
希望小売価格:65万円(消費税別)
生産工場  :ニチコン亀岡㈱
       京都府亀岡市北古世町2丁目15番1号
       (ISO9001、ISO14001認証取得)

ニチコン㈱概要

所在地  :京都市中京区烏丸通御池上る
代表者  :代表取締役会長 武田 一平
設立年月日:1950年8月1日
資本金  :14,286百万円(2016年3月31日現在)
従業員数 :4,818名(2016年3月31日現在 連結)
事業内容 :電子機器用・電力・機器用各種コンデンサ、機能モジュール、正特性サーミスタ、各種電源、
      コンデンサ応用関連機器等の製造販売
売上高  :109,815百万円(2016年3月期 連結)

<外観と使用イメージ>
写真の「パワー・ムーバー」はプロトタイプです。

「パワー・ムーバー」からの給電および持ち運びイメージ

「パワー・ムーバー」とFCVの接続例

「パワー・ムーバー」とEVの接続例








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