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静電容量方式および抵抗膜方式を高度にワンチップ化した 新たなXtrinsicタッチ・センシング・プラットフォーム 【フリースケール】

2012年1月12日

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン㈱(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、抵抗膜方式によるジェスチャ認識および静電容量方式タッチ・センシング技術をワンチップ化した業界初のデバイスを発表しました。Xtrinsic(エクストリンシック)センシング・プラットフォームに新たに加わったこの製品は、制御パネル、ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)、従来のキーボードの代替、自動車、POS端末、電子署名認識機器、およびキオスク端末をはじめとするアプリケーションに最適です。

新たなXtrinsicタッチ・センシング・プラットフォームは、静電容量方式のタッチ機能に加えて、静電容量方式パネルの利用が困難な業務や環境に適した抵抗膜方式パネルのジェスチャ認識機能を備えています。抵抗膜方式のタッチ・パネルは、導入コストが低くて済むため、あらゆるアプリケーションでのユーザ・エクスペリエンスの向上においてすぐれたオプションです。更に、スライダー、ロータリー、2点検出マルチタッチによるズーミング等の複雑な検知も可能です。また、抵抗膜方式のパネルは、医療、気候、または安全上の理由から手袋の装着が必須である条件での代替手段として有効です。

Xtrinsicタッチ・センシング・プラットフォームは、フリースケールのReady Playソリューションのポートフォリオに属する製品も拡充します。Ready Playソリューションには認証済みのアプリケーション機能が統合されており、お客様はアプリケーションやシステムの機能を充実させながら開発コストの削減、設計サイクルの短縮、そして高いスケーラビリティを実現することができます。また、静電容量方式と抵抗膜方式の技術が1つのターンキー・デバイスに集積されるため、ソフトウェア開発コストの削減、ボード面積の縮小、および市場への製品投入の迅速化を達成した上で、さまざまな製品の機能の充実を図ることが可能です。

フリースケールのインダストリアル&マルチマーケット・マイクロコントローラ担当副社長であるジェフ・リースは、次のように述べています。「静電容量方式と抵抗膜方式を統合したフリースケールのXtrinsicタッチ・センシング・プラットフォームは、面倒なハードウェアやパネルの変更を伴わずにジェスチャ認識を実装できる初のデバイスです。お客様は、タッチ・センシング技術がこれまで導入されずにいた市場で、すぐに利用できる低コストのソリューションにより先進のユーザ・インタフェースを開発することが可能です。これは、モバイル・ヘルスケア・アプリケーション、自動車、ネットブック、およびスマート・モバイル機器に大きな影響を与えることでしょう。」

Xtrinsicタッチ・センシング・プラットフォームでは、わずか5mm x 5mmの32ピンQFNパッケージのチップを装着するだけで、お客様のシステムに最大で4個の静電容量方式の電極が実装可能です。プラットフォームとしての機能は、標準的なX-Y式の抵抗膜タッチ・パネル検出、およびオプションとして、抵抗膜パネルの校正と圧力の検出です。ジェスチャ検出の機能は、2本の指のスライドによるピンチインとピンチアウト、および2本の指による回転です。これらは、いずれもタッチ・パネルから独立した4個の静電容量電極で処理され、I2CとUARTのプロトコルで通信が実行されます。ユーザによるパネル解像度の設定も可能です。

実績を重ねたセンシング・ソリューションのリーダー

フリースケールのXtrinsicセンシング・ソリューションは、30年以上に及ぶセンサ製品の技術革新を基盤としており、優れたセンサ性能、処理能力、ならびにカスタマイズ可能なソフトウェアの最適な組み合わせにより、スマートで個性的なセンサ・アプリケーションを可能にします。Xtrinsicセンサ・ソリューションの目的は、車載、民生および産業分野で増大するニーズに応えて、差別化を図る多様な製品ポートフォリオを提供することです。Xtrinsicソリューションは、競争の厳しい市場で製品の差別化を通じて成功する上で必要な機能性とインテリジェンスが理想的に統合されています。

価格と供給

静電容量方式および抵抗膜方式のXtrinsicタッチ・センシング・プラットフォーム(CRTouch)は、Tower SystemのLCD開発ボードに同梱して提供する予定です。これにより、フリースケールのポートフォリオのすべてで先進の機能が実現します。費用対効果に優れた開発ボードは、2012年第1四半期のサンプル出荷を予定しています。価格は85ドル(USD)です。LinuxおよびAndroid用のドライバ・ソフトは、無償提供のデモ用グラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)およびフリースケールのPEGグラフィック・ライブラリ・サンプルとともにhttp://www.freescale.com/PEGでオンライン提供する予定です。詳細については、www.freescale.com/CRTouchのWebサイトをご覧ください。

 

フリースケール・セミコンダクタについて

フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、自動車用、民生用、産業用、およびネットワーキング・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。
詳細は、http://www.freescale.com(英語)、またはhttp://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。


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