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Vescent Photonics社からレーザ・ビーム・ステアリング技術を買収【アナログ・デバイセズ】

2016年11月18日

アナログ・デバイセズ、Vescent Photonics社から
レーザ・ビーム・ステアリング技術を買収
~オートモーティブ用LIDARシステムの採用を促進~


* 本リリースは2016年11月17日(現地時間)、米国で発表したプレスリリースを翻訳したものです。


アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、コロラド州ゴールデンの株式非公開企業Vescent Photonics, Inc.から、固体レーザ・ビーム・ステアリング技術を買収することを発表しました。Vescent Photonics社の革新的な非機械的ビーム・ステアリング技術により、今日の大型機械製品の信頼性、サイズ、コストといった課題の多くを克服する、より堅牢な集積LIDAR1システムを実現します。過去20年にわたって自動車の安全性向上に貢献してきたアナログ・デバイセズは、今回の買収により、次世代のADASや自動運転に向けたオートモーティブ用安全システム技術の主要プレーヤとして、さらにその地位を強化します。

アナログ・デバイセズのオートモーティブ・セーフティー担当ゼネラル・マネージャーであるクリス・ジェイコブス(Chris Jacobs)は、次のように述べています。「エアバッグや電子安定制御アプリケーションに使用される慣性MEMSセンサー2から、24GHzおよび77GHzの車載レーダーに至るまで、当社のソリューションは過去20年以上に渡り、安全性向上に貢献してきました。今回買収したこの革新的な技術は、LIDARシステムをよりコンパクトかつ堅牢で、全世界のあらゆる新車に導入できるような手頃な価格の機能にするために重要な役割を果たします」

現代のADASシステムは、前方衝突警報、死角検出、歩行者検出、自動運転といった高度な安全性機能を効果的に提供するために、カメラ、レーダー、LIDARなどを含む一連のセンサー技術を活用しなければなりません。カメラは物体認識に幅広く使用され、レーダーは高周波電磁波によって距離を測定します。LIDARはレーザ・ビームを使用して距離を測定し、物体認識も可能です。スキャニングLIDARシステムを使用すると、路上または周辺の物体を検出したり、レーダーおよびカメラ使用時に、あらかじめ判明している死角を補うことができます。


Vescent Photonics社について
Vescent Photonics, Inc.は2002年設立の株式非公開企業であり、高精度レーザ制御のための電気光学機器、波長可変レーザ、電子機器の開発・製造を専門としています。詳細についてはこちらをご覧ください。http://www.vescent.com/


アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは、半導体製品とソリューションを提供しています。1965年に設立され、世界をリードする信号処理技術で「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担ってきました。
想像を超える可能性を」という新たなスローガンを掲げ、イノベーションを加速し、ブレークスルーを生むソリューションをお客様と共に切り拓いていきます。http://www.analog.com/jp


1 LIDAR(Light Imaging, Detection, And Ranging)は、レーザ光を対象物に照射することで距離を測定する測量
   法です。
2 アナログ・デバイセズは1991年に、革新的な表面マイクロマシニング技術を用いて、業界初のシングルチップの高
   g MEMS加速度センサーをサンプル出荷し、1993年にはエアバッグ安全システム用に初めて量産出荷しました。








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